英語公用語化と民族抹殺1(神道敵視9)

戦後アメリカ礼賛の教育やマスコミ報道(いわゆる自虐史観)によって、我々はずっと実態に反した虚偽の歴史を教えられて来たと知り、かなり多くの日本人は今やアメリカに狡猾に嵌められて徹底的にやられた真実を知るようになって来ました。
元々アメリカにとって正義の戦いではなく、異民族の日本人を完膚無く叩きのめすことが主目的・・やっつけた後は日本をその他アジア植民地と同様の地位に転落させること・・人種差別を目的にした戦争でした。
2013-10-27「アメリカの神道敵視政策5(日本人奴隷化1)」のコラムで「今後日本には植民地以下の生活しか許さない」というアメリカの対日ドクトリンを紹介しました。
当時の植民地と言えば日本の朝鮮支配とは違い、植民地人を愚昧状態にしておく政策の結果、学校教育も許されない状態・ほぼ文盲状態でしたから、日本で言えば江戸時代より前の生活水準に戻してしまえというに等しいことになります。
この一環として英語の公用語化の強制を計画していたことを、2013/11/12に米軍が布告すべく用意していた軍令で紹介しました。
その準備として漢字禁止→ローマ字教育も計画されていました。
民族の心を奪うには、民族の魂とも言うべき言語を奪うことから始めるという遠大なぞっとするジェノサイドを(ナチスのガス室送りを緩慢に実行するような.)計画していたのです。
日本は千年単位にわたって高度な識字率を誇っていますので、英語に変えてしまうと言う無謀な計画は無理と分って、直ぐに取りやめになりましたが、元々のアメリカの戦争目的が良く分る軍令です。
日本語を日本人から奪い英語化を軍事力で強制する政治を実行しようとしていたことが、そもそも日本の民主化のための占領と言うポツダム宣言とどう言う関係があったとアメリカが言い訳出来るのでしょうか?
英語を公用語として強制した場合、殆どの国民が英語を理解出来ないことから、民主主義と言っても英語を理解出来る人しか政治に参加出来ないことを計画していたことになり、アメリカの言う日本の民主化とは形式ばかりとなります。
むしろ衆議に基づいて政治をして行く日本のやり方・ボトムアップ方式を否定して、英語が出来る人だけが参加する・・アメリカの言うとおりになる人による上からの一方的な指導政治をする予定だったことになります。
ローマ字しか教えない・・しかも公用語が英語だけとすれば、長期的には日本語をなくしてしまい英語を民族の言語化するという企みなのでしょうが、それまでの数百年間はほんの一握りしか政治に参加出来ない状態が続くことを計画していたとしか考えられません。
アメリカは、英語を習うために留学出来る人材だけが政治に参加出来るようにする・・東南アジア諸国の植民地時代同様に、英仏蘭等の本国へ留学出来る現地人有力者の子弟しか政治に参加出来ないようにしていた植民地支配の方法を真似たのでしょう。
この方法は、植民地支配の永続化に最も有効な方法でした。
宗主国の首都に留学した地元有力者の子弟は、宗主国での貴族の豪奢な生活の仲間入りを保障され、貧困を極める植民地と宗主国との巨大なインフラ格差を実感させられます。
自国がこれに追いつくのは無理だと諦めがちになる上に、宗主国貴族と親交を深めていることもあって自分の唯一の特権を失うのを恐れて植民地支配者に対して反抗する気力を失ってしまうメリットがあるからです。
・・中には、留学先で婚姻関係になる人も多く出ます・・現在でも世界を騒がせているシリア大統領妻はフランス人だったと思いますし、ビルマの建国の父・ネウイン将軍の娘・今は民主化運動の先頭に立っているアウンサンスーチー氏はイギリス人と結婚しています。
この辺の気持ちについては、シンガポール建国の父であるリークアンユー氏が、日経新聞の私の履歴書で、日本軍が来るまでは、欧米人にはアジア人が大人と子供のような差があってまるで歯が立つ筈がないと思い込んでいたという感想を書いています。
彼らは、白人に抵抗するなど思いもよらなかったのですが、日本軍があっという間に世界最強の帝国と思っていた英軍を蹴散らし捕虜にして行くのを見て、自分たちもやればやれると自信を持ったと書いています。
ココでは、日本軍が良いことをしたという主張をしているのではなく、アジアでは植民地のアジア人は教育すら受けられずとても白人に叶う訳がないと言う絶望感で洗脳され、少しでも反抗的だと離島に監獄を作ってそこへ押し込めて拷問等をされる恐怖政治のセット下で暮らしていました。

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