中韓政府・組織は誰のため?2

ソモソモ中国は何のために野放図な軍備拡張をするのでしょうか?
日本の場合、中国と言う直接の軍事侵略を受ける脅威がありますが、中国の場合軍事費が少ないことによって、戦後今までどこの国も領土侵犯して来たことも威嚇したことがない・・元々中国が製造技術の遅れて最貧国の時代から日本やアメリカも中国を侵略しようとして来たことはありません。
まして今や中国の軍備は強大ですから、中国は自国防衛のためにさらなる巨大軍備を必要としていないのですから、国民福祉を犠牲にして何のために軍事費を膨張させているか合理的意味不明です。
中国の野放図な軍備拡張行為こそが、他国への威嚇や膨張支配のための軍備と言うべきでしょう。
現在アジアの緊張は中国の軍事膨張・露骨な威嚇によることは、誰もが否定出来ない現実です。
日本の集団自衛権構想が現実化して来たのも、中国による尖閣諸島侵犯行為の連続によるものです。
この辺、自称平和論者が中国の軍事膨張を一切批判しないのが不思議です。
左翼平和論者によれば、日本が集団自衛権を言うから中国の軍事費が膨張するようになったと逆の主張になるのでしょうか?
韓国の誰かの論文では、韓国では日本に比べて福祉水準が低いから財政赤字の心配が少ないと自慢する韓国人の論文を以前紹介した記憶がありますが、(どこか忘れました)同じ価値基準です。
確かに不要な福祉は削減して行くべき・・例えば年金支給開始年齢の引き揚げなどの絶えざる改正・改良・・まだ働ける人には働いて頂くなど必要ですが、中韓はその段階ではなくソモソモ年金制度の未発達を自慢していて財政赤字になる心配がないと言うのです。
韓国では結果的に高齢者の自殺が急増しているし、中国では数日前に紹介した論文によれば、医療や老後の不安に対する自衛のために貯蓄に励むしかない・・消費・内需低迷の原因になっている状態です。
財政赤字と国民福祉は関係がない・・単年度赤字でも対外資産(家計で言えば預金が)があるならば預金を取り崩しても医師に掛かるべきですし、対外資産(預金)がないならば、借金してまで増やす訳に行かない・家計収支と同じ考えが妥当します。
財政赤字の説明で書いたことがありますが、道路補修を放置して学校用地の買収や公園や図書館等を作らないようにすれば、市町村は黒字化しますが、それでは国民にとって良い政治かどうかは別問題であると書いたことがあります。
アメリカでは州政府予算が足りないと学校の授業時間が減る(夏休みが多くなったりする)ことがしょっちゅうあると報道されています。
韓国人や中国人に自分の国は国民のために税金を使わないから、政府の赤字が少ないと自慢する論文を日本語で発表していますが、国民のための政府・従業員のための企業と言う信念のある日本人から見れば滑稽と言うか、意味がないように思いますが・・・国民を大事にするかどうかの価値観の相違です。
中韓では政府のために国民があると言う逆立ちした思考様式が専制君主時代以降全然変わっていにように見えます。
民主主義国も本音は民など無視する社会である点は中韓と同じでが、市場淘汰によって是正される仕組みになっているので結果的に健全性を維持出来るのですが、中韓では、エセ市場主義、エセ民主主義なので民の声・立場が届き難い社会になっているので欠点がそのまま出て来る・・動乱による社会変革しか期待出来ない社会です。
動乱する程の力がない朝鮮族の場合、国外脱出程度が抵抗する唯一の手段になります。
企業で言えば労働者がストでもしない限り、給与を出来るだけ安くしてROEの高い方が賞讃される仕組みです。
日本の場合、企業に始まって総べての組織は構成員・従業員第一ですし、財政赤字をおしてでも財政出動してその資金を国民への所得再配分に使って来ました。
財政赤字強調論者は、アメリカ式自由主義・資本主義と言うか、従業員や構成員と資本家との対立概念で考えているように見えます。
この対立項では労働分配率や福祉予算等は必要悪ですから、少なければ少ないほど合理的です。
民主主義国家・自由市場主義社会では、このバランスの善し悪しが市場淘汰を受ける関係で自然にブラック企業が排除されて行きます。
日本の例で言えばブラック企業の噂が立つとすぐに市場淘汰されます。

©2002-2016 稲垣法律事務所 All Right Reserved. ©Designed By Pear Computing LLC