フリーハンドを得た韓国の野望1

韓国企業が中国と共同研究しても、少し進んだ技術を盗まれるのが落ちでしょう。
中国の挑戦に適応して凌いで行くには、より高度化して行くしかないのは自明ですが、後継高度部品を日本から供給を受けたり、共同研究して技術の移転を受けないと生き残るのは厳しいことを考えないで、個人感情レベルの判断で敵味方を峻別してしまうとは政治家としてのレベル・・国家レベルとして低すぎる話です。
日本と敵対して日本からの部品供給や共同研究環境が途絶えると中国との競争で勝てないのに、日本を公然と敵視する政策は、朝鮮戦争が再開されれば後背地日本の応援(補給)がないと防戦できないのに、日本を仮想敵国視する発想が蔓延し国内教育しているのと同じです。
ただし、北朝鮮との戦争再開はあり得ないと言う確信に基づいているとすれば、話は別ですが・・。
朝鮮戦争当時とは違い、今ではロシアや中国の後押しが考えられない時代に入っていますので、北朝鮮が単独で韓国侵略を始めるとアメリカの一方的爆撃でイラクのフセイン元大統領みたいな目に遭い自殺行為になりますから、ちょっかいを出す程度のことはあっても本格的南進はあり得ないと言うべきです。
では何のために世界中が北朝鮮を鬼っ子扱いしているのか?ですが、あくまでアメリカの言うことを聞かないだけではなく、後見役のソ連→ロシアや中国の言うことにも一切耳を貸さない・・あまりにも独善的姿勢に世界中が呆れてしまっているだけのことかも知れません。
韓国軍が何年も前から、陸戦中心の対北朝鮮用には不要な外洋航海用軍備充実に力を入れているのは、韓国人が北朝鮮の脅威はなくなっていると判断しているとすれば正しい選択のつもりでしょう・・。
既に武力占領中の竹島に対する上陸作戦の演習も、これは日本に対する嫌がらせではなく、日本の壱岐・対馬攻略・上陸作戦の予行演習と見れば、合点が行きます。
北の脅威に対する軍事演習であれば、上陸訓練する必要は全くありません。
北の脅威がなくなったとしても、それと中国べったりになることとは直接の関係がありません。
国際環境変化による北朝鮮の軍事侵攻能力低下だけ見ると、せいぜい日米の軍事的後ろ盾が不要になった程度の意味しかないのですが、これで韓国は積年の日本侵略の夢実行に対するフリーハンド・・後顧の憂いを除いたと言う自信を持ったようです。
このころから在韓米軍の握っている指揮命令権返還要求が高まり、他方で軍備内容を対日戦用に切り替えて行く動きが表面化して来たように見えます。
対日戦争準備に入ると米軍の睨みが逆に邪魔になって来るのは当然です。
対日開戦準備を極秘に進めたい韓国では、情報が漏れるのイヤでしょうから、米軍の働きかけで日韓情報共有協定が締結寸前まで進んでいたのが昨年当たり韓国からのドタキャンになったのもこの流れから理解できます。
軍事的フリーハンドを得たと自信を持った結果、貿易関係の数量比率から見て日米韓軍事協力関係から離れて行き中国に接近して行った方が合理的と判断したのでしょう。
対日戦争・侵略開始になるとアメリカは当然「やめろ」と言う方の圧力にしかならないので、後方支援を中国に頼んだ方が良いと言うのがここ数年露骨になった韓国の中国寄り姿勢の基礎にあります。
何が何でも中国様々と言う変に卑屈な態度になって来たのはイザというときのバックアップ・・日本奇襲攻撃に対する国連でのいろんな決議に対する拒否権行使を期待しているからです。
日本にとって北朝鮮の軍事圧力が、実は韓国の日本侵攻熱のブレーキ役になって来たことが分ります。
元々朝鮮戦争は、李承晩による日本侵略作戦の実行のために兵員が南方に集結してしまった隙・背後を衝いて北朝鮮軍が南進を始めたことに始まると言われています。
北朝鮮が一定の軍事力を保有していることは、韓国の暴走を背後で牽制させるために日本の安全保障にとって今でも有益です。
安倍政権が拉致事件解決を目的に北と急遽交渉開始したのは、韓国の危険な動きを抑止するための軍事戦略的意味が裏にありますし、この辺は米軍への充分な根回し・暗黙の了解があってのことでしょう。

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