出国熱1(韓国11)

自国がなぜ住みにくいのか?「ヘル朝鮮」と悪態をつく前に自己内省のない状態で他国へ逃げても、悪習を内省して自己矯正しない限り、行った先で嫌われる立場になるのは当然です。
ただし、出国率の高さは新興国の特徴とも言え韓国だけの問題ではなさそうです。
https://inbound.exblog.jp/27020112/

2017年 07月 30日
韓国が訪日客数トップになった背景に出国率の著しい上昇がある
日本政府観光局(JNTO)が公表した「訪日外客数(2017 年6月推計値)」によると、4年ぶりに中国を抜き、韓国が訪日外客数トップになっています。
4年ぶりに中国を抜き、韓国が訪日外客数トップ! 中国は伸び悩み
http://inbound.exblog.jp/27007721/

上半期の韓国客の訪日数の伸びは前年度比42・5%増で、6月単月に限ると(これは昨年の熊本地震の反動といえますが)63.8%増です。中国客の6月の前年比が0.8%増にすぎないのと対照的に、目立った増え方です。
これだけ増えたのは、韓国人の海外旅行の中身が変わったことも大きい。今日の韓国客の行動形態は香港客に近いといえます。7割以上がFITで、リピーターも多い。日本に来ても、国内旅行と同じ感覚で、ゲストハウスを利用したり、温泉や買い物を楽しんでいます。
・・・・韓国で個人旅行が一般化したのは10年前くらいからで、LCCの普及と関係あります。手ごろな料金で誰でも日本に行けるようになったことが大きいです。
・・・韓国人が訪れているのは日本だけではありません。日本に限らず出国者数が年々増えているからです。特にこの数年は年々300万人増という勢いです。2014年には日本の海外旅行者数約1600万人に並び、15年は追い抜きました。そして、今年17年は約5000万人の人口の韓国で海外旅行者数が約2500万人。出国率50%という高い上昇が見込まれているのです」
ここ数年の韓国の海外旅行者数の推移 (韓国観光公社より)

2014年 約1600万人
2015年 約1900万人
2016年 約2200万人
2017年 約2500万人(見込み)

国民の2人に1人が出国している計算になるからです。しかし、ここで知っておきたいのは、出国率が高いのは韓国だけではありません。日本の近隣の東アジア諸国は、中国を除くと、すべて日本より高いのです。少し古いデータですが、以下のとおりです。
※ 以下表の引用省略(稲垣)

台湾の2015年海外旅行者数、過去最高を記録(台北駐日経済文化代表処2016-04-07)
http://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/29994.html

これらの数字をみていると、いかに日本の出国率(13.3%)が低いか、逆に驚いてしまいますね。実際、日本人の出国率は2000年からほとんど伸びていません。

日本人の外国への関心低下こそが問題!と言いたいのかもしれませんが・・。
日本は明治以来欧米の文物を積極的に取り入れてきたので、今後は持ち込んだ文化と国風文化の癒合・・内部発酵の時期ですから、(平安時代に遣唐使をやめたのと同様で)業務以外にはこれ以上外国へ行きたくない人が多くなったのは健全でしょう。
私も子供の幼い頃には一家であちこち行きましたが、こういう国柄か?という勉強にはなりましたが、リピーターになりたいような文化の充実している国はありませんでした。
その後は国内回帰で信州の自然を楽しみ文化面では京都などへ繰り返し行く楽しみに浸ってきました。
春日大社展や・興福寺、仁和寺展や東寺展などが東京に来ると、その都度展覧会に行き、民族の歴史を学び旅行時の記憶を思い出す・・懐旧の情を楽しんでいます。
この点でも今回の改元(平成→令和)に当たって、万葉集を典拠にしたのは、国民総意(少なくとも我が意)に合致しています。
韓国人の不法就労者数は以下の通りです。
不法残留者数の多い上位10か国・地域は次のとおりです。
http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri04_00074.html

本邦における不法残留者数について(平成30年1月1日現在)
2 国籍・地域別不法残留者数(第1表,第2表,第1図,第2図)
平成29年1月1日現在から,国籍・地域及び順位に変化はありませんが,中国,タイ,ベトナム,マレーシア及びブラジルの5か国・地域は増加し,その他の5か国・地域は減少しました。
(1) 韓国     
  12,876人 (構成比 19.4%) (- 2.9%)
(2) 中国          9,390人 (構成比 14.1%) (+ 6.1%)
(3) タイ       6,768人 (構成比 10.2%) (+ 4.0%)
(4) ベトナム      6,760人 (構成比 10.2%) (+31.6%)
(5) フィリピン    4,933人 (構成比  7.4%) (- 2.9%)
(6) 台湾       3,784人 (構成比  5.7%) (- 2.6%)
以下略

観光ビザでの海外進出?は国外脱出熱の一態様でしょうが、韓国ではまだこういう不法就労需要は減っていません。
そもそも先進国国民が対等レベルの国や後進国で不法就労の大口常連国になるのは考えにくいことです。
西欧やアメリカ等の日本旅行客でも例外的不法就労者がいるでしょうが、それぞれの個別事情による例外現象であって、不法就労摘発国別統計のトップテンに入るようなことは想定外ではないでしょうか?
違法でも働きたいほど経済格差が大きい・表向きの統計では出てこない先進国との格差の大きさを如実に表しているでしょう。
表向きと内実が大きく違っていることこそが、韓国民のストレスが大きい原因でしょう。

世界で嫌われる生き方1(韓国10)

昨日見たロス暴動事件のウイキペデイアの記事によれば、ベトナム戦争協力の見返りに特例枠で大挙アメリカへ移民した韓国人がアメリカで嫌われている実態が如実に出ています。
27日紹介した 井出 弘毅論文では、移民の実現には受け入れ国のプル要因と、排出国のプッシュ要因によることが紹介されていますが、プッシュ要因が高くなっているのに、プル要因が減少している矛盾関係への考察が何故か?省略されているようです。
国外脱出・移民願望がより強固になっているのに受け入れ国が韓国人の個性に?懲り懲りして「受け入れ拒否に動き出した」ので急激な減少になったのが現実ではないでしょうか?
受け入れ国が韓国人を知って友好国になるのではなく、最初の大量移民受け入れ国日本で最大に嫌われるようになったのと同様?欧米受け入れ国では、具体的に付き合って見ると嫌韓化する傾向が読み取れます。
アメリカで嫌われているだけではありません。
27日紹介した 井出 弘毅論文の続きを引用しますが、ここには、韓国民がアメリカへの移民願望が減ったからアメリカへの移民が減ったのではなく、アメリカで規制されるようになって迂回潜入?を試みている(移民願望自体が不変?→いわゆる悪女の深情け・これが日本への就職運動につながっているのでしょう)姿が紹介されています。
27日紹介した 井出 弘毅論文の引用続きです。

1 外向きの現象(出移民と出国者)
・・・ 移民先としてはアメリカが圧倒的に多い。
もちろんアメリカ以外への移民も数は少ないが見られる。
1970~80年代中頃にはヨーロッパへ, 1980年代にはオーストラリアへ,1970年代(1976年にはアメリカ以外では最大の46,533人) 及び80年代後半には南米へ,1990年代中盤にはニュージーランドへ,1990年代終わり頃から はカナダへと移民先にも変遷が見られる。しかしここ最近は海外移民が急減し,年間1,000人 を下回るようになった。
移民先としてはアメリカが圧倒的に多いことが分かる。2005年をピークに概ね減少傾向にある。
・・・アメリカに次いでカナダへの移民が多いが,ここ数年首都ソウルや釜山の 大きな書店に並ぶ本のタイトルを見ても,カナダの文字が圧倒的に多いことからもそれが裏付けられている。この行き先については「カナダ希望者が多いのは,アメリカ移住には厳しい条 件など制約が多いからで,カナダに行っても,究極の行き先はアメリカだ」[池2003:28]とあ るように,韓国から外国に出て,さらにそこから他の国に移住するという移民の現象もある。

迂回作戦は(韓国人を知らない相手には)当初成功するでしょうが、新規受け入れ国が韓国人と付き合うようになってみるとこりごりして受け入れ拒否〜抑制に転じて、その国へ移民できなくなって次々と移民先を変えているイメージで捉えるべきでしょう。
この数年では、英語を学べるという名目で?フィリッピン〜グアムまで母子滞在等選択肢に入っています。
大手企業をお払い箱になった労働者が中企業〜小企業へと転職を繰り返しているイメージです。
https://biz-journal.jp/2013/08/post_2667.html

2013.08.13 (文=呉承鎬)
政治経済はどうなってる? 近くて遠い韓国“他人の餅” 第6回
ドイツが世界一韓国嫌いなワケ 「恩を仇で…」過激な嫌韓行為も〜日韓は意外に友好的?
・・・客観的なデータとして、イギリスBBC放送が行っている世界16カ国とEUを対象にした“国家イメージアンケート”が参考になる。
全25カ国を対象にした同アンケートを見ると、日本人の韓国に対する評価は、肯定派19%、否定派28%。意外にも、どちらでもないと考えている層が過半数を超えており、“嫌韓層”ともいえる否定派は、2割台にすぎなかった。
韓国否定派が約5割のフランス(47%)やメキシコ(45%)、4割のカナダ(41%)やイギリス(40%)と比較すると、日本人の韓国に対する評価は、相対的に悪くないのだ。
では、最も韓国を否定的に評価した国はどこかというと、2位フランスに大差をつける、否定派65%のドイツである。
・・・・2011年7月、ドイツのマグデブルクに住む韓国人女性が2人の子どもを連れて遊園地に向かう途中、とあるドイツ人女性からタバコを投げつけられるという事件があった。
韓国人女性が抗議すると、そのドイツ人女性は彼女を殴打。さらに大声で「目が小さい!」と叫びながら、韓国人女性の首を絞めたという。
当然だが、そのドイツ人女性は、警察に逮捕されている。日本のいわゆる嫌韓層は、主にネットを通じて韓国を誹謗・中傷することが多いが、ドイツでは犯罪まで起きているため、事態はより深刻と言わざるを得ない。

BBCのいつの調査か?出典が確かか?の疑問がありますが、署名入り記事ですので全くのフェイクではないでしょう。
署名者呉承鎬氏をネット検索すると、在日三世で日韓関係の発表が多いその道のプロのようです。
日韓関係は、「韓国と諸外国ほど悪くなっていない」と言いたいのでしょうか?
日本との比較ではなくとも、上記のように韓国人は行く先々で嫌われてしまっている現状が出ています。
韓国は世界中で嫌われていても(韓国政府が日本での就職活動に奨励金を出しているのを4月26日に紹介しましたが)何が何でも国外に移民を押し出したいエネルギーがどこから来るのか不思議です。
輸出立国といっても人間まで輸出することはないでしょうが・・。
他方で、観光(売春・不法就労)名目?での出国自体相手が入国制限しないのでどんどん増えています。
なぜ出国熱が高いのか不思議ですが、よほど国内環境が不満なのでしょうが、国内を住みよい国にする努力をしないで、よそのいいところだけ摘み取ろうとするから嫌われるのではないでしょうか?
国内不満は誰かが悪いのではなく、そういう社会にしている自分自身もその責任者です。
街が汚いと不満を言うより、自分が黙って家の周りを掃除すれば良いことです。
政治家や成功者を吊るし上げて糾弾し、こんな国にいられないと国外脱出に熱をあげる・・内省のない国民性なのでしょうか。

ヤクザは嫌われる3(投資の縮小)

ところで理不尽に暴力を振るうような人・・国内ヤクザの場合、付き合いを避ける方向で国民は逃げられます。
ヤクザが住んでいるというだけでその隣の家は売れません・・値下がりします。
中国は今や世界のリスキー国家として認知されるリスク・・ハイリスクハイリターンの原理になって余程旨味のあることにしか外国から投資を引きつけられないことになるデメリットに思い至らないのでしょう。
近代まで専制国家が人民を牢獄のように閉じ込めていられたからこそ、やりたい放題出来た経験を活かして、中国では外国企業は苛められても簡単に資本引き揚げが出来ないように仕組んでいます。
短期資金は逃げ足が速いので逃げ難い長期投資しか認めないで来たのです。
しかし外国企業は苛められ、あるいは逃げられないと分れば、既投資分を引き上げられないまでも追加投資を縮小・停止出来ます。
圧政下の人民が自分は逃げられなくとも、子ども世代を国外へ逃がそうとしているのと同じ智恵です。
日本は戦前に北朝鮮地域に最新式工業設備を作っていたものの敗戦によって放置して撤退したので、戦後直後は北朝鮮の方が日本の焼け野が原よりも有利な工業設備を持っていました。
しかし戦後日本からの追加継続投資が途絶えると北朝鮮その発展進化をする能力がなく、未だにそのころの古い設備を動かしている状態と言われています。
中国も戦後交流の途絶えている間に何十年分も新しい技術導入が出来なかったので近代化が遅れてしまい、あまりの大きな遅れに仕方なしに改革・解放に舵を切らざるを得なくなったことはご承知のとおりです。
次の投資が途絶える・・あるいは減少すると、自前の技術開発力のない国はそこで止まったり・・進歩が止まるのが普通ですから、一度最新式技術を導入すればもう大丈夫とは言えません。
日本のように、鎖国になれば却って自前の独自文化が醗酵・進歩して行く国との違いです。
朝鮮民族も日本に反省しろと相手を非難するばかりで、自身が何故日本の支配を受けるようになったかの歴史に向き合った反省がありません。
韓国もいくら日本を侮辱しても、世界中で嘘ばかり言って誹謗中傷しても今時日本軍が攻めて来る心配がないと言う安心感が、そうさせている点は中国政府と同じです。
日本は攻めて行かなくとも、陰口ばかり言う人と付き合いたくないとなるのは当然ですが、この辺の心情を理解出来ないのは専制政治しか知らず、政権につけばやりたい放題して来た歴史がそうさせるのでしょう。
今の北朝鮮は古代からの専制政治のままの社会ですから、道理による政治ではなくどんな無茶を強いても人民が領域外に逃げられないからこそ、威令が行き届くのを知っています。
ちなみに脱北者と言うと如何にも思想犯のようですが、そうではなくて食って行けないで生活費を稼ぐために中国とへ逃げる人・・北朝鮮に残った家族への仕送り・・出稼ぎ人のことです。
送金してくれればいい筈ですが、国境警備兵がこう言う普通の人をためらいもなく銃殺したりしているのは、逃がさないこと自体に専制主義貫徹の基礎があるからです。
日本のマスコミは、長年中韓両国だけがアジアというスタンスで、両国にイジメられると日本はアジアで孤立すると宣伝し、このグループから逃げられないという報道の垂れ流しで日本人を苦しめてきました。
しかしアジアを見渡すと中韓支持の方が少数で、日本の味方の方が圧倒的に多いことが最近分ってきました。
中韓両国は日本が戦争で負けた以上・・彼らが勝った訳ではないですが・・勝った方が何を言っても、しても良いという2000年の歴史経験で向かって来るから無茶苦茶なのです。
気に入らないと直ぐにアメリカに注進して旧敵国条項を持ち出すのは、こうしたよりどころの確認のためでしょう。
とは言え、アジアは中韓ばかりではないとなれば、彼らの言動を今まで程気にする必要はありません。
ヤクザ(道理の通じない人)はどんなに威張っていても全体から見れば微々たるものですから、(世界全体でも多分同じ比率でしょう)ヤクザ同様に町のダニみたいだから放っておけば良い・・リスクの高い国として承知した上でチャレンジしたい人だけがチャレンジすれば良いということになります。
町のダニみたいなことをしているとじわじわと広がる間接効果を中韓両国は理解出来ないのが哀れです。

国外進出とリスク1(情報とは)

政府統計は殆ど当てになりませんが、(仮に日本のようにある程度正しくとも統計は半年から数年遅れの遅行指数です)現地進出企業にとってはまた聞きのエコノミストの遅れた意見などよりもずっと早くに、取引先の仕入れの増減や仕入れ態度等の文字にならない雰囲気等売れ行きの先行指標その他景況感も肌で詳しく分ります。
こうした情報はエコノミストやマスコミに届くよりも早く各企業の日本本社に届いて経営の機動的戦略決定に役立っています。
元寇の来襲も日本は公営のスパイ・情報網を有していたのではなく、交易している商人等を通じてモンゴル軍の出撃準備等の情報を収集していて迎撃の準備をしていたものでしたし、アヘン戦争などの情報も商人を通じて仕入れたものでした。
情報戦と言っても相手の懐深く忍び込んで・ハッカーなど技術を盗んだり、相手を陥れるような情報操作・・(誹謗中傷・陰口の流布)は中韓両政府などは得意ですが、そう言う方向へ智恵を絞るのは、泥棒根性の発展系であって道徳意識の強い我が国では潔しとしません。
相手の技術を盗んだり、悪口を言ったり自己宣伝しなくとも、(そんなことにエネルギーを注がなくとも)自分で努力して良いものを造り他人のためになるように陰日なたなく努力するのが我が国の道徳ですし、これこそが誇るべき資産です。
この誇るべき道徳・人間性は中韓のようにあるいは米英のようにマスコミを使って宣伝しないので、直ぐには理解されませんが、何十年もすると次第に世界中から理解されて来るでしょう。
これが本当の信頼・信用です。
ところで、中国リスクからリスク情報の必要性にそれましたが、中国にリスクがあってもハイリスクを承知で挑戦する元気な企業の存在は日本の活力の源泉です。
日本人の海外留学熱が低いことをマスコミが心配しますが、国民が自分の国に愛着を持って住み続けたいと思う人が増えて、これが何故心配なのか分りません。
中韓両国人民(何故人民と言うかよく分りませんが多分、同胞として慈しむ相手ではないと言う語源でしょう)のように「故国を棄てて逃げるのが夢」みたいな国にする必要はありません。
日本より・・海外の方が良いと思う人が少なくなる・・外国への憧れがなくなれば留学したくなる人が減るのは当たり前ですし、こうした傾向は自国運営が成功している・・満足していることの現れであって健全です。
海外に逃げるのを夢見て生活するような国になる必要はありません。
そのことと海外進出企業増加の必要性は別物ですから、海外進出のリスクを煽る必要もありませんし・・リスクを承知で貿易し、挑戦する精神自体・それはそれで国の活力維持に必要なことですから、ドンドン奨励すべきでしょう。
イギリスやアメリカが世界の覇権を握っているときに、イギリス人やアメリカ人が日本や東南アジア、アフリカ等に留学したい人が多かったとは思えません。
いつの時代にも先進国から後進国への観光客が多いとしても(遣唐使は日本から行きましたが唐から日本への留学者はいません)学ぶべきものが少ない後進国へ留学したい人は少ないのは理の当然です。
部分的にある国の芸術や技術が優れている場合それを学びたくて留学することはありますが、結局は進んだ分野を学びたいという意欲に帰します。
ただし、先進国ではリスクを恐れずに事業開拓や考古学・人文学、植物・地質学等の興味で世界中に出て行きたい覇気のある人が多かったことは、間違いがないでしょう。
我が国は、世界中から何らかの経済危機があると、安全な国として避難先になって円が上がるようになって久しい・・世界一豊で世界一インフラの進んだ安全な先進国になっているのに、道義の荒れ果てた外国・政治文化の失敗国へ留学したり移住する必要はありません。
マスコミは、日本は如何に駄目な国かと宣伝して、国外脱出希望者が増えるのを期待しているようです。
(戦後は北朝鮮は地上の楽園だと言って宣伝していました)
留学熱の下火化は、最近はネットの発達等でマスコミが嘘を報じても直ぐにバレる・・国民が賢明になって、マスコミの悪宣伝に踊らなくなっただけのことでしょう。

ヤクザは嫌われる2(国外脱出1)

近代までの専制政治下の人民は囲われていて、国外に逃げられないので道義に反した非人道的政治をされても人民はもそれを受入れるしかありませんでした。
それでも精神の平衡を保つ・・不満を持たないようにするためには、一緒に道義感が腐って行くという形で国家・社会が腐って行くしかなかったのです。
これで中国は2000年以上もやって来たし、朝鮮半島も専制君主制・どんな無茶でも受入れるしかない状態しか知りませんから、推して国民道義レベルの低下を知るべきです。
ちなみに、理不尽な専制支配を貫徹するには国外脱出を認めないシステムが必須です。
テロリストが施設占拠したときに、人質に対する恐怖支配をするには「いつ逃げても良いですよ」というのでは支配が確立出来ません。
(この後に北朝鮮が今でも何故専制支配を継続出来ているかに関連して書きます)
今では中国でも韓国でも北朝鮮以外の国民は、一定のお金さえあれば海外脱出によって専制支配に抵抗することが出来ます。
中韓両国では、国家が国民を大切にしない2000年以上に及ぶ専制体制の習慣ですから、200〜300年程度では国民を大事にするような体質に変われないのは当然です。
2千年も権力者から好きなようにやられて来た人民は、自分が権力を持てば似たようなことをしたがるし、しても良いと思うのは当然です。
(偉くなったらこんな酷いことをしたくないという立派な人も一杯いいますが、このコラムでは大多数の行動原理を書いています)
これが何回王朝が変わっても同じような専制王朝制しか生まれて来ない・・今でも独裁・恐怖政治(党に刃向かうと秘密裏に内蔵摘出されてしまうかも知れない)しか出来ない中国や北朝鮮政治の根源です。
王朝をせっかく覆しても、長い動乱を勝ち抜くと「もう王政は懲り懲りだ!」というのではなく、自分が王様になって自分もやりたい放題したいだけの人民でした。
昔は子どもじみた権力の誇示が中心でしたが今は、拝金主義に転じて私腹を肥やし放題になっていますが本質は同じです。
虚偽データによるのですが、(その内化けの皮がはがれるでしょう・・)嘘でも日本の経済力を追い越したと中国政府が焦って発表した途端にイキナリ軍を前面に出して日本、フィリッピン、ベトナム等近隣諸国に対する強行政治に転じたのも「今度は自分が威張りたい」と言う幼稚な思想によります。
現在権力を握っている政府高官・太子党あるいは経済成功した富裕層でさえ、明日も知れない恐怖政治に対する恐れから、裸官あるいはお金のある階層から順に子どもらを海外へ脱出させようと必死になっているのは、ルールなき専制政治・・いつ自分が失脚の標的になるかも知れないことに対する国民の抵抗の現れです。
そこの国民が逃げ出す準備に余念がないのに、他所の国の企業が何故中国に進出するメリットがあるか?という合理的思考が必要です。
勿論企業家自身も深入りせずに、(骨を埋めるほどの覚悟をしないで棄てコマだけ派遣して)当面儲けられるだけ儲けておこうとするのは、中国の裸官同様に合理的思考ではあります。
企業としては投資資金を、例えば10年で回収すればその後は儲けみたいなものですからやれるだけやってみようとするのは超合理的です。
この種の冒険心・リスク志向によって、冒険心のある元気な人材を派遣しておけば、中国の刻々と変化する実情把握にも便利ですから、リスクを弁えた上で少しでも多くの元気なものを中国に派遣しておくのは国家のためになります。
世上スパイ等の効能が(物語としては面白い)喧しいですが、企業進出による無数の現地社員による草の根の情報は、プロのスパイとは違った次元で何倍も役に立つものです。

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