戦火を収めるには?

日本のマスコミのように大騒ぎして安倍総理の演説が悪いとか、後藤氏の妻からの情報があったのに何故解散総選挙していたのか?とか、ゴルフしていたのか(辻元氏の国会質問)などあげつらって大騒ぎすればするほどテロ組織の思うつぼです。
(拘束されたとの情報から、殺害まで数ケ月もあったのに、その間選挙もせずにゴルフもせずに官邸に籠っていなければならないと言うのか?上記主張自体滑稽過ぎるので沈静化しましたが・・社民党の意識が大幅にずれているのは分りますが、最近のマスコミはヤキが回っているのかな?)
テロの勢いが余って、正規軍や行政責任者や警察を追い出して、仮にテロ組織が間違って?一定地域を支配するようになっても、テロ集団はマトモもな支配・政治を出来ませんので、山賊が麓の集落の警官を追い散らしたあと、一時的に暴虐の限りを尽くして暴れ回っている程度のことを、規模を大きくしただけに過ぎません。
残虐な殺戮を繰り返しているから放置出来ないと言うのでしょうが、もしそのとおりならば、長期支配は出来ません。
テロではない大規模デモ隊が市街地を占拠しても占拠地域の政治を出来る訳がない・・単に機能麻痺を引き起こすだけです。
テロリストが長期支配に失敗するまで人道上放置出来ないと言うのかも知れませんが、だからと言って1〜2ヶ月での解放は不可能ですから、結果的に一定の長期支配させておくしかない点は同じです。
元々原理主義者・テロリストは支配者になって政治・統治したくてテロをしているのではありません。
欲求不満のはけ口として権威に対して無茶苦茶な要求をしたり暴れたいから暴れている集団ですから、支配者になってあちこちに気を使いたくないので、タマタマ支配者が逃げてしまっても自分が代わって統治する能力がありません。
鬱憤ばらしに教室のガラスを割って歩いていた不良が集団化して学校を占領しても、学校運営出来る訳がないし、先生が逃げてしまったとしても彼らは運営をしたいとは思わないでしょう。
テロリストや原理主義者は硬直した主張が世間に受入れられないことを自覚しながらやっているので、世間が注目さえしてくれれば良い・・昨日書いたように一種の愉快犯です。
鬱憤ばらしをしているだけですから、相手にしなければ(大騒ぎしなければ)張り合いがなくなって、その内にエネルギーが消えて行きます。
昔からあるイナゴやバッタの大発生や最近のデング熱やエボラ熱もそうですが、一定のところで自然に収まるのが普通です。
マスコミが騒いで人道支援と称して大勢が応援に出掛けると、彼らが菌を持ち帰って世界中に広げてしまいます。
彼らが大挙して行ったからエボラ熱を制圧して現地のエボラ熱蔓延が下火になった訳ではないでしょう。
アフリカや中東の紛争が何年も治まらないのは先進国が・現地の人が可哀相だなどと言って(西欧にとっては本当はアラブ諸国が長い間仲間割れしている方が便利かもしれませんが・・)介入し過ぎるからです。
ウクライナであれイエメンであれ、放っておけばその内強い方が勝って短期間で戦火が収まりますが、双方に肩入れすると勝敗がつかないので、際限のない戦化が続きます。
朝鮮半島も米ソや中国が介入しなければ短期間で勝敗がついて、その支配体制が確立している筈です。
北朝鮮支配になっていれば人民が可哀相だと言うのはよそ者のへ理屈です。
中国人民に自由がないのは可哀相だと言うのおかしなへりくつです。
それぞれの人民と支配者が自分のレベルに応じた政体を選んでいるのですから、これがその国の民度です。
女性はベール着用すべしと言うルールは西欧から見れば窮屈かも知れませんが、その地域の人が自分で決めることであってよその国の人が容喙する必要はありません。
豚を食べたくない人は、食べなければいいでしょうし、食べる人を非難する必要がないでしょう。
日本では昔から「郷に入りては郷に従え」「所変われば品変わる」と言う諺があります。
「他所へ行けばその地域のしきたり・ルールに従って行動すべし」と言うもので、「自分の郷里ではこうだ」言い張ったり、出身地域別に固まることを戒めています。

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