外出規制緩和5(陽性判定の精度)

感度(陽性捕捉率)の方は、濃厚接触後すぐだったので検査が早すぎてウイルス検出できなかったが、2回目にやったらウイルスが出るほどになった場合もあるようですし、検体採取ミス(これが意外に難しいので熟練が必要らしいです)でウイルスを採取し損なった場合や、不純物が混じってしまったり、輸送中の損傷や温度管理や周辺機器殺菌処理過程でウイルスを殺してしまうなどいろんなミス(多数関与者があり地域差、医療現場ごとの人材格差・技術的ばらつきがある)が生じる結果陽性検出率にばらつきがあるので、これら(大づかみ)総合判断で3〜7割の信用性になるという直感的意見かも知れません。
ただし客観データとしては、後日再検査で陽性になった事例(2回以上検査を受けた人だけ)だけをあとで集計すると1回目の捕捉率は3〜7割ということであれば、一応論理的です。
再検査で陰性から陽性になった人の比率は、上記基準では全員再検査した人の場合の比率であれば合理的ですが、・・若年・軽症者の場合自然治癒率が高いので「陰性」と言われてその後治ってしまえば、それで満足してもう一度検査に行かないでしょうから、検査エラーデータにカウントされる余地がありません。
濃厚接触者で現実に発症している(あるクラスターでの濃厚接触者の一人Aが検査の結果陰性になったのですが、そのクラスターに関係ない勤務先の部下が、発症したので上司 Aについて色々調査するとCT検査その他総合してはっきりコロナ型の症状が出ているのにそれでもAについて陰性が2回続き、3回目にようやく陽性反応があった事例が報告されています)ので周囲が納得しないで2回以上検査を求めた場合だけになります。
現在検査を受けるチャンスは、濃厚接触者として調査ルート上に乗った人優先でそれ以外は発症者であっても、どこで感染したか不明で申し込むと簡単に検査してくれないし、(待機中に急激悪化するパターンがあることが知られています)まして1回陰性になれば、発症がない限り2回目以降の検査チャンスはものすごく減ります。
まして濃厚接触者以外の軽症の人は、感染しているのも知らず検査を受けないままになります。
物事の分布は、富士山の裾野型で軽症者の方が圧倒的に多いのが原則でしょう。
ウイルス保有者で圧倒的多数を占めるはずの軽症者が検査網から外れたままの捕捉率では、(目先の病人の命を守る目的からいえば、発症者だけ見れば良いとも言えますが、)統計・・・経済活動等の規制緩和の基準として地域内でウイルスが存在しないかどうかの基準に用いるには、客観性があると言えるかの疑問です。
以上によればPCR検査受けた人の中で仮に過去2週間〜20日間陽性反応が生じていないとしても、検査者の3〜7割が検査制度の関係で捕捉漏れとなり、検査しない人の中の陽性者については100%の捕捉漏れになっている可能性があることになります。
痛くも痒くもないのに検査にわざわざ来る人は意識の高い系?どちらかといえば検査抵抗の低い人でしょうが、軽症の場合「急がない・もう少し様子を見てからにしよう」という人の比率が高いでしょう。
実際にウイルスが身体に入っているが、検査を受けない人はもちろん統計から外れます。
この差が米国で抗体検査すると統計上の感染者の何倍も感染しているらしいことがわかった理由でしょう。
https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20200421-00174391/

米ロサンゼルス 実際の感染者数は公式発表の最大55倍=44万人超 抗体検査の結果発表
4月9日時点で、成人の約4%(2.8%~5.6%)が、血中に抗体を持っていることが判明したのだ。これは、ロサンゼルス郡の人口約980万人中、22万1000人~44万2000人の成人が感染していたことを意味しているという。

ちょっと前に書きましたが、潜伏期間という意味は、現在の科学水準での検知能力未満というだけで、腫瘍等の大きさの基準で言えば、目視に頼るときには数ミリ未満を目視できないときには数ミリ以上に成長するまでは潜伏期間でしょうが、1ミリ、あるいは100分の1ミリの大きさでも検知可能になれば、その時点から潜伏期間とならないのでしょう。
潜伏期間とは人間が勝手に名付けているだけで、その間にも侵入したウイルスは活発に活動しているし迎え撃つ人間の免疫系も必死の防戦中です。
緒戦では相互に死力を尽くしているので他人に感染させる余裕体力がないかと思いたいですが、ウイルスの方は、吐く息に混じって外部に吐き出されるので体内で戦闘中でも関係なく排出しています。
だから未発症者でも感染力があるのでしょう。
発症の意味も同様で日常生活に支障をきたすような発熱や、なんとなく息が上がる、だるい等の自覚症状を待つ場合には未発症でしょうが、高度検査すればウイルス侵入直後から体内での免疫系の緊急対応の動きが起きている→精密に見れば相応の症状が起きているがまだ発熱していない段階が想定されます。
潜伏期間とは、ウイルス侵入後精密機器を用いない自覚症状が起きるまでの期間というべきでしょうか?
自覚症状がない間にも接触者らへの感染能力があるようですから、その点が難点です。
自覚症状とは何かですが、比喩的に言えば大きな屋敷の裏木戸で侵入者と門衛との間で小競り合いが起きていても屋敷中央(司令部・脳細胞の意識)にはその異変の通報がなく中央部(司令機関)で気が付かない場合ですが、部分的にはすでに小競り合いが発症している状態でしょう。
卑近な例で言えば、庭仕事をしていて棘が手足に刺さった瞬間に体内反応が起きているのですが、まだ意識に上ってこない・数日して腫れ上がってきて初めて探してみると棘が刺さっているのに気づくまでの期間であり、変なものを食べて腹痛が始まるまでの時間です。
棘、あるいは食中毒による腹痛発症までの間、他人に食中毒を伝染させることがないのですが、コロナ型ウイルスの場合自覚症状が出る前から感染力を持つ点が違います。
(ちょっとおかしいかな?と思っても数日で治ってい舞うような人を含め)未発症者から感染しても未発症で終わる人への感染が広がっている場合、検査を求める発症者が1ヶ月半一人も出ないとしても、その間たまたまウイルスに強い人の間で2〜3回回転して感染が広がっていたが表面化していなかったに過ぎない場合があり得ます。