労働力過剰とデフレ(1)

ちなみに労働力過剰とは言い換えれば生産力過剰であり、・・製品過剰でもあり、これがここ20年ばかり我が国で続いているデフレの元凶です。
ついでにデフレ問題について少し書いておきますと、現在の経済政策はバカの一つ覚えのように(学校で習ったことしか知らない・・自分で考える能力のないヒトがエリート気分になっているから行けないのです)金利を上げたり下げたりあるいは、紙幣供給を潤沢にする等を繰り返しているのですが、こんなことをしても企業は国内投資するどころか既存設備を売却して海外に移転したいくらいですから、国内資金需要がありません。
資金需要があるとしたら、円高を利用した海外進出用資金が欲しいくらいでしょう。
日本企業が海外投資のために資金をいくら海外で使っても・・資金を持ち込んだ先の中国等の設備投資・消費が増えるだけであって、国内消費需要に結びつかないので、国内商品需給が引き締まることには繋がりません。
私の言いたいのは過去の経済学・・資金不足時代に成立した経済理論を金科玉条のように適用しても意味がないと(アホの集まりかな?)言うことです。
ここ20年あまりの日本やリーマンショック後のアメリカは、金詰まりでデフレ・物価下落になっているのではなく、先進国で作るよりも10〜20分の1程度のコストで作れる中国等新興国から商品が流入していることが原因で価格が下がっている現実を直視すべきです。
日本は中国に近かった分早くその影響を受けただけであって、今になって欧米もその影響を受けつつあるのです。
高校レベルで知っているデフレの定義をここで思い出してみると(誤解しているかも知れませんが・・・)
「資金不足で買いたくても買えない・・そこで物価が下落する・・これをデフレと言い、この結果売れないので生産が減少して再び品薄になって物価上昇が始まるとまた生産拡大になって景気が回復すると言われます。
この循環が原則だが、病人が寝たままでいると足腰が萎えてしまうように大変なことになるのと同様に・・デフレの場合自然治癒しないうちに産業構造が参ってしまうことがあるので早めに手を打つ必要がある・・そこで、足腰が駄目になる前に早めに金利を下げ紙幣の大量供給すれば購入者が増えて早めに価格が上昇する・・ひいては生産意欲が刺激されて重病になる前に景気が良くなると言うのが私が知っている程度の古典的理論です。
・・これに基づいて日銀はバブル崩壊以降金利を下げまくってゼロ金利にまでしてしまい、それでもどうにもならないのでせっせと紙幣の増刷に励んでいるのですが、(金利の上げ下げも同じ考え方です)これは金本位制と輸入品の少ない時代の結果を不換紙幣・グローバル経済時代に当てはめて紙幣発行権を利用して打ち出の小槌のように使おうとするものですが、世の中にはそんな都合の良い結果ばかりあり得ません。

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