新型コロナによる諸外国の実害(序盤採点2)

3月上旬頃には、これといった規制もしないのに意外にうまく切り抜けたという国際評価でしたが、3月20日頃3連休後の第二波では、ついに日本も米国並みの大被害になった・・緊急事態宣言後急激増加が止まるには、2週間はかかると言われていたのに、1週間で新規感染者が急に減り始め世界を驚かせました。
4月7日宣言後感染者が増え続けましたが、4月11日の720人がピークでその直後4月13日は309人に減り、4月15日〜18日には500人台に増加しましたが、4月20日頃から順調に減少傾向となり5月9日以降は100人以下となり、5月17日は28人、19日(20日ニュース)では 31人と安定的に縮小していて入院者数も激減して21日ニュースでは以下の通りです。
https://hazard.yahoo.co.jp/article/20200207

現在感染者数 2,975 (前日比 -353) 新規感染者数 37(前日比 +6)
累計感染者数 16,424 死亡者数 777 (前日比 +6)
退院者数12,672 (前日比 +386)

以上の結果を見ると緊急事態宣言の効果とは関係がないように思うのは私だけでしょうか?
検査の流れを見るとクラスター発生により保健所が人海戦術で濃厚接触可能者を聞き出し、その集会等参加者や参加者の行動履歴を追ってその次の接触者を追うなどして特定し、検査にこぎつけるのですが、この時点で数日経過しています。
簡単に検査してくれない・・全量検査論あるいは検査数を増やせという議論はどちらかといえば、感染経路不明者何割と報道されている人たちが発症して医療機関受診してコロナの疑い濃厚となっても保健所に行ってもすぐに検査してくれない・・自発的検査希望者(多くは医師の診断付きです)の要望に応えろという場合の問題です。
ピンピンしている何の疑問もない人までわざわざ痛い思いをして検査して貰いに行く暇人はいないでしょう。
保健所が自分で探し出した人優先検査なので、民間検査所が必要という議論が起きてくるわけです。
自発的検査を求める感染経路不明者の場合、発症してからの人が中心ですので(クラスター発生の一番最初の人も、もともとこういう人でしょう)こういう人が数日以上待たされてようやく検査してもらって検査結果が出るとした場合を前提にすると、緊急事態宣言後1週間前後の感染結果判明者のかなり多くが、宣言前の感染者であったと見るべきでしょう。
例えば上記の4月13日309人に減少したデータは同日正午までに厚労省に各地から集まった感染結果報告の内容によるらしいので、各感染者ごとに精査した表・・例えば日付別発症者の表を作るなどのデータ処理していると思われますが、そのデータによらないで13日の感染判明データはいつの発症者かいつ頃感染した人の結果なのか判明しません。
保健所が探し出して検査を受けてくださいといわれる場合は別として、自発的受診→検査希望者についてみると 感染しても交通事故のようにすぐに痛いものではない・・感染すると同時にくしゃみしたり痛くなったりの症状がなく約1〜2週間の潜伏期間があるといわれているのを前提にすると、体調変化が気になってから数日様子見ても悪くなる一方なので病院に行くのが普通です。
医師の診断でPCR検査を受けた方が良いとなって保健所に申し込んでも(保健所が追跡調査して濃厚接触者として検査をするように言われた人は別として)感染経路不明・自己申告で申し込むと検査してくれるまで数日かかるのが普通(保健所の繁忙程度によりますが)といわれる状況です。
私の依頼者で地元政治に活発な人がいて、早速事務所に来て「先生、なんかあったらすぐ連絡ください、すぐ検査してもらえますから・・」と繰り返し説明されましたが、何の兆候もないのにその気になれない、ご好意をありがたくお受けしたま検査を受けないままに至っていますが・・。
こういう状態を前提にすると日々厚労省が発表する感染者数とは概ね1〜2週間以上前の感染者と言えそうです。
そうとすると、陽性反応者の経歴を精査したデータ発表されるまでの暫定的意見・・直感的に言えば、4月13日までの感染者の大方は緊急事態宣言前の感染者であり宣言後2週目の数字は宣言後の感染者と宣言前感染者が五分五分に混じっている状態と言えるのではないでしょうか?
精査データが発表されれば、もしかしたら13日以降の陽性反応者激減は、救急自体宣言以前から感染減少が始まっていた可能性すらあり得ます。
自粛・個々人が気をつける必要はあるものの、個々人の自己防衛能力を超えて世界で行なっているロックダウン等の強制的隔離政策と直結しないのではないかの疑問です。
昨日紹介した集団免疫意見は、結果からみた成功は(政治はお粗末だったが)たまたま民族的免疫ができていたからに幸運だったと印象付けるようです。
諸外国に比べて成績良好な結果は認めますが、集団免疫ができているという説明と3月20日頃の3連休後の急拡大の説明が意味不明・欧米経由のG型には免疫を取得していないというのであれば4月上旬の緊急事態宣言以降新規感染が急激縮小している関係の説明がつかないあやふやな印象です。
5月21日冒頭に書いてきた私の仮説に至らない、仮想は素人の思いつき印象・「こうじゃないの!という程度であり、学問的裏付のある意見ではありません。
上記意見が専門家としての意見・しかも論文の紹介というので(私の個人的感想が専門家に認められたようで嬉しい気がしますが)専門家としてそこまで言えるのか?疑問です。
世界中の大手メデイア・評論家から日本政府の施策批判されているとして、日本大手メデイアはこれらを援用する形で安倍政権無能論を展開してきたのに、日本の結果が良いので従来の批判論に無理が出てきたので、言い訳的紹介記事・・日本大手メデイアの言い訳を代弁する都合の良い国内外の意見紹介を始めた印象です。

©2002-2016 稲垣法律事務所 All Right Reserved. ©Designed By Pear Computing LLC