覇道支配の終焉2

中韓的歴史・文化観によれば、対日政策だけではなく国内政治も同様の基準で動きます。
韓国では、世界支配者がアメリカになればアメリカ思想による全面書き換え・・抜本的国内制度変更(漢字を廃止してアルファベット同様の表音文字のハングル(日本で言えばひらがな)だけにしてしまうなど乱暴な改悪が進みました)が乱暴な改変が国民にどのような痛みを強いようとも、気にしません。
主権国家の政府と言うよりは中間管理職・宮廷貴族の気分で、自己保身が最優先事項ですから、領民・国民の気持ちなど気にしていられません。
アメリカの意向にあわせてイキナリ資本自由化や各種の国内制度を大幅制度改正してしまうので、その都度農産物輸入自由化などに対する国内反対運動の過激さも半端ではありません。
反対運動の暴力的激しさを報道で見ると日本人は驚いてしまいますが、政府は充分に民意を汲み取る努力しない(一々聞いていたら前に進まない民度なので、聞かないでやってしまうしかない場合もありますので、どちらが原因か分りません)で乱暴にやるので、反対運動も過激化するしその鎮圧も暴力的です。
いろんな政治変革に対するどんな過激反対があっても、結局は問答無用で強行してしまう結果になっています。
中国の場合、表向きでも民主主義ではないので反対運動自体が合法的に成立しないので不満のはけ口は命がけの(どう言う拷問処罰が待ってるか不明の)暴動形式しかあり得ませんが、これが年間20万件以上発生していると数年前に言われていましたから、大変な強権政治をしていることが分ります。
中国や韓国では、専制支配と被支配しか経験がないので、権力を握れば何をしても良い・・元々、国民意思をソンタクする経験がないことと、国民も千年単位で無力感を抱いて来たことが大きな原因でしょう。
大統領制とは民意による政治レベル未到達社会で採用される制度であって、任期限定の(その期間だけ民意を無視しても良い)独裁制であるとJuly 14, 2013「民意に基づく政治2(大統領制と議院内閣制1)」以下で書いてきましたが、まさに韓国ではそのとおりの政権運営をしてきました。
韓国では大統領制と行っても首相は国会同意人事で若干民意を汲み取る仕組みになっていますが、朴政権になってから、既に5人も辞任し六人目の選出が必要になっていますがなり手がいない状態と今朝の日経紙新聞に報じらています。
民意を政権信任の基準にすれば、朴政権はとっくにつぶれている筈ですが、大統領だけが任期制で守られていることが分ります。
民意重視の日本のような制度にすると社会が持たない・・まだまだ本当の民主制は無理な社会であることが分ります。
民意無視政治繰り返しの結果、中韓両国では、国内不満が渦巻いていますので、何かあるとその鬱憤が爆発する構図です。
(韓国国民にとっては日本統治40年間で民意を重視して貰った政治経験がありますので却って不満・・日本統治時代との比較されるのが困るので、何かと日本批判せざるを得なくなる面があるようです)
韓国のフェリー沈没事故やアメリカでの飛行機事故など何か事故があるとすぐに過激な反発・暴力事件が起きるのはこのせいです。
この積もり積もった鬱憤を逸らすために何ら反撃もしない・・アメリカの脅しで反撃出来ない日本を標的にするのが便利だったのですが、今回は日本から反撃を受けてしまい、却って政権が窮地に陥っている構図です。
トキの覇者に迎合して「率先して御先棒担ぎすれば良い」と言う露骨な価値観で成り立っている韓国では、今度は中国の時代到来と読んで率先して中国に尻尾を振るのに何のためらいもない・これが現在の朴政権の外交姿勢です。
古今東西を問わず「強国に挟まれた小国の生きる智恵で仕方がない」と言えばそれまでです。
今回の慰安婦騒動と尖閣消諸島侵犯・反日暴動は、日本は大震災被害で体力消耗しているので中韓協力して責め立てればすぐに日本は謝るだろうと言う思惑で始めたと思われます。
当然背後でアメリカが応援して日本がアジアで孤立する予定であったと思われますが、今回は意外な日本の反撃にあって長引いてしまいました。
それで言い過ぎたかと反省して引けば良かったのですが、(猪突猛進?)逆にとどめを刺すかのように、日本攻撃を世界大に広げるしかないと拡大路線をとったのが失敗だったと思われます。

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