フリーハンドを得た韓国の野望2

北だけが非常識国家ではなくイキナリ何をしでかすかまるで分らない点では、南の気質も当然同じです。
南も同じように危険ですから、相応の監視を怠らないようにしておくだけではなく常時何らかの牽制策を講じておく必要があります。
対日侵攻の夢実現のために、ココのところナラズ者ぶりを発揮している中国と手を組んで(暴力団の後ろ盾があるので)「何をするか分らないぞ!」と善良な日本を脅しているつもりでしょう。
国際情勢を見れば孤立しているのはならず者ぶりを発揮している中韓とロシアの3カ国であって、国際世論を無視して侵略できるのは、クリミヤ半島や南沙諸島など小国相手の端っこの領土のかすめ取りくらいしか出来ていません。
クリミヤや南沙諸島の占領に関してはアメリカが直接的な軍事力での手出し出来なかったとは言え、なおアメリカの影響力は巨大です。
韓国は中国の拒否権発動だけ期待して味方につけても、今の戦争は直接の軍事力だけではなく経済面での締め付けも強力に働きます。
アメリカの国際的な経済支配力は巨大ですから、金融取引の閉め出しその他何一つされても国際経済に組み込まれている韓国経済が成り立たないほどの被害を受けます。
韓国の日本侵攻願望は願望に過ぎず、日本相手では実力差が大きい上に現在の国際環境を考えれば、一方的武力行使が承認される筈もないので、近い将来〜中長期的に見ても実現可能性がありません。
上記のとおり対日侵攻自体夢物語であって、すぐに実行出来るものではないので中国と結んで日本攻撃を実現しようとする野望実現については、実際的効果は期待出来ません。
(今にも日本をやっつけることが出来ると言うような形で国民の反日機運を煽り続ける・・この点は中国も同じで国内反日教育がエスカレートする一方になります・・これがまた政権運営を難しくしてしまいます。)
他方で中韓接近+反日外交のマイナス効果はすぐに出て来ます。
中国市場への輸出が日本向けよりも大きくなれば、中国親密化に結びつくので日米を袖にしても良いと言うのが韓国大統領の判断でしょう。
しかし、韓国の存在が中国市場で大きくなれば、中国で目障りになるだけではなく、中国市場での民族系企業との経済競争激化が始まります。
これを乗り切るには、韓国が日本からより高度な技術移転を受けて韓国自身は中国現地企業へ技術移転して行く・・順次的発展が日中韓3国にとっていわゆる雁行型発展でウインウインの関係になります。
これに反して韓国が反日行動に傾斜してしまえば、日本からの技術移転の障壁が高くなってしまって新たな技術獲得チャンスが少なくなります。
新たな新技術導入が途絶え・細った結果韓国にとって虎の子になった自国技術を死守するために「中国へはどんな技術移転もさせないぞ!」と頑張るならば、中国との利害対立が深まりこそすれ親密化することはあり得ません。
今後韓国が新規技術獲得して行かない限り中国と競争激化・対立するしかなくなっている・・すぐに中国に追いつかれジリ貧になるのが目に見えているときに、今後より一層協力関係を強化しなければならない筈の日韓協力関係を自分の方からズタズタにしようとする試みは合理性を逸脱しています。
北朝鮮に限らず南の韓国も合理的尺度で計れない国です。

フリーハンドを得た韓国の野望1

韓国企業が中国と共同研究しても、少し進んだ技術を盗まれるのが落ちでしょう。
中国の挑戦に適応して凌いで行くには、より高度化して行くしかないのは自明ですが、後継高度部品を日本から供給を受けたり、共同研究して技術の移転を受けないと生き残るのは厳しいことを考えないで、個人感情レベルの判断で敵味方を峻別してしまうとは政治家としてのレベル・・国家レベルとして低すぎる話です。
日本と敵対して日本からの部品供給や共同研究環境が途絶えると中国との競争で勝てないのに、日本を公然と敵視する政策は、朝鮮戦争が再開されれば後背地日本の応援(補給)がないと防戦できないのに、日本を仮想敵国視する発想が蔓延し国内教育しているのと同じです。
ただし、北朝鮮との戦争再開はあり得ないと言う確信に基づいているとすれば、話は別ですが・・。
朝鮮戦争当時とは違い、今ではロシアや中国の後押しが考えられない時代に入っていますので、北朝鮮が単独で韓国侵略を始めるとアメリカの一方的爆撃でイラクのフセイン元大統領みたいな目に遭い自殺行為になりますから、ちょっかいを出す程度のことはあっても本格的南進はあり得ないと言うべきです。
では何のために世界中が北朝鮮を鬼っ子扱いしているのか?ですが、あくまでアメリカの言うことを聞かないだけではなく、後見役のソ連→ロシアや中国の言うことにも一切耳を貸さない・・あまりにも独善的姿勢に世界中が呆れてしまっているだけのことかも知れません。
韓国軍が何年も前から、陸戦中心の対北朝鮮用には不要な外洋航海用軍備充実に力を入れているのは、韓国人が北朝鮮の脅威はなくなっていると判断しているとすれば正しい選択のつもりでしょう・・。
既に武力占領中の竹島に対する上陸作戦の演習も、これは日本に対する嫌がらせではなく、日本の壱岐・対馬攻略・上陸作戦の予行演習と見れば、合点が行きます。
北の脅威に対する軍事演習であれば、上陸訓練する必要は全くありません。
北の脅威がなくなったとしても、それと中国べったりになることとは直接の関係がありません。
国際環境変化による北朝鮮の軍事侵攻能力低下だけ見ると、せいぜい日米の軍事的後ろ盾が不要になった程度の意味しかないのですが、これで韓国は積年の日本侵略の夢実行に対するフリーハンド・・後顧の憂いを除いたと言う自信を持ったようです。
このころから在韓米軍の握っている指揮命令権返還要求が高まり、他方で軍備内容を対日戦用に切り替えて行く動きが表面化して来たように見えます。
対日戦争準備に入ると米軍の睨みが逆に邪魔になって来るのは当然です。
対日開戦準備を極秘に進めたい韓国では、情報が漏れるのイヤでしょうから、米軍の働きかけで日韓情報共有協定が締結寸前まで進んでいたのが昨年当たり韓国からのドタキャンになったのもこの流れから理解できます。
軍事的フリーハンドを得たと自信を持った結果、貿易関係の数量比率から見て日米韓軍事協力関係から離れて行き中国に接近して行った方が合理的と判断したのでしょう。
対日戦争・侵略開始になるとアメリカは当然「やめろ」と言う方の圧力にしかならないので、後方支援を中国に頼んだ方が良いと言うのがここ数年露骨になった韓国の中国寄り姿勢の基礎にあります。
何が何でも中国様々と言う変に卑屈な態度になって来たのはイザというときのバックアップ・・日本奇襲攻撃に対する国連でのいろんな決議に対する拒否権行使を期待しているからです。
日本にとって北朝鮮の軍事圧力が、実は韓国の日本侵攻熱のブレーキ役になって来たことが分ります。
元々朝鮮戦争は、李承晩による日本侵略作戦の実行のために兵員が南方に集結してしまった隙・背後を衝いて北朝鮮軍が南進を始めたことに始まると言われています。
北朝鮮が一定の軍事力を保有していることは、韓国の暴走を背後で牽制させるために日本の安全保障にとって今でも有益です。
安倍政権が拉致事件解決を目的に北と急遽交渉開始したのは、韓国の危険な動きを抑止するための軍事戦略的意味が裏にありますし、この辺は米軍への充分な根回し・暗黙の了解があってのことでしょう。

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