キリスト教国の国際条約1(ウエストファリア条約)

ノルマン人の民族大移動は9世紀から始まったと言われますが、以来西欧各国がその支配下に置かれ、何しろ海賊が支配するのですからルールも道義もない無茶苦茶な政治・・政治と言えなかったでしょう・・無茶苦茶野蛮な社会・・これが革命に繋がったのであって、名誉な歴史ではありません・・が続いていました。
この延長で異民族に対する大航海時代が始まり、行く先々で従わなければ皆殺しにする勢いで征服して行ったのです。
この乱暴な社会で、宗教改革の動きが出て来ると大変です。
戦争のルールもない・・相手が弱ければ徹底的に相手をやっつける・・妥協を知らない社会で宗教改革の争いが出て来たので、収拾のつかない報復合戦・・宗教戦争が始まったことになります。
西欧では長期にわたる宗教戦争が繰り返された戦禍の反省で、(お互い疲れ切ったからでしょうが・・)遂に1648年にウエストファリア条約と言う世界初めての国際条約が生まれました。
30年戦争の最中にグロロチウス「戦争と平和の法」が発表されているように、おぞましく「やられたらやり返す」仕組みですと残虐さがエスカレートする一方の戦争に漸く疑問を持つようになって来たからです。
この条約で相互の信仰の自由(・・と言っても古代から今まで日本にあるような個々人の信仰の自由ではなく、領主が決めたとおりに領民が改宗する仕組み・・個人がもの凄く弱い社会です)を認めることや、主権と言う概念が議論されるなど近代的国家のあり方の基本枠組みを相互に尊重するルール・戦勝国が出来る範囲、何をしてはいけないかのルールが協議される時代に入りました。
「戦争と平和の法」にも非戦闘員と戦闘員を分けることや相手の罪に不釣り合いな攻撃をしてはいけないことなどが書いてあるそうです・・原文を読んでいませんので受け売りです。
https://kotobank.jp/wordからの引用です
「戦争と平和の法」
「〈国際法の父〉と呼ばれるグロティウスが,1625 年亡命先のパリで出版した国際法に関する彼の主著。正戦論の立場に立って,戦争の禁止・制限・許容について,また,戦争中に守られるべき規則について詳細 に論じた。これに関連して,彼は,国際法全般の問題をとり上げ,国際法を体系づけようとした。本書は今日までの国際法の発展に大きな影響を与えた国際法学 上もっとも重要な書物である。」

この思想の影響の元にウエストファーリア条約が締結されたと思われますが、学者の意見ではなく、国益を代表する政治家の妥協による国際条約になったのがこれが最初と言うことです。
ウエストファリア条約を皮切りにして以後国際間の取り決めが必要と言う認識が進みましたが、無茶苦茶をやると再現ない報復の繰り返しになるマイナスをようやく学者が言い出し、支配層も漸く気がついたのです。
日本列島では戦いであっても、どこまでの行為が許されるかは弥生時代には解決していて、やっては行けないルールが不文律で決まっていました。
だから古代からの数々の戦いがあっても、復讐の繰り返しはありません。
例えば楠木正成が湊川で討ち死にしても、その遺体を一族に引き渡すルールでしたし、その子正行が何年か後にもう一度兵を起こすことが出来たのは、一族の武力がそのまま残っていたことによります。
しかもこのような教えが支配層だけではなく庶民意識にまで行き渡っている・・教えられて気が付くことではなく・当然のルールとして民族誰もが守って来た歴史があるのに比べれば、その他社会とは数千年以上の時差があります。
中国・朝鮮では20世紀まで「罪九族にまで及ぶ」その罪の問い方も残虐きわまりない・・なますのように生きたまま肉を削るなど「限度」と言うものがありません。
子供の喧嘩でも日本人同士では限度と言うものが暗黙のうちにありましたが・・朝鮮人と喧嘩すると何をされるか分らないから喧嘩しないようにと、子供の頃に言われていて怖がっていた所以です。
これは罪刑法定主義の社会ではなく、専制君主の社会・・・制度と言うより思想ですから、制度としてやめる問題でない・・中国や朝鮮でやめたのではなく、清朝や李氏朝鮮が滅びただけですから今でも中国では「裸官」・・親族を海外に逃がすのが盛んです。
ウエストファリア条約に戻しますと、これを基礎にして西欧内でいろんな国際条約が作られ、戦時中のルール・・・・日本も参加している捕虜の待遇や非戦闘員を殺さないなどのルール化(ハーグ条約)が進みました。
ただ,西欧で発達したこれら戦争に関するルールは、当事者としては、同じキリスト教国同士にだけ妥当する戦争のルールとして意識していた・・敢えて異教徒間戦争には適用しないと書く必要すらない時代です・・傾向が今でもあります。
ここで国際条約の歴史を何故書いているかと言えば、ウエストファリア条約以降徐々に発展して来た人道主義を基本とする戦時条約がありながら、欧米がアフリカやアメリカ大陸で非人道行為を敢行し,対日戦でも条約無視の野蛮行為を臆面もなく出来たかの関心によります。
その前史を辿ると、中南米での現地人虐殺行為・・現地民族がほぼ消滅させてしまうほどの大量虐殺・・アメリカ合衆国とアメリカインデアンで言えば、降伏させた後の背信性も激しいものでした。
・・・民族精神・アイデンテテイーを奪うため乳幼児を全部取り上げて白人家庭に預けさせる乳幼児期から白人の優越性・・自分達は劣った民族と言う意識を刷り込む制度を強制していたことを紹介したことがあります。
その成果として?あの勇猛果敢なインデイアンが今やすっかり骨抜きになって、民族精神を腐らされてしまい、生活保護を受けて漸く生きている虚脱状態です。
監禁されて麻薬を強制的に打たれ続けて廃人にされてしまったような状況です。
イギリスのアヘン貿易が知られていますが、アメリカの対インデアン政策は正に民族精神を骨から腐らせてしまう政策でした。
こういう文字どおり「神」を恐れぬ所業が何故出来るのか?
対日戦で実行し占領後はインデアンに対するように民族精神を骨抜きにし奴隷化しようとしていた欧米人の道義心はどう言うものかの関心で書いています。

キリスト教国の対異教徒意識

十字軍の遠征と言う名で西欧基準の歴史を習いますが、実際には異教徒相手の略奪目的のファンドを組ん(今で言えば日本への強盗集団と資金拠出者を募集していたようなものです)で戦利品・略奪が楽しみで出掛けるものでした。
十字軍旗を掲げる略奪行為が本質を表していますが、キリスト教公認の海賊〜山賊行為だったことになります。
この略奪品が当時未開地だった西洋レベルを底上げし、ルネッサンスの原動力になったのですから西洋の文化は交易ではなく略奪によって成り立っていることが分ります。
大航海時代に戻しますと、歴史の勉強では西欧を美化して、大航海時代と言いますが、実質は大海賊時代の幕開けでした。
海賊の歴史を遡れば「ノルマンコンクエラー」とイギリスの歴史で習いますが、実際には西欧全体がノルマン人の海賊(バイキング)に侵略されて来た歴史です。
ノルマンデイ上陸作戦で有名なノルマンデイ地方は言うまでもなく今のフランスの一部がノルマン人に占領されていた土地ですし、11〜13世紀に掛けてイタリア半島各地にノルマン王国が建設され地中海進出の拠点にしていたらしいです。
この侵略経験・・海賊の末裔が西欧の王族ですから、海賊のDNAが大航海時代の主役になった可能性が充分に考えられます。
異民族のところへ行けば略奪することが楽しみと言う民族性・・特にキリスト教の教義は異教徒には何をしても良いと言う教義が基本でしたから、海賊行為はその一つの現れと言うべきで無法な殺戮行為に何の罪悪感もなかったでしょう。
異文化圏へ行くには何か交換するものが必要であったと昨日のコラムに書きましたが、大航海時代に入って勢いよく飛び出して行っても(・・今でも寄港すると先ず水や食糧の補給が第一の必須行為ですが、)寄港地で水や食糧を貰えないと生きて行けません。
水や食糧を恵んでもらっても恩義に報いるべく交換すべきものがないのですから手ぶらで行くしかない・・、格好がつかないので、海賊の本性を現して、恩を仇で返し武力制圧して行くやり方で現地人がその無法に怒って反抗すれば、インデイアンの絶滅行為を代表に各地で皆殺しなど制圧を繰り返して行ったのがその後西欧が支配地を拡大して行った原理です。
ちなみに太平洋の諸島では元々戦う文化がないので良いように混血されてしまい、固有人種が消滅させられていますが、アメリカインデアンが絶滅したのは、誇り高く無法な行為に敢然と抵抗したことが却って悲惨な結果に終わった事例です。
アメリカはインデアン同様に勇敢な日本に対しては、原爆であれ何であれ大量殺戮を繰り返して、大幅に人口を減らしてから、白人と混血させてしまう・・ニッポン民族を消滅させる目的があった疑いがない訳ではありません。
(2度にわたる原爆投下は戦争・・戦う目的ではなく勝利が確定し、日本から将来報復を受ける心配がなくなったことを見極めてから、日本人相手に行なった大量殺戮の人体実験を2回も行なったことは記録上明らかになっています・・こんな非道な人体実験を2回もする・・直ぐに調査団を派遣してその成果を確かめるなど「人として」出来ることではありません・・この前提として将来ニッポン民族を根絶やしにするか国家として復活させない計画あったことが分ります。
以前から書いていますがソ連による日ソ不可侵条約違反にとどまらず何十万人もの将兵のシベリア連行はアメリカとの密約による可能性が高いと思われます。
この前提があって、占領すると直ぐに「農業国としか存立を認めない」と日本国内の工場設備一式をアジア諸国へ搬出する計画が始まった・これは紹介したことがあります・・のですが、これは国際条約違反です。
日本はポツダム宣言・・国際条約を受諾したに過ぎないので、アメリカも宣言遵守義務があるのに、・・日本が相手が条約を守ると信じて降伏・・武装解除すると手のひら返しで何でも出来る態度にかわった・・条約違反・・インデイアンに対する卑劣な仕打ちの再現でした。
今で言えば世界の確立したルール無視の中国同様に「ルールなんか関係ない・・武力さえあれば良いだろう」式で土足で踏みにじるようなやり方をずっと異教徒に対してやって来たのが欧米諸国だったことになります。
こんな無法なやり方で世界・異教徒支配を拡大して行き、世界的な無法行為がまかり通っていたのが近代世界でした。
中世から近代に至る西欧各国の王も野蛮さを強調する方が支持が集まる・・今のプーチンに始まりトルコのエルドアン〜トランプ候補、フィリッピンのドウテルト大統領みんな先祖帰りと言うか本音の政治を強調していますが、社会レベルがその程度なのに、人権重視の思想が入っても庶民には居心地が悪い・・この程度が落ち着くレベルでしょう。
アメリカもフランスも公式には死刑廃止の国がその代わりに現場でドンドン射殺する・・黒人など異教徒です・・社会であることを以前から書いてきましたが、これを公式に奨励しているのがフィリッピンのドウテルテ大統領です。
西欧近代の海賊行為・・非人道行為の数々は、元々ノルマンコンクエラー・・海賊親分のDNAを誇るのが西欧各国の王族であれば「むべなるかな!」と言うところです。
イギリス国教会独立で有名なヘンリィ8世は粗暴で有名ですが、歴史に詳しい人の話では、西欧としてはヘンリイ8世は文字も読めるインテリ自慢・あれで普通だったと言います。
西欧各国ではノルマン人征服王朝が基本ですので、被征服民・・一般国民とは民族性が違う・・王族の背が高く、体格の立派な人が多いの・・例えばイギリス紳士と言いますが実際に行ってみると、庶民は意外に体格が貧弱です・・体格の良いノルマン人が支配者になっていることによります。
今でも背の高い人が西欧人の憧れの的になっているのはこの影響らしいです。
西欧では、革命後も階級制度が残っているのは元々支配階層が異民族である点にあるようですし、結果的に格差に対する抵抗感が低い原因です。
格差反対で騒いでいるから意識が高いのではなく、放っておけばいくらでも格差が開くのを容認する社会こそが問題です。
フランス革命を自慢しますが日本は革命がなくとも庶民を大事にする文化でやってきました。

アメリカの軍事費分担要求

軍事費分担問題に戻りますと、トランプ氏の要求は選挙用に単純化して基地維持費の負担増を主張しているだけであって、問題は日本駐留の軍事基地コスト分担だけの問題ではありません。
仮に沖縄からグアムに移転しても南シナ海等のシーレーンを守って欲しいならば、シーレーン防衛分担金を払う必要がある点は変わりません。
(ソマリア沖の海賊対策に、日本も既に自衛隊を出しています)
自分のムラでの犯罪ではなくとも隣村の捜査に協力するように、世界の安全は相互作用で成り立っています。
日常経費である基地維持費の分担金比率上げの外に、有事の出動費はその地域で全額持てと言う時代が来るのでしょう。
西太平洋全域の防衛能力をグアムが持つようになると、当然グアム島だけを守るのに必要な防衛力の何十倍もの軍事力になります。
警察署は自分の建物に対する泥棒除け以上の防衛力を持っているので警察署への強盗がはいらないのと同じです。
沖縄基地が、周辺海域全部の防衛を兼ねている以上は、沖縄(あるいは日本列島全域)防衛に必要以上の軍事力ですから沖縄を攻撃するのには、周辺海域全部と戦う以上の攻撃力が必要になります。
沖縄を狙う勢力にとっては沖縄駐留米軍を一日も早くグアムへ移転させたいのは当然です。
ある家に強盗に入ろうとする場合,隣近所にある警察署がなくなる方が便利です。
米軍がグアムへ行ってもイザとなれば応援に来れれば同じことですが、その場にいるのとワザワザ遠くから出て来るには相応の決断がいるので、実戦的には大きな違いです。
国や地域全体では守備隊がいた方が安心ですが、基地や警察を狙うテロが頻発すると近くに基地があると逆に危険感が増しますし、テロ被害がなくともジェット機の発達で騒音被害などが生じます。
このように経費負担しても良いから来て欲しい・・警察署や軍事基地が近い方が良いのか遠い方が良いのかは、国民の価値観によりますし、時代状況にもよるでしょう。
アメリカは世界の警察官役(軍事的睨み)をやっている結果,(日本など基地所在国に相応の分担をさせて)自国防衛に必要以上の巨大軍事力を維持出来ている・・世界先端兵器の開発や維持が出来ているのですから、世界の警察官(軍事解決)役を単純放棄すると、自国だけの防衛能力維持すらも怪しくなって行きます。
ですから、トランプ氏が大統領になっても誰がなってもアメリカ自身の国際競争力の低下→経済力縮小に応じて徐々に軍事力削減して行く方向は変わらないと思われますが、強大な軍事力を背景とするいろんな利権(軍需産業だけではなく派生する波及効果)と結びついているので軍事力削減は単純ではありません。
そこで守って欲しいならば、分担金を払えと行って、よその国の経費で一定の軍事力維持を図っていく方向になります。
アメリカは日本や独逸に物造りでは負け始めて久しいですが、今残っているアメリカの強みはユダヤ系の得意な金融の外、知財関係ですが知財は高度な軍需産業の存在と密接に関連しています。
軍需産業を縮小すると知財の足腰が弱ってきます。
経済活動の大方が物造りに関連しているので、金融や軍需産業とその関連で派生する知財産業の優位性だけでアメリカの巨大な人口を養うには無理がありますし、多くの人に職場提供することも出来ませんので知財や金融に特化すればするほど大きな人口は無駄=マイナス要因になります。
世上人口ボーナス、オーナス論が盛んで(私はこれに基本的反対であることはあちこちに書いてきました)これにそってアメリカもEUも移民を増やして来ました。
移民の大多数は底辺労働者=平均賃金以下ですから、アメリカや欧州が移民を入れれば入れるほど金融・知財収入で養う人口が増える・・負担が増える一方になります。
知財(アップルの大成功で労働者が増えたのは低賃金工場のある中国であってアメリカでは殆ど雇用に役立っていません)や金融に頼る社会は、一握りの億万長者と無職失業・低賃金労働者の2極分化社会ですから、当然格差社会化が進みます。
イギリスはアメリカよりも1世代以上早く製造業で負けてしまい金融に特化して来たので、格差が顕著になって来た・・これがEU離脱を勢いづかせている基礎的経済背景です。
EU離脱論は憂さ晴らし的に難民流入が行けないと言うスローガンに飛びついていますが、社会構造が中間層不要・・未熟練動労働者=非正規・移民で充分の状態が背景にあります。
マスコミは、「移民反対と言うけれどもこの地域の農業は移民が過酷な労働に耐えているから成り立っている現実がある」と言うイギリス農業の紹介が時々出ます。
工場の低賃金労働も移民が働いているから成り立っている現実→これがまた移民が職を奪うと言う主張と重なっていますが・・・。
アメリカの工賃が中国に負けないくらいに下がっていることをアメリカが豪語し国内製造業回帰を宣伝出来るのは、低賃金労働を厭わない移民増加の御陰でしょうが、裏から言えばその分低賃金層増加・格差拡大に繋がっています。
アメリカの移民排斥を主張するトランプ氏の本音は格差拡大の不満を移民排斥論にすり替えている点ではイギリスのEU離脱論と同じでしょう。
格差拡大反対だとスケープゴートを仕立て上げ難い・精々金融機関が儲け過ぎと言う程度ですが、移民反対の方が標的を作り上げ易い・・大衆をあおり易いからです。

個人責任と組織の関係1

日弁連や単位弁護士会が政治活動するのはどうか?と言う意見に対して、人権擁護活動だと言う議論がすり替えっぽい疑念がつきまといます。
世の中何事でも、尖鋭な政治対立も人権擁護に関係すると言えば言えますが、結局は一般人が法律解釈運動と許される政治運動の限界をどのように考えるかと言う国民判断によることになると思われます。
マスコミの中立違反・偏向しているかどうかの判断も、最終的には国民常識・・市場で淘汰して行くしかないのと同様です。
個人ならば何をしても組織の評判に関係がないのでしょうか?
年末から児童売買春の規制に関するNGOの国連(海外)での活動の怪しさを書き始めていましたが、児童の人権は正に弁護士の関心事であるべきことには相違ないですが、それと国連に出て行って日本の酷い?現状を過大にアッピールする必要性があるかは、別途の国内政治判断です。
弁護士個人の政治活動は、日弁連などの組織の政治運動とは違って民主国家において自由ですが、国連男女差別撤廃委員会(日本弁護士が委員長)皇室批判の勧告案が日本政府に示されたことがタマタマ大ニュース・・になっていますので個人と組織の関係に触れておきます。
野球や芸能人の業界や一般企業組織等で、組織内の個々人が業務を離れて何をしようと何を言おうと本来組織に関係のないことです。
それでも組織の一員が不祥事を起こすと組織として対応し記者会見などで大騒ぎしています。
物造りやスポーツなど社会道徳意識の合致と無関係に構成されている組織でさえそうです。
もっと広く言えば何の関係ない筈のムラや街から立派な人が出ると、その地域の誇り・・立派かどうか分りませんが、甲子園やオリンピックで活躍するとその地域が盛り上がります・・・逆に言えば、おかしな人が出てもその地域の評価に関係している筈です。
血縁の多いムラ社会ではなくなっても、地域の評判を気にするのは単なる名残か、あるいは犯罪者が出るとその近くに住むのが不安になる・・偉い人がいると周辺人がいい方向へ薫陶を受ける・・メリットとデメリットとがあるからでしょうか?
今は地域社会よりも企業や組織社会での生活時間が長いので、組織内の人格的影響は地域社会よりも何倍も大きい時代です。
従業員が何万人といる大企業の末端で不祥事があったり暴言を博と組織トップが謝罪の記者会見を開いたりするし、トップ次第で企業のあり方が大きな影響を受けると言われています。
従業員が何をしようと暴言を吐こうと企業に関係がないと開き直っていると、社会の支持を得られない・・売上減や優秀な人材獲得競争に負けるので企業が対応に追われるのです。
芸能界・野球や相撲の場合タレントや選手は独立事業者としても、不祥事があると業界全体のイメージ低下になるので業界が必死です。
政治家も何を言おうと勝手ですが、評価・支持率の上下作用があるので、無茶な独りよがりは次の選挙に影響します。
政治家全体が社会から見ておかしいと思われると優秀な人材が政治に行かなくなりますので、「政治業界」全体としての利害もあります。
大金がかかってスポンサーの言いなりになるしかない・・アメリカの大統領になり手がいない・・変な人しか立候補しないと言われるようになっているのは世界全体の不幸です。
こうして見ると民主国家においては個々人の行為や発言を国家が発言を規制したり(違法でない限り)処罰出来ない代わりに、市場評価で自ずから規制されて行くことが分ります。
業界員全体が市場評価に曝される仕組みこそが正に民主政治の基本です。
裁判官や弁護士のように直接的な市場評価のない分野で暴走があった場合、どうすべきかが最近の関心になっています。
超長期的には優秀な人材が行かなくなる点では政治家その他と同じですが、短期・中期的弊害をどうするかの問題です。
裁判の暴走リスクに関しては市場評価による修正が間に合わないので上訴制度があってその間に効力が出ないようになっていますが、仮処分の場合即時に効力が出てしまい、異議申し立てがあっても異議審で取り消されない限りその間に効果が出たまま(異議審の決定が出るまでには数年かかるのが普通)になってしまうのが大問題です。
今朝の日経新聞では高浜原発稼働禁止仮処分命令が出たと言うニュースが出ていますが、一旦仮処分が出ると仮に明白に行き過ぎで違法である場合でもこれを覆すには数年単位の時間が必要ですからその間巨大な原発設備が停止したままになってしまう・・一企業の損失に留まらない国益喪失は巨大なものになります。
弁護士が個人で国連で活動を続ける(とは言っても日弁連の推薦があったのではないか?)・・あるいは一裁判官が原発停止を命じる・・・等の行為が、もしも国論の割れる問題である場合、反対論者からの彼らを推薦したり任用している組織全体に対する批判になりませんか?

NGO6(説明責任否定1)

日本が児童買春を取り締まっていないのではなく、どの程度取り締まるかの程度問題の政治論争でしかないのですから、言わば純粋な国内政治問題です。
こういう問題について人権侵害だからと言う理由で、自分の政治的意見を通すために日本に調査に来てくれと国連で招致運動をする運動体がある事自体が驚きです。
「憶測ばかりでモノを言うな」と言う意見も当然ですが、特別調査官の記者会見前後に同弁護士が開示していたツイッターによれば、同弁護士または周辺関係者が同調査官に何らかの影響力を行使したかのように読むのが普通ですから、説明責任を果たすのが普通です。
だれがこう言う運動をしたのか?議論対象になった途端に「犯人探しになる」と言う理屈でシャットアウトするのって身勝手過ぎませんか?
法律上国民に対する説明義務がないと言うのは、法律違反かどうかの最低の基準に反していないと言っているに過ぎません。
11月1日以降、同弁護士個人ツイーターの入れ替えをしているのか、私の能力では、見つからなくなってしまいましたが、国民理解を気にして入れ替えたのか、全容を伏せてしまえば国民疑惑が収まると言う正面突破の戦術かも知れません。
この戦術は、過去のツイッターのコピーを誰もコピーしていないし、仮にしていても細切れだろうと言う読みで行なったと思われます。
仮にそっくりコピーしていた人がいて公開した場合、同ベンゴシガ削除してしまった意図が問われることになります。
削除してしまうと言うことは自分のやって来たことに自信がない・・裏付けがあるのかと言う問題提起が起きたことに対して事実上根拠がないことも認めるような印象を受けます。
同ベンゴシガ事務局長をしているNGOの活動歴も10月末ころにコピーしておいたのと若干違っています。
後に英文をコピーしておいた国連提言の一部を後に紹介しますが、同NGOは「Japan’s Military Sexual Slavery」(日本軍性奴隷)の表題で提言をしています。
国際NGOは、国家を離れて独立して活動すべきものですから、日本国民に対する説明責任もないし、日本のために活動する必要はない・・何をしようと勝手だと言う論理を展開すればそのとおりだと思われます。
しかし、諸外国カラ見れば日本のNGOは政府とは独立してはいるものの日本のために活動していると言う目で見ているのが普通です。
どうせ中韓が日本の悪口を言っても・・と色目でみんな見るのに対して、日本のNGOを利用して「日本軍の性奴隷」と言うテーマで国連で毎回のように提言し続けると世界中が信用してしまうリスクがもの凄く高まります。
同じ慰安婦の主張でも韓国が主張するのと日本のNGOが主張するのとでは、影響力が大違いです。
従来公開していた活動ツイッターでさえも不都合と思う部分だけを削除しているようでは(私が探せなくなっただけかも知れませんが・・)、何をしているかも日本人に知られたくないことは秘密にする・・活動内容の内国民にあたりさわりのないことだけ公開する・・その他は秘密です」と言う宣言をしたのと同じです。
これでは、本当は何をしているのか国民には分りません・・「知る権利がない」と言われれば法的にはそのとおりですが・・。
連合赤軍やオーム真理教みたいになりたいならば・・日常何をしているか公開する必要もない・・国民無視でも一貫しますが・・NGOは元々公共のために活動していると言う以上は、独善ではなく国民理解を必要としている筈です・・従来のツイッター等の書きぶりから見ると相応の国民支持を目的にしていたように思うのですが、残念なことです。
ま、お里がバレたならば仕方がないか・・と店を畳むのも一案です・・また別の日本本拠のNGOを立ち上げて、新規に中立っぽく宣伝開始した方が効果が高いでしょう。
特定国にとっては、資金を新たなNGOに振り向ければ良いでしょう。
ヒューマンライツ・ナウの理事等の名簿をコピーしておかないと、その内、都合が悪くなって削除されてしまうと、同じメンバーで別組織を立ち上げていても分りません。

©2002-2016 稲垣法律事務所 All Right Reserved. ©Designed By Pear Computing LLC