貿易依存率と内需6

先進国は、韓国をOECD加盟国に格上げしてやったり、中国をWTO加盟を承認したりして一定時期以降西側諸国の確立しているモラル・社会ルールに従ってくれることを期待していたのです。
オリンピック開催を認めると中国では、町を綺麗にしようとする運動がおき、犬や猫を食べるのをやめようとする運動も起きました・それなりに効果があります。
先進国としては仲間に入れてやることによって、民主主義国で普通の紳士的成長・・マナーを守るようになることを期待していた面があります・・。
マナーを守るには基礎的インフラとして民主的な社会・・人権(相手)を尊重する社会になっていないと、食品衛生意識その他(スポーツルールを含めて)法を守る基礎意識が育ちません。
法を守る意識は共同体の決めごとを守る意識・・自分のためでもある意識ですから、専制支配されている国民にとっては自分を専制支配するための道具でしかない法・・共同体意識のない国民に専制支配者の公布した法=ルールを守ることを期待するのは無理です。
中国古代の韓非子の法家思想は、専制支配・処罰道具としての有用性を説くものであって、西洋の言う法の支配(国民のための共同体ルール)とは真逆の目的です。
現在中国の存在する地域では、約2000年間以上にわたって、居住民は専制支配で良いようにやられっぱなしで来た地域です。
専制支配下では、・・道義も正義も何もあった物ではなく、権力者が「鹿を馬」と言えばそれに従うしかないような社会です。
専制支配下の「法」とは正義に叶っているかとは関係がなく、君主の命じたことを有無を言わさず従わせるための強制道具・・一種のムチと同じでした。
君主の感情や気持ち次第で合理的理由がなくても処刑できる・・その分恨みが怖いので、九族まで皆殺しにする社会で来た以上は、国民は自衛のために金を稼げるときには違法(詐欺・毒ミルクや毒餃子、賄賂)でも何でも稼げるときに稼いで、いつでも逃げられるようにどこかに隠しておくしかない・・これが生きる智恵でした。
仕事をするにしても日本人のように、コツコツやっていればいつか認めてくれると言う期待はなく、目先噓でも違法でも何をしてでも短期に稼ぐ習慣です。
でっち上げでも讒訴して相手を失脚させれば、仕返しされないように九族まで皆殺しする社会ですから、どんな汚い方法で相手を陥れても勝ちさせすれば安心な社会です。
強い方は自分の都合に合わせて歴史を書き換えてしまえば良い社会で2000年以上も来たのですから、でっち上げで処刑された方はいつかは先祖の汚名を晴らせると言う期待もありません。
例えばアメリカ軍は日本人を空から遊び感覚で逃げ回るニッポン人を機銃掃射で追い回していた・・逃げ回って九死に一生を得た人はいくらもいますし、焼夷弾攻撃も周辺から囲んで行くやり方を見れば、住民皆殺しが目的あったことは争いようのない事実です。原爆投下居着いての良い訳を百万言を費やしてもその前に日本全土で残虐な殺戮行為をやっていたことを抹消することは出来ません。
無辜の民を大量に殺戮した罪を日本に着せるために数十人殺したかどうかの南京事件を日本の残虐性の象徴として戦犯処刑して中国の現在日本批判の種をまいています。
朝鮮戦争時のアメリカ軍従軍慰安婦を日本の責任にすり替えて、アメリカ連邦議会はこれの非難決議をしたり地方では慰安婦の銅像を建てています。
日本で考える歴史=真実と、アメリカを含めて世界中で考えている歴史=勝者の都合で作る偽物語とは意味が違うことを日本人も理解しておく必要があります。
上ではどんな汚い手を使っても権力抗争に勝つか負けるしかないので、何が正義かを考えること自体無意味な社会ですから、下々も何が正義かを考えたり守る気持ちが国民に育ちません。
韓国も専制支配されて来た歴史しかない点は中国と同じです。
現在中国も韓国も日本がアメリカに戦争に負けた以上は、アメリカの作り上げたでっち上げ歴史を中韓政府も拡大便乗して強制できると言う精神で反日でっち上げ国民教育しています。
政府が率先して自己正当化のために虚偽教育していて羞じない状態のままでは、国民が食品偽装などあらゆる場面で噓を言わず、あらゆる物に正当な対価を支払う意識・・正義を守る国民になるのを期待するのは無理があります。

©2002-2016 稲垣法律事務所 All Right Reserved. ©Designed By Pear Computing LLC