民度1

民度に戻しますと,日本は文字が入るとすぐに万葉仮名を工夫し、東国地方から徴兵された末端の防人(最末端兵士)なども歌(出身地の方言で・・方言の結果どこの出身か分るらしいです)を残し,平安時代には固有の音を表すひらがなを完成するなど庶民レベルの高い民族です。
留学者階層とそこから直接伝授された周辺階層だけが日本以外では「市民」であり当初エリートですが,日本では(遣唐使以来各種僧侶〜明治維新時の留学者→翻訳書の広がりも同じで)一定期間経過でドンドンと末端に広げる社会で古代から教養が一定階層に固定する社会ではありません。
日本は遣唐使の昔から,留学層(僧に限らず官僚)などが書籍を持ち帰っては日本語に翻訳や写経などして一般化に努める社会・・これを欲しがる民度背景・需要があったことが分ります。
横に逸れましたが,欧米の「市民」意識に戻りますと・・西洋式の(外来文化理解者)市民・・エリート意識を有り難がる人々が日本にも一定数います。
何かと学歴や家柄をひけらかす人は学歴・家柄相応の力がない人に多いものです。
西欧式市民・エリート概念を無意識のうちに教育されている日本の文化人が(欧米留学で古代都市国家への出入り業者資格・名誉市民?を得た気持ちになるのでしょう)「欧米では◯◯」とコトあるたびに外国権威をひけらかせば勝負がつくように思っている源流です。
敗戦直後には敗戦ショックもあってこの種エリート意識が幅を利かしましたが,社会が落ち着いて来ると,庶民から文化が生まれる日本の社会構造とは相容れませんので、次第に「バカじゃないの!と思う人が増えて来ました。
文化人が,日本のマスコミと二人三脚で欧米文化・バタ臭さが素晴らしいと煽れば煽るほど浮き上がって来ました。
この20年以上、土日休日になって余裕が出たせいか、月平均1回ほどの比率で美術館等に食事をかねて出掛けますが,洋画に比べて日本画の方が圧倒的人気差がある印象です。
最近「欧米では・・」と言うのではあまり国民受けなくしなったので,もっと有り難い権威を持ちだす・「国連勧告が・・」「近代法の原理」「立憲主義違反」と言う運動が増えて来ました。
日本社会経済のあり方を議論しているのに日本のための具体的政策に関係のない高邁な思想?・・自分の意見が何故正しいかの論拠を正面から主張する根拠がないので、外部権威を利用しているように見える点では同じです。
我々弁護士相談で相談者が自己の正当性を強調するために「みんなが言っている」と頻りに言いたがる人がいます・・他人がどう言うかではなく,「自分の正統性の根拠事実をきちんと説明して下さい」と言うとむくれる人がいます。
事実経過をありのまま説明すれば,自分に不利な判断になることを知っているかのような人に多い言動です。
「ナチスの蛮行に対する反省を見習え」と言われると日本人は思考停止するのではなく、いままで教科書で教えられたことだけではなく,逆に何が本当にあったのか研究し始めます。
ナチスの蛮行と言うだけで,思考停止しているドイツでは、具体的検証・・日本人の関心が集まるとどこかに痛いところがあるらしく,却ってドイツやユダヤ人が慌て出した印象です。
慰安婦騒動は,アメリカが背後でけしかけていただろうと言うのが普通の推測(勿論大手マスコミを含めて公式には誰も言えませんが・・)ですが,安倍政権が意外に屈服しないで頑張っていた結果、・・その間に米軍の欧州進駐時及び朝鮮戦争時の慰安婦徴用のすり替え疑惑・・日本占領時の性犯罪・ベトナム戦争時の蛮行・ナチスの蛮行検証・・ユダヤ人が何故西洋で嫌われるようになったか?など日本人が元々関心のなかった分野までネットで拡散するようになりました。
ユダヤ系にとっては他人の喧嘩に巻き込まれて、元々反ユダヤ感情が皆無だった日本人社会で反ユダヤ感情が広まるのは、迷惑なだけで何のトクもありません。
安倍政権による世界規模の複雑きわまりない外交の成功で、日本を敵に回し切れなくなったアメリカもこれ以上日本敵視政策を続けらなくなった状態がオバマ政権下の昨年までの状況でしょう。
大枠で言えば,16年5月のオバマ大統領の広島訪問、同年末の安倍総理の真珠湾訪問などをみれば、文字どおり過去にこだわらない日米関係強化の方向性が明らかです。
慰安婦問題や南京事件で日本人が内心アメリカの煽動を疑う状況を早く解消したい気持ちが、敗戦直後の慰安婦聞き取りなどの証拠を米軍が握っていながら長年隠していた?のを15年夏頃に漸く「残念ながら、証拠が出なかった」と言うアメリカの検証報告が出た理由になっているでしょう。
何十年も日韓を揉めさせておきながら,最近まで持っている証拠出さなかった結果から見てもアメリカの意図の変遷が分ります。
「アメリカ軍しか証拠資料を持っていない・・日本には証拠がないから日本はやっていない証拠を出せないから騒ぎ続ければ(・・アメリカがやっていない証拠持っていたのに知らん振りして)議会での非難決議など根拠なく道義非難を大々的にしてやると言う密約で)勝てる」とけしかけていた疑いが濃厚になりました。
日本人の被害意識を不合理な推測と言うのは勝手ですが・・戦後アメリカの数々の嫌がらせ経験からアメリカの陰を感じるのは日本人の勝手です・・。
昨年の広島訪問と真珠湾訪問でお互い恨みっこなしの決着を付けられたのは大人の智恵と言うべきです。
ヤバイ点がいろいろ出て来たので,世界中で「臭い物に蓋」式の[不可逆的合意」圧力が出て来て、15年末の日韓合意になったようです。
その頃に書いたと思いますが,多くの日本人が(感情的に?)この合意を許せないと思ったでしょうが,この合意成立によって,次のステージは合意違反したのはどちらかと言う単純な争いになるメリットです。
「ほぼ百%韓国政府は「国民が・・」といって守れないに決まっている」・・このためには10億程度捨て金になっても安いものだと言う読みが安倍政権にあった可能性があります。
まさにこの想定どおりの進行で,満を持した安倍政権が「已むにやまれず」4項目の通告になったと言う設定です。
長年にわたる韓国の反日教育・行動の結果、その反応としてこれだけ嫌韓感情が高まっている現在・日本人の多くは韓国を助けるためにスワップ協定など締結したくない人が多いとすれば、この人たちにとってはこのチャンスを利用しての協議中断は望むところです。
捏造の慰安婦騒動を収めるために日本がリスクの大きいスワップ協定(簡単に言えば韓国経済の保証人になってやること)に応じる必要があるか疑問に思う人が多いでしょう。
何か根拠のない言いがかりをつけられるたびに何らかの見返りを与えて解決していたら味を占めせるだけで却って両国間にマイナスの事例を残すでしょう。
このままご破算になった方がすっきりすると思っている人の方が多いのではないでしょうか?
ただ,本当にご破算になって良いかどうかは総合判断ですから,そこは文字どおり感情処理しないで落ち着くべきところに落ち着かせるのも大人の智恵です。
韓国に対しては物事にはケジメがある・・甘え過ぎたら痛い目に遭うことを教えて・・幼稚園の年長さんが理解する程度・・少しばかりの礼儀作法を理解させればそれで良いのです。
安倍政権が万全の体制・・熟柿作戦で通告しているように見る人が多いと思われますが,「感情的エスカレートは良くない」などとマスコミの期待に応じて言う政治家もいます。
韓国が謝って来たらどう対応するかは難しい・・大人の対応が必要ですが,ここでけじめを付けるべきであると言う判断自体を,感情的対応と言うのは無理があります。
そこで、数日前に書いたとおり,民進党でさえ何ら意見発表出来ていません。
ここで,野党さえ批判意見を公式に出せない状態下で・・マスコミが「政府対応が感情論に基づく行動である」と言う印象を拡散させようと努力しているように見えるのが不思議です。
マスコミは最近世論誘導がうまく行かないので?大衆迎合主義・オポチュニストは危険だとか,安倍一強でもの言えない雰囲気は異常だと頻りに印象操作しています。
マスコミ誘導どおりおうむ返しに無批判に言う人の方が,迎合者じゃないかの批判には答えません。
安倍政権が見事に国民世論に合致し過ぎているから,国民世論の反発が怖くてマスコミに迎合する政治家が減っている・・反対しようがないだけではないでしょうか?
マスコミは世論の直接批判を無視出来る(長期的には信用をなくしますが・・)コトを奇貨として?・国民意識から遊離した意見を拡散したくて,誰かの意見を無理に自己意見に合うような見出しにして印象操作している印象受けます。

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