韓国民の行動様式23(紛争解決能力6)

韓国の国民の生き方・・は、相手が自分より上ならばぺこぺこする、相手が弱いとなれば徹底的に叩く、まず感情・暴力から入って行き、しかも執念深い(ハン・恨み)性質は、法制度改正とは違い、数百年単位で・・朴現大統領の主張によれば千年単位で変わらないのではないでしょうか?
昨年あたりからアップルとサムソスンが世界中の裁判所で特許裁判をお互いにやり合っていますが、最近事務所に来た東京地裁の判決を読んでみるとサムスンが標準特許を持っていて、それを合理的価格での使用許諾に応じない一種の権利の濫用(正確にはFRAND条宣言違反というのですが)ということで、日本の裁判ではサムスンが負けていました。
一旦標準特許を獲得するとどんな無茶・法外な出方でも許されるとする韓国基準の行動様式が良く出ていて、これを日本の裁判所が許さなかった判例です。
中国では自分が勝てば相手の腸でも取り出して見せびらかす、あるいは相手の武将の肉をその母親(その逆だったかな?)に食わせるなど何でもしてきた国ですし、韓国も勝てば何をするか分らない恐ろしい国であることが、(今まで勝ったことがないので知られていないだけです)今回の特許訴訟の争点を見てその一端が明らかにされました。
自分がこれと言った特許や技術のないときには日本から技術移転しろとやかましく言っているのですが、ひとたび自分が特許をとると鬼の首を取ったようにこうした極端な出方をする国です。
日韓関係の比較論文を調べると日本の学者はまるで関心が低いらしくって研究している人が少なく・・ネットでは見当たらないのに、韓国人による日韓比較の論文ばかり目につきます。
韓国では日本に対する劣等意識の裏返しで日本との比較意識がもの凄く強いからでしょう。
日本の研究者は遅れて追いついて来る国の社会意識を研究しても、日本が今後進んで行くべき参考にならないのでやりたい人は少ないでしょう。
刑事民事その他韓国の法改正の動きを見ると日本に比べと思い切りが良くて驚くばかりですが、(産業界では決断が早いとマスコミが賞讃します)これは大統領独裁制だから出来るだけではないことが、この論文を読んでいると行間から分ります。
韓国では、日本を追い越すことに最優先価値を置く社会ですから、日本で刑事訴訟や民事訴訟などの制度改正があると直ぐにそれを追いかけて日本の少し先を行った改正案を作る傾向があります。
日本での議論の進展を見ていて,その少し先を行くとなれば,国内反対勢力など・・社会実情にお構いなしに「日本を追い越すのだ!」と言うだけで簡単に改正が出来るような印象です。
ところが、医療訴訟に関してみると、日本の制度改正の先を行くのではない・・外の先進国にも暴力事件などは例がないので模倣するべき法律がない・・韓国特有の集団暴力事情の合理化策ですから、簡単に法改正が進みません。
医療機関側は、医療機関に対する集団暴力・破壊活動に対する特別処罰規定を求めたり乱訴防止のために調停前置を求めます。
(日本では集団暴力・抗議事件などないので比較するべき日本の法律がないので)日本を追い越せるか否かの基準がない結果、国内利害対立が表に出ます。
8月17日から紹介している龍谷大学の李庸吉氏の論文での説明では、反対勢力は集団暴力や医療施設の破壊は普通の刑法で処罰出来るから特に重くする必要がないと言うものらしいですが、実際に警察が処罰しないから医療機関からの特別法制定要求が繰り返し出るのでしょう。
被害にかこつければどんな暴力事件を起こしても許される・社会全体の意識が、ある集団や個人が被害者であると言い出せば、何をしても容認する社会になっているからではないでしょうか。
被害者と称して集団で押し掛けて医師を殴ったりその場の備品等を投げつけたり踏みつぶしたりしても「被害者ならある程度仕方がないか」と言うことで警察も簡単に逮捕しません。
アシアナ航空機事故直後での機長に対する集団暴力行為の模様を「韓国民の行動様式5(紛争解決発展段階4)」Published August 21, 2013で書きましたが、被害者ととしての地位を得れば何をしても許されるような傾向・国民意識があります。

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