同胞意識と排外的民族意識の違い2

日本では大災害があれば助け合うのが普通ですから、治安維持のための軍や警察の出動なんかまるで考えられません。
もしも物資運搬よりも先に警察が検問活動などして物資輸送がとどこおったら・・無駄な動きとして国民の批判を受けるでしょう。
日本では、大災害時でも物資の円滑な移動のための(信号機が止まっているときなど)交通整理要員として警察が期待されているだけです。
お祭りその他大混雑時の警察出動は、秩序だった移動を確保すること・・普段の信号ではどうにもならない特別な人口集中に対して交通整理することが主目的です。
道路が寸断されている大災害時には特殊車両を有している自衛隊による悪路をものともしない輸送能力(橋が落ちていれば架橋設営技術等)や空輸や海路などの輸送要員としての役割だけであって、治安維持などまるで誰も期待していません。
日本以外の国では(アメリカのミシシッピー下流域の洪水被害でも・・)天災が起きると直ぐに略奪が起きるので、物資以前に軍の出動がまず最初です。
略奪を防ぐ・・治安維持のために要所に銃を持った軍人が威嚇しながら、食糧配布等が始まるのですから、順序というか目的が違っています。
今回のフィリッピン・レイテ島の台風被害では食糧配布が始まると略奪が収まったとも言いますから、政府の救援システムに対する信頼感も大きな作用があるようです。
日本ではどんなに配給が遅れても、いつかは誰かが見に来てくれると信じてじっと黙ってみんな自宅で待っているのが普通です。
日本の原子力被害に関する政府発表や報道に何故日本人は不信感を抱かないのか・・逃げ回らないのかということが、韓国では不思議がっているようです。
韓国では(オリンピック開催妨害のために?)突如繰り出した日本の魚介類の輸入規制に対して、韓国産の水産物さえも売れなくなるほど政府発表や報道に対する不信感が強いと言われています。
世界の放射能数値を見ると、日本が(オリンピックを開くには)危険だと大騒ぎしているのは悪意によるのではなく、韓国ソウルでは東京よりも放射能数値が高いのですが、これを全く国民は知らされていなことによるようです。
あれだけ大騒ぎになっている中国のPM⒉・5の大気汚染については韓国の方が日本より近くて大変な事態ですが、韓国では報道されていないらしく韓国人は全く気にしていません。
放射能数値や中国の大気汚染の事実を知っていても、自国の不都合や中国の不都合には触れない価値基準の可能性もありますが・・。
政府が反日と決めたらそれ以外の言論を一言も言えないという恐ろしい事実上の思想統制の国柄ですから、(日本統治時代の方が良かったと言った90台の老人が、息子に殴り殺される事件が昨年起きています)イザとなれば政府に対する信頼など何もないのです。
韓国は極端としても、多くの国では政府発表や報道機関発表をテンで信じていないことがイザとなればパニック的略奪が始まる原因でしょう。
国民に迷惑をかけないために各自が衛生に気を使い空気や水を綺麗にするのが日本社会ですが、儲けるために仕方がないからクリーンルームを作る・日本向け輸出のために野菜を綺麗にそろえるのが中国の生き方です。
結果が同じとしてもその基礎的な位置づけ・心構えが違います。
日本では長年外敵からの攻撃を心配する必要が少なかったものの、その代わり公害・天災・飢饉等全ての災難に関して力をあわせて助け合う意識・伝統が強固に根付いています。
時間軸で表せば同時代人同士のみならず将来世代まで半永久的時間軸を通じた信頼社会ですし、後世に名誉を残せれば良いし、逆に悪名を残したくない・・子孫に迷惑がかかると言う社会です。
その結果数百年後に結果が出る美林が形成され,山は緑豊かで流れる水は綺麗・・公衆衛生状態が良くて病原菌・犯罪の極端に少ない社会になっています。
我が国の犯罪率や生活保護需給率は在日系や最近来た中国人等を差し引けばもっと格差の少ない社会・・犯罪の少ない・ゴミを町に散らす人も少ない・綺麗な社会になると言われています。
勿論韓国の反日言動のエスカレートに対する在日韓国系に対する悪意が含まれているので、事実かどうかは不明です。

©2002-2016 稲垣法律事務所 All Right Reserved. ©Designed By Pear Computing LLC