福袋と箱根駅伝の正月

今年の正月は身近にいる娘二人の存在をフル活用して、ささやかなマイホームの幸せを感じるスタートです。
年末年始は、私が高齢化して肌が乾燥しているとかで、娘が毎日いわゆるアンチエイジング&スキンケアを実践してくれるので、(寝転んでいると歯を綺麗にしてやると言って口の中をいじられるし・・)以前飼っていた犬が毎日毛を梳いて貰っていたときはこんな感じだったかな?と想像出来るような毎日を楽しんでいます。
御陰で顔つやが良くなったと言ってくれるのですが、結果はどうであれ、娘や妻に大事にされていじくり回されているのは(ときに眉毛を抜かれたりして痛いですが・・)まんざらでもない生活です。
年末には(自宅から徒歩約10分の)いわゆるデパ地下の買い物に家族4人で買い物に出かけ、お祭り騒ぎを楽しみながら買い物を済ませた勢いで、お正月2日には、(喪中なので・・色々理屈は書きますが、やはり神社仏閣は遠慮して)初詣の代わりに福袋を娘達と一緒に買いに出かけて、楽しく過ごす予定です。
福袋の中身は何が出て来ようとも男にはあまり関係がないのですが、まあ、開けてびっくりの娘達の楽しみにつきあうのも親の楽しみの一つです。
昨年のクリスマスのコラムでも書きましたが、たまたま娘が海外から帰国している・・・また海外を飛び回る日々が始まるまでのつかの間の休息のようですので、こちらも娘らの愛情を受け入れて次世代のことをくよくよ考えずに、今年は個人生活としては今を楽しむ精神で過ごす始まりの年にしたいと考えています。
昨年の正月2日は青山・原宿の辺りを夫婦で徘徊して東京駅前の新丸ビルで食事して帰りましたが、今年は福袋のついでに千葉駅近くの行きつけのレストランで食事して帰り、後は福袋を開けてみながら、箱根駅伝の実況(が終わっているのでユーチューブで)を楽しみ(と言ってもこのコラムを書きながらチラチラと見たり)して1日が終わります。
駅伝の何が楽しいのか分りませんが、(母校が連続出場しているくらいかな?)長年の習慣です。
母校の栄光?って、私にとってどんな意味があるのか知りませんが、何となく酔いしれています。
私の学生時代には、母校が7連覇だったか6連覇したことがあって、(東京オリンピックでも母校の選手が色々活躍しました)今思えば日本の高度経済成長と同じで、すべての分野で夢のある華やかな時代でした。
箱根駅伝を見ると若い頃の夢多き時代を思い出すことになるので、ほろ苦いような印象で正月が始まります。
私自身その頃良い思いをしていた訳ではなく(どちらかと言うと「若いと言う字は苦しい字に似ている」印象の時代です)私個人の来し方に重ねてほろ苦いのではなく、ほろ苦い思いは日本社会の来し方行く末(結局は次世代の心配)に擬してのことです。
母校はその後もぱらぱらと優勝をしていますが、最近概ね優勝候補ではないのですが、それでもしぶとく3〜7位程度の成績で連続出場しているのはまさに地味な校風ぴったりですが、何となく高度成長が終わった日本の将来を見ているような印象です。
オランダ・・次には英仏の覇権争いがあってイギリスが世界に覇を唱えていたもののドイツに挑戦されているうちについにアメリカに覇者の座を譲り渡して久しいのですが、それでもまだ世界政治・経済におけるオランダや英仏独の発言力は無視できないものがあります。
ユーロ危機と言っても英蘭独仏は健在の様子です。
我が国は元々トップを狙える国ではないので、中国が躍り出ても一喜一憂する必要がなく、旧覇権国(我が母校の駅伝順位)同様に3〜7位の範囲内でしぶとく生き残っていければ良いでしょう。

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