強者の論理4とモラール破壊5

国内で国民を権力で圧迫していると国民道義心が頽廃することを専制君主制の国の例として2013/05/27「言論規制とモラール破壊1」まで連載してきましたが、同じように強権で対外圧迫をしていると自国国民も内部で道徳律が分裂し腐敗して来ます。
・・親が家庭内で子どもにいくら立派な道徳をたれていても、一歩外に出たら弱いものイジメやヤクザをやっているのでは、子どもの教育に良くない・・子は親の背中を見て育つ・・と言う日本人の智恵をアメリカは知らないようです。
国内でいくら人権だ、民主主義だと御託を並べていても、一歩外に出れば不正のやり放題では、国民の正義感が混乱して内部から道徳退廃による崩壊が始まります。
日本は「イジメられてもじっと黙って耐えていれば、歴史が懲罰を下す」という我が国古来の価値観で生きていれば良いのです。
わが国では、「嘘は泥棒の始まり」と言いますが、これが中国地域では紀元前から2千数百年以上も続いているとすれば、道義が廃れて内部から腐って崩壊・自壊して行くしかありません。
アメリカは中国とは違い国内だけは民主国家・人権尊重を標榜して、外の世界に対しては武力を裏付けにしたマスコミ支配を武器にして事実上の専制君主のように、自分の都合だけの虚偽の事実をでっち上げては世界中に強制しています。
アメリカ国内では、個々人の道徳が乱れて犯罪多発社会になっている外に個々人の内心も不安になり薬物に頼る人が増え、(精神疾患増加も半端ではありません)銃乱射事件が増える一方です。
これは世界最大の軍事力を背景にしたマスコミ支配を良いことにした不当なルール・虚偽の押し付け、内外二重基準による道徳律の矛盾・分裂によるものではないでしょうか?
国内的には法治国家=法の基準が励行されていますが、対外的には正義に反したルール・・強者の論理の押し付け=本来の法の支配の精神に反した行動を臆面もなく実行しています。
我が国に対する虚偽宣伝による圧迫だけではなく、誰でも知っている大きなもので言えば、正義のない戦争と言われたベトナム戦争でアメリカ国民の心は大きな傷を受けました。
その後も大量破壊兵器があると言う口実でイラクのフセイン大統領を攻め殺すなど不正義な戦争の事例は枚挙にイトマがありません。
世界ニュースにならないのであまり知られていませんが、中南米諸国に対し、陰に陽に介入を続けて中南米諸国を長年苦しめてきました。
明からさまな侵略戦争・介入以外にも強い立場を利用した不正義行為はおびただしいものがありますから、アメリカ人に良心と言うものがあれば、心に傷を受けない人間がいる方が不思議です。
アメリカや欧米主導の身勝手な国際ルールはいくらでもありますが、例えば、核拡散禁止のルールほど強者の身勝手な論理構造を証明している事例はないと言って良いでしょう。
対外的に強者の論理で不正義の強要・・嘘を強制している以上は、アメリカ人にとっては無意識でしょうが、内部での道徳律分裂・・道徳崩壊が始まります。
家庭内で「正しいことをしましょう」「弱者に優しく」と子どもに教えながら、家の外で・・部下や弱者に対して不正を強要しているような国では、知らぬ間に道徳が乱れるのと同じで、国内だけ自由主義・人権尊重と言いながら、対外的に圧政を強制していると国内道徳観も分裂して来ます。
対外的に強者の論理を押し付けて正義を無視して(内外二重基準ですから、表向き法秩序重視が叫ばれる点では正面から法秩序無視/不存在に近い中国とは違いますが・・)いて,国民がこの影響で道徳分裂(精神疾患増)・腐敗社会になって来る点では、国内的に言論の自由のない専制君主制の長かった中韓とどっこいどっこいではないでしょうか?
中国の場合、アメリカのような内外2重基準ではない点で単純に(収賄によろうと毒入りミルク製造であろうとも)金儲けだけに精出せば良いので、精神病になり難い健全性?があります。

©2002-2016 稲垣法律事務所 All Right Reserved. ©Designed By Pear Computing LLC