これからの男女関係2

最近相談に来た事例では、結婚数ヶ月後に夫が仕事を辞めて実家に帰ってしまい夫婦の家に戻って来ない事例が2件も続きました。
1件は妊娠中でしたので中絶し、もう1件は既に赤ちゃんを抱えているのに夫が帰って来ないのです。
どちらの件も、夫はあえて(病気でもないし勤務先からやめてくれと言われてもないのに)結婚当時の勤務先を辞めてしまい、夫の実家で無職居候中です。
彼らの主張は、「弁護士相談したが、収入がないので中絶費用も負担する必要がない」と言う従来の社会常識から考えれば破天荒な主張です。 
婚姻破綻の原因を作った夫の方が離婚に際しての慰謝料を払う必要があるか否かは別として、離婚していない段階での婚姻費用分担としては、双方の収入を基準にするしかないので、彼らが弁護士相談した結果どおりと言うしかありません。
ともかく生きて行けないので、上記2件の女性はそれぞれ実家に帰って生活しているのですが、それぞれの女性の親は憤懣やる方ない様子ですが、夫が失業中・無収入のママでは今のところどうにもならない感じです。
(調停になれば何とかなるでしょうが・・・)
現在ちらほら始まっているこのような不安定な夫婦が増えてくると、本来子供が欲しい筈の女性も子を産むのに慎重にならざるをないし、子を産む夫婦が減ってくるのは当然です。
夫が実家に帰ってしまうにはそれなりの原因があるとしても、些細なことを理由にして直ぐに破綻する・・・こういうオスの無責任行動・・数ヶ月性行為を堪能したらもう飽きましたと言う事例が増えてくると、うっかり騙されて結婚したら損だと考える女性が増えて来るのは当然です。
上記事例は独立していない◯◯医師と◯◯士の事例ですが、彼らの資格に目がくらんだ女性(妻の方も医師でしたが・・・)の失敗とも言えるでしょう。
彼らは資格があるので、妻に生活費を渡さない口実のために一時勤務先を辞めても、離婚事件が片付けばいつでも職場復帰出来る強みがあります。
オスの疑似餌(一定期間同棲・性行為したらもう飽きたから家=新婚のアパートに帰らないやり方・・に引っかからないように用心する・・簡単には同棲や結婚をしない社会になってくるのでしょうか。
破綻主義とは言え、男女ともにこのような身勝手な離婚請求が増えてくると何らかのペナルテイーが必要ですが、婚姻期間が短くて財産分与すべきものはありませんし、慰藉料の名目でも裁判所がどこまで認めるか不明です。
従来こうした不始末は法律は別として村社会では社会的制裁があって、あまりにも理不尽なことは許されなかったのですが、今は砂粒のような社会ですから、法律以外に何の制裁もないのを悪用しているのです。
子を産む可能性の低い関係が増えると、女性は何のために男女カップルを構成する必要があるかの問題になって来ます。
子を産まないで時々同棲しては別居することのくり返しのカップルが増えてくると、従来のようなかっちりした・・子育てのための婚姻制度は崩壊しつつあると言うべきでしょうか?

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