アメリカの神道敵視政策8

アメリカは、占領目的を日本の民主化のためと言いながら、占領と同時に実質的な植民地支配を始めていたように見えます。
何もかも検閲しアメリカに都合の悪い書籍は発禁処分・・発行済の書籍は廃棄処分を命じられてたのですから、これでは帝国憲法でも「臣民の義務に反しない限り」という限定付きで政府批判が自由に出来たし、政党活動も出来て、人権保障が充実していたのくらべると大幅後退です。
何しろ連合国民と朝鮮人民には、日本の警察・裁判権すら及ばない制度設計をしてしまったのですから酷いものです。
(アメリカ軍人には今でも警察権が及ばないままですから・・これが今でも米軍人の犯罪に対していつも社会問題になっていますが、当時は民間人に対しても不逮捕特権がありました)
これでは西洋による東南アジア等での植民地支配そのままの移植ではないでしょうか?
ポツダム宣言受諾は日本人をアメリカの奴隷化におくことを承諾したするものではないし、国家の存続を前提にするものでしたが、武装解除を良いことにして米軍は国際条約を明白に破って日本支配していたのです。
ソ連も同じく、57万人もシベリアに連行して奴隷労働以下の迫害をしています。
日本で一生懸命でっち上げて数人殺したかどうかをほじくって戦犯裁判をしているときに同時進行している古代バビロンの捕囚を地でいくような野蛮な大量連行に世界中でどこも問題にしない・・アメリカとソ連の秘密合意があったことが充分に推測されます。
これらは全て当時の既存の国際条約に対する明白な人道違反行為です。
すなわち明治憲法下でも天皇制に反する以外は政策論は自由に言論できていたのですが、GHQの検閲では細かい規制まで全て批判記事を全て検閲し発禁処分にしていたのですから、言わば明治維新当時よりも厳しい言論弾圧が実行されていたことになります。
発行済の各種書物も米軍に都合の悪いものは、次々と廃棄処分になりましたが、幸い個人所蔵が多くてあちこちに残ってしまったのが幸いで、今では復活して研究対象になっていますので、アメリカの旧悪が暴露され始めました。
これが表向き自由主義を世界に正義を説くアメリカ政治の実態でした。
ギリシャ・ローマ等で市民恵権があったのは市民だけあったように、アメリカ人と支配下にある植民地人民とは違う・・人種差別が彼らの言い分でしょう。
しかしそれでは圧政下にある日本人民を解放するという開戦の大義はどうなるのでしょうか?
この矛盾・批判を避けるために、GHQは検閲していることを絶対極秘にするように日本に命じて全て日本側の意見で決まっているかのように偽装していました。
朝鮮人の暴虐・不法占領などの記事は報道禁止されていたし、今でも在日朝鮮人の犯罪では本名ではなく通名報道が普通になっているのは、こうした歴史があるからです。
ウイキペデアには、今だからこそ掲載出来る占領時情報が一杯出るようになっています。
その他関係者による開示その他研究論文も一杯出て来ました。
ネット情報化時代がきて、(ポツダム宣言の受諾条件を破っていた)アメリカの卑劣な占領政策をブラックボックス化出来なくなってきました。
そこへ韓国現朴大統領から「歴史認識をしろ」という忠告が出るに及んで、日本国民の多くが占領時の経過に注目するようになって来ると、アメリカの戦争犯罪性が暴露されて来て苦しい状態に追い込まれつつあります。
シリアの化学兵器使用疑惑も世界が信用しなくなり、他方で世界中の親密国の首脳の電話盗聴行為が暴露されるなど、その内にイラン等に浴びせていた「悪の帝国」の呼称が、アメリカの代名詞になる時代が近づいています。
国体護持に関する本来の争いは、万年単位で続いて来た自然の移ろいを愛し、万物を慈しむ日本人の心=絆を大切にし続けるか、これをやめさせるかであった・・アメリカの意図していた精神奴隷化政策の阻止がテーマであったとすれば、意味が違ってきます。
日本民族を奴隷化・最貧困化させて教養も道義も何もない国民にしてしまう意図で次々と攻勢をしかけて来る米軍軍政に対する抵抗の歴史であったとすれば、国体護持の争点は何であったかが明らかです。

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