韓国の反日と米国策動の有無(フェイクだったのか?)

アメリカはいつも韓国を煽ってやるだけやらせておいて、日本が反撃に入り韓国不利になると「仲良くしろ!」という強制の繰り返しでした(少なくともそう思うようになった国民が増えてきたのは確かです)から、アメリカに対する日本の信頼はすでに地に落ちています。
韓国民にとっては(韓国では虚偽歴史を学校教育しているので)日韓合意に対して不満だったでしょうから、合意後(名目は、大統領のスキャンダルで名目でしたが)すぐにローソクデモによってパク大統領が失脚しました。
次期大統領となった文在寅大統領は、従前より反日政策を過激化しないと立場がないので?この「不可逆的合意」を事実上反故にして、日本大使館前に市民が慰安婦像を建てるのを放置して、表現の自由だから市民がたてるのは仕方ないと言い張り、日韓合意によって設立した財団を一方的に解散しました。
反日法ともいうべき、親日罪を作りあるいは積弊清算と称して日本関係の教育内容の変更などのほか徴用工訴訟を意図的に停滞させていたという理由で最高裁判事を検挙するなどして徴用工訴訟を促進させて、日本に対しては司法の独立だから政府は関知できないという狡猾な態度で日韓条約違反の主張に対して知らぬ顔です。
要するにまともな政治能力がないので、反日で国民を煽るしか能のない政治家しか出てこないのが韓国の不幸ですが、結局は国民レベルが低すぎるのでしょう。
歴史始まって以来専制支配しか国民も政府も経験がないのでまともな議論をした経験がないのに、アメリカの強制で民主化したものだから政府も国民も意見をいえば怒鳴りあうしかない・・どうして良いかわからないように見えます。
日本としてはかわいそうな国だと思って黙って見ていると増長するばかりなので、この段階でダメなものはダメ!ときっぱりけじめをつけた方が良いという人が、増えてきたように思われます。
安部政権が強硬なのではなく、韓国の無法行為は許容範囲を超えているという国民意思の高まりが政府決断を後押ししているというべきでしょう。
ホワイト国優遇取り消しの反撃?に驚いた米国が、これまで韓国のやりたい放題を黙っていたのに、日本が反撃に出るといつものように仲良くしろ!の動きを見せかけたようですが、そんな身勝手なことは常識的に許されませんし、そんなことをしたら今度こそ日本国民は怒るでしょう。
慰安婦日韓合意はアメリカが今度こそ「韓国に約束を守らせるから」ということでアメリカが、立会人になって「不可逆的合意」したものを韓国が反故にしているのに、黙っていて日本が反撃を始めたら停戦・・現状維持の要求など「何の面(つら)下げて言えるンダ!というのが日本人大方の意見でしょう。
https://www.asahi.com/articles/ASM7023HXM70UHBI003.html

米が日韓仲裁へ 日本に輸出規制第2弾の回避を要請
ワシントン=土佐茂生 2019年7月31日13時00分

要するに数年かけてやってきた反日行動を不問して現状固定しろということですから、これでは無法行為やり得の仲裁です。
我慢しないでその場で殴り返せ・・反撃するしかない・時間をおいて準備して反撃しようとすると休戦命令という無茶苦茶な仲裁案です。
反撃をして一定の失地回復したもののその後、一進一退の膠着状態・朝鮮戦争の場合、現状での休戦もあり得ますが、反撃する前の休戦斡旋の場合紛争前の状態に復元しての休戦であるべきでしょう。
朝鮮戦争で言えば、北朝鮮軍による奇襲攻撃で朝鮮半島の南端まで占領された米韓連合軍が総反撃しようというときに停戦斡旋をするようなものです。
そこで朝日新聞の報道に対して政府・官房長官は「そんな仲裁案はない」と否定して(無視して)そのままになり、ホワイト国除外政令を予定通り閣議決定しました。
https://jp.reuters.com/article/suga-usa-south-korea-idJPKCN1UQ0AF2019年7月31日 / 12:53 / 7日前

菅官房長官、日韓問題での米国仲介報道を否定

アメリカはこれに不快感を示した場合の日本の国民感情の強さを測ったのか?グーの音もない状態です。
表向き、朝日新聞得意の韓国支援・・期待感を煽るフェイク報道というイメージづけで今のところ一旦収束しています。

中国経済危機目前→反日行動(できるか?)4

安倍政権はちょうどいい時期に韓国の慰安婦構成や中国の反日攻撃に対する安倍総理の国際的活躍もあって、中韓対日本の国際関係を逆転状態に持ち込んでいて、戦前・蒋介石当時と大きく違う点が日本にとってラッキーです。
運は自然に転がり込むのものではなく、運・環境も自力で作っていくものであることが安倍総理の活躍でわかります。
中国包囲網作りに精出してきた安倍政権を中国は嫌い、これを受けた革新系?野党は国政時政策論の判断基準を「安倍総理に反対だから反対」という意味不明のキャッチフレーズで何でも反対運動を展開してきたのですが、この数年で国際環境は反中国機運満杯になってきました。
黒幕の中国さえ孤立させれば、韓国など放置しておいても良いというのが安倍政権の基本方針でしょうが、(黒幕の中国が必死に日本へにじり寄っているというのに今だに)そこの機微が韓国政府にはわからないようで超高校裁判を仕掛けたり慰安婦の日韓合意による財団を解散させて事実上反故にして見たり)しきりに日本を挑発しています。
蒋介石と日本の関係の時代と異なり、この数年の中国外交は(安倍総理の中国包囲網作りが成功して)国際孤立状態ですから国際応援を受けられる関係ではありません。
アメリカが日米安保条約によって、直截軍事介入してくれるかどうかは別として、安倍外交の成果で逆に日本応援団の方が多い関係になってきました。
現在の国際情勢は江沢民当時の日本包囲網がほころびて中国包囲網の方が逆に進んでいます。
日本からの輸入閉め出しを狙って中国とつるんでいたEU自体が南欧諸国の経済破綻に始まり英国の離脱開始など混迷を始めていましたが、昨年6月頃のフランス大統領選で新人のマクロン氏が圧勝し一旦 EU悲観論が後退しましたが、たんなる勢いでしかなく基礎状況が良くなった訳ではありません。
EUの盟主独逸メルケル氏が今秋地方選で大敗して与党党首辞任発表したなど、政治状況的にはEUの地盤低下が進んでいます。
困り切ったEUが日本に近づいてきてついに 日EUの経済協定(EPA)締結になったのは、長年EUが日本製品に理由をつけては輸入制限してきた(中韓優遇)姿勢を改めるしかなくなったからです。
例えば韓国製の車より日本車だけ関税率を高くしていました。
(EPA有無の違いと言えばそれまでですが、日本とはEPAを締結したくないという慎重姿勢自体に、鰹節その他何かと理由をつけては輸入制限するなど対日差別意識が濃厚でした)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/eu-epaによると以下の通りです。

日本とEUの経済連携協定 国会で承認 来年2月発効へ12月8日 6時4分
日EUのEPA 参院外交防衛委で可決 今国会で承認の見通し12月6日 15時30分
日本とEUの首脳が署名(2018年7月)
ニュース特設
日本とEU EPAに署名
2018年7月17日更新
安倍総理大臣とEU=ヨーロッパ連合のトゥスク大統領らは、日本とEUのEPA=経済連携協定の署名式に臨み、協定に署名しました。世界最大規模の貿易協定となる、今回のEPAは双方の議会承認などを経て発効することになっていて、日本とEUは今後、早期発効に向けて手続きを急ぐことにしています。
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最新ニュース
日本とEUの首脳が署名(2018年7月)
日本とEUのEPA 規模と狙いは(2018年7月)
EUからの輸入
日本からの輸出
「地域ブランド」の保護も
日本国内では 期待と懸念の声
日EU 世界のGDPの約30%
“交渉加速”の背景は
EUにとっての意義
EUの期待と懸念
関連リンク
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日本とEUの経済連携協定 国会で承認 来年2月発効へ12月8日 6時4分
日本とEUの首脳が署名(2018年7月)
安倍総理大臣とEU=ヨーロッパ連合のトゥスク大統領、ユンケル委員長による定期首脳協議は、当初、EU本部のあるベルギーで行われる予定でしたが、豪雨災害の影響で、急きょ、日本で行われました。
首脳協議は少人数会合と出席者を増やした全体会合に分けて行われ、全体会合の冒頭、安倍総理大臣は、「今回署名するEPAとSPA=戦略的パートナーシップ協定は歴史的な成果だ。世界で保護主義の動きが広がる中、日本とEUが自由貿易の旗手として世界をリードしていきたい」と述べました。
首脳協議では、保護主義的な姿勢を強めるアメリカのトランプ政権への対応に加え、北朝鮮や南シナ海・東シナ海の情勢などをめぐっても意見が交わされたものと見られます。
これに続いて安倍総理大臣らは、日本とEUのEPA=経済連携協定に署名しました。世界最大規模の貿易協定となる今回のEPAは双方の議会承認などを経て発効することになっていて、日本とEUは、今後、早期発効に向けて手続きを急ぐことにしています。
2013年に始まった日本とEUのEPA交渉は、もともと、2015年中に大筋合意する目標でした。しかし、農産物や自動車の関税などをめぐる調整が難航、目標を1年先延ばししても合意できず、交渉関係者の間にも停滞感が漂っていました。それが一転、ことしに入って交渉は静かに動き出したのです。

これまでであれば、日本が出かける約束を(台風被害を理由に)反故にすれば調印が流れる・じゃ次の機会に・・となって先送りになるのが普通でしょうが、17年にはEUから大挙日本に出て来て調印したのです。
世界の流れが日本中心に動き始めているのを如実に表しています。
18年12月1日のG20では、トランプと習近平、プーチン、トルコのエルドアンとも話ができるのは安倍総理だけなので、安倍総理への面会希望殺到?安倍総理中心で会議が回ったと言われています。
この慌ただしい最中にゴーン逮捕で揺れるフランスのマクロン氏が緊急会談を申し入れたので安倍総理は儀礼上会ったものの、「民間企業のことだから・・」と軽くいなしたと言われています。

経済危機目前→反日行動(できるか?)3

国民のための政治は、利害対立が必ずあって誰がやっても難しいのですが、外敵を作り出せばそこに注目が集まって懸案があること自体を隠してしまえて、誰も反対しない簡単な方法です。
その間利害調整の難しい国内政治決定を先送り・・その間麻酔を効かせた状態に出来るので、中国にとっては地域大国のメンツを潰された心情に訴えることで大同団結・・結果的に現政権に一致協力となって非常に便利な政策選択になっています。
ただし利害対立や紛争自体がなくならないのですから、この解決を先送りすれば余計紛争が複雑化し解決困難になるのが普通です。
赤ちゃんが空腹で泣く場合、お尻がカブれて痛くて泣く場合、時間を稼いでも悪くなる一方です。
病気の場合でも先送りの弊害は同じです。
ロシアで言えばウクライナ侵攻し、クリミヤ併合によって国内経済が良くなることはありませんので、一時的目くらましでしかなかったようです。
経済の深刻さが増していく一方(さしあたり年金支給原資が底をつきそうで国民不満をどうして良いか分からない状態にプーチンが追い込まれているようですが、わたしが直接知る方法がない・・メデイアによるイメージによるので本当のところはわかりません。
金融政策決定その他今の時代、外敵があろうがなかろうが、皆日々放置できない政策課題を抱えている点も同じです。
これらを放置しておけないので今ではメデイアの「 注目を逸らす」程度の意味しかないのかも知れません。
政権追及でメデイアが騒ぐのを逸らすための話題づくりのために対外紛争や戦争するしかないという変な時代になっているのかも知れません。
中国の小型版である韓国や北朝鮮も同じで外敵対外紛争がありさえすれば、どんなに酷い内政をやっていても政権が安泰と言う図式ですから、北朝鮮は困難になればなるほど挑発行為をエスカレートします。
だからもっと北朝鮮に対して経済制裁を強化すれば収まるという政策決定は逆効果です。
外敵に仮に勝ってもその時になると、それまで放置停滞していた内政の諸問題が一斉に吹き出して矛盾が表面化してくるので(戦勝後のチャーチルの失脚が有名です)次から次へと切れ目なしに外敵が必要になります。
これが地域大国が一旦周辺弱小国攻撃を始めるとつぐにjyく小国攻撃に移るしかなくやめられなくなる図式です。
そもそも政治家とは、こんがらがった利害を調整をするのが本来(権力欲を満たすのが目的の人が多い点がややこしくしています)の仕事ですから、それが嫌ならば、政治家にならなければいいのです。
対外紛争を起こしておいて負ければ大変です。
パク大統領が任期途中で大した理由もなく単なる国民感情の高まりだけで、弾劾訴追→失職逮捕拘留されてしまったのは、日本に対して攻撃していたはずの慰安婦攻撃に失敗し、慰安婦合意の妥協せざるを得なくなったことに対する国民不満にあります。
いわば国内政治の行き詰まりの誤魔化しのために(その間に内政・・主として経済困難・造船開運不況の象徴である漢進海運の破綻など行き詰まりが余計ひどくなってしまったのに)目くらましのために対外攻勢に出たところこれが失敗して返り討ちにあったような状態です。
韓国民の感情過多の民度レベルに対する批判は7月26日「外来文化と自力発展能力4(民度)」に少し書きましたが、この結果を招来した点は政治家として見れば、自ら始めた邪道政治の結果ですから自業自得とも言えます。
従来の経験では、中国はいま経済破綻が目前に迫っていることが分っているのですが、どうして良いか分らずに右往左往している状況が目に見えるように伝わって来ます。
これが新たなやり方とも言えますので、この立場によれば中国政府が成功しているということになるのでしょうがどちらがが正しいのか、結果が出るまで分かりません。
この辺は日本の異次元緩和と同じで、過去のセオリーと違うことを理由に批判しても始まらないことをJuly 1, 2017,「異次元緩和の先例・・金兌換の停止→紙幣の変化」あたりまで連載しました。
孫文や蒋介石は日本で革命運動の応援を得ながら政権維持のために日本敵視政策に変わって行ったのは、1980年前の改革開放政策転換時に、日本の資本や技術導入に必要な期間だけ(鄧小平の言として有名な韜光養晦)日本を大事にしていたのと一見似た状態です。
ただ、蒋介石のときは最後まで日本が孤立し尽くしたので日本が敗退しましたが、今回は戦前の苦い経験を生かして安倍政権がうまく立ち回ったので、逆に中国の方が孤立して来ました。
日本は戦前に「蒋介石相手にせず」と宣言して日米戦争に引きずり込まれた経験を踏まえて日本国民は簡単に逆ギレせずにしたたかにやって来ました。
韓国の無理難題にもじっと堪えて来たのが国際信用になり、つい日韓合意・・紛争の張本人アメリカが日本の後押しをせざるを得ない状態に持ち込みました。
(日韓断交を唱える勢力はこの合意を怒っていますが・・歴史を学ぶ必要があります)
日露戦争に辛うじて勝てたのに、事情を知らない国民が怒って日比谷焼打事件を起こしたのと同じです。
現在の国際情勢構築は安倍総理一人の功績ではなく、右翼から非難されている河野談話その他の弱腰批判も、いま考えればここまで我慢に我慢を重ねて来た結果が、安倍外交成功の布石にもなっています。
これまで書いて来たように江沢民当時日本は世界で孤立状態・・世界中で日本叩き包囲網造りが進んでいましたので、マトモニ戦っていれば戦前同様に世界から袋だたきにあっていたでしょう。
そう言う点では河野談話もギリギリ国益を守った・・徳俵の線で踏みとどまる表現で良くやったと思います。
安倍政権はちょうどいい時期に戦いを始めたので、安倍総理の国際的活躍もあって、中韓対日本の国際関係は逆転状態に持ち込んでいて、戦前・蒋介石当時と大きく違う点が日本にとってラッキーです。
蒋介石と日本の関係と異なり、今の中国外交は国際孤立状態ですから国際応援を受けられる関係ではありません・アメリカが日米安保条約によって、直截軍事介入してくれるかどうかは別として、逆に日本応援団の方が多い関係になってきました。

経済危機目前→反日行動(できるか?)3

中国や北朝鮮では現在でも一旦政権を握ると何でも出来る社会であることは、政権獲得後無茶苦茶過ぎる毛沢東の大躍進政策・・農民を何千万と餓死させる無茶な強制が出来るし、更にもっと酷い文化大革命の騒動を引き起こしても政権が何ともない・・羞じるところがない所にも表れています。
国民のための政治は、利害対立が必ずあって誰がやっても難しいのですが、外敵を作り出せばそこに注目が集まって懸案があること自体を隠してしまえて、誰も反対しない簡単な方法です。
その間利害調整の難しい国内政治決定を先送り・・その間麻酔を効かせた状態に出来るので、中国にとっては地域大国のメンツを潰された心情に訴えることで大同団結・・結果的に現政権に一致協力となって非常に便利な政策選択になっています。
ただし利害対立や紛争自体がなくならないのですから、この解決を先送りすれば余計紛争が複雑化し解決困難になるのが普通です。
赤ちゃんが空腹で泣く場合、お尻がカブれて痛くて泣く場合、時間を稼いでも悪くなる一方です。
病気の場合に限らず先送りの弊害は同じです。
ロシアで言えばウクライナ侵攻し、クリミヤ併合によって国内経済が良くなることはありませんので、一時的目くらましでしかなかったようです。
経済の深刻さが増していく一方(さしあたり年金支給原資が底をつきそうで国民不満をどうして良いか分からない状態にプーチンが追い込まれているようですが、わたしが直接知る方法がない・・メデイアイメージによるので本当のところはわかりません。
金融政策決定その他今の時代、外敵があろうがなかろうが、日々放置できない政策課題を抱えている点も同じです。
これらを放置しておけないので今ではメデイアの「 注目を逸らす」程度の意味しかないのかも知れません。
政権追及でメデイアが騒ぐのを逸らすための話題づくりのために対外紛争や戦争するしかないという変な時代になっているのかも知れません。
中国の小型版である韓国や北朝鮮も同じで外敵対外紛争がありさえすれば、どんなに酷い内政をやっていても政権が安泰と言う図式ですから、北朝鮮は困難になればなるほど挑発行為をエスカレートします。
だからもっと北朝鮮に対して経済制裁を強化すれば収まるという政策決定は逆効果です。
ロシアに対する北方領土外交がうまくいくかのテーマの続きでSeptember 19, 2016,「フラストレーション度2と中華の栄光復活1」フラストレーションに対する政権の耐性度を書いてきたのですが、これが中断していますが、先進国と違い貧しすぎたり極度の恐怖政治下では経済低迷やちょっとした不自由程度は政治的不満→政権不安定に関係しません。
外敵に仮に勝ってもその時になると、それまで放置停滞していた内政の諸問題が一斉に吹き出して矛盾が表面化してくるので(戦勝後のチャーチルの失脚が有名です)次から次へと切れ目なしに外敵が必要になります。
これが地域大国が一旦周辺弱小国攻撃を始めると次々と小国攻撃に移るしかなくやめられなくなる図式です。
そもそも政治家とは、こんがらがった利害を調整をするのが本来(権力欲を満たすのが目的の人が多い点がややこしくしています)の仕事ですから、それが嫌ならば、政治家にならなければいいのです。
対外紛争を起こしておいて負ければ大変です。
パク大統領が任期途中で大した理由もなく単なる国民感情の高まりだけで、弾劾訴追→失職逮捕拘留されてしまったのは、日本に対して攻撃していたはずの慰安婦攻撃に失敗し、慰安婦合意の妥協せざるを得なくなったことに対する国民不満にあります。
いわば国内政治の行き詰まりの誤魔化しのために(その間に内政・・主として経済困難・造船開運不況の象徴である漢進海運の破綻など行き詰まりが余計ひどくなってしまったのに)目くらましのために対外攻勢に出たところこれが失敗して返り討ちにあったような状態です。
韓国民の感情過多の民度レベルに対する批判は7月26日「外来文化と自力発展能力4(民度)」に少し書きましたが、この結果を招来した点は政治家として見れば、自ら始めた邪道政治の結果ですから自業自得とも言えます。
従来の経験では、中国はいま経済破綻が目前に迫っていることが分っているのですが、どうして良いか分らずに右往左往している状況が目に見えるように伝わって来ます。
これが新たなやり方とも言えますので、この立場によれば中国政府が成功しているということになるのでしょうがどちらがが正しいのか、結果が出るまで分かりません。
この辺は日本の異次元緩和と同じで、過去のセオリーと違うことを理由に批判しても始まらないことをJuly 1, 2017,「異次元緩和の先例・・金兌換の停止→紙幣の変化」あたりまで連載しました。 
孫文や蒋介石は日本で革命運動の応援を得ながら政権維持のために日本敵視政策に変わって行ったのは、1980年前の改革開放政策転換時に、日本の資本や技術導入に必要な期間だけ(鄧小平の言として有名な韜光養晦)日本を大事にしていたのと一見似た状態です。
ただ、蒋介石のときは最後まで日本が孤立し尽くしたので日本が敗退しましたが、今回は戦前の苦い経験を生かして安倍政権がうまく立ち回ったので、逆に中国の方が孤立して来ました。
日本は戦前に「蒋介石相手にせず」と宣言して日米戦争に引きずり込まれた経験を踏まえて日本国民は簡単に逆ギレせずにしたたかにやって来ました。
韓国の無理難題にもじっと堪えて来たのが国際信用になり、つい日韓合意・・紛争の張本人アメリカが日本の後押しをせざるを得ない状態に持ち込みました。
(日韓断交を唱える勢力はこの合意を怒っていますが・・歴史を学ぶ必要があります)
日露戦争に辛うじて勝てたのに、事情を知らない国民が怒って日比谷焼打事件を起こしたのと同じです。
現在の国際情勢構築は安倍総理一人の功績ではなく、右翼から非難されている河野談話その他の弱腰批判も、いま考えればここまで我慢に我慢を重ねて来た結果が、安倍外交成功の布石にもなっています。
これまで書いて来たように江沢民当時日本は世界で孤立状態・・世界中で日本叩き包囲網造りが進んでいましたので、マトモニ戦っていれば戦前同様に世界から袋だたきにあっていたでしょう。
そう言う点では河野談話もギリギリ国益を守った・・徳俵の線で踏みとどまる表現で良くやったと思います。

経済危機目前→反日教育2→再日本すり寄り?

中韓は「兎も角日本を隷属下におかないと気持ちが収まらない」と言う「心情政治」が基本ですから、日本が何をしても不満・・謝り方が足りないのではなくいつも蒸し返して来るので解決にならないのは当然です。
パク前大統領が千年でも収まらないという「心情」を吐露しました。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%8D%83%E5%B9%B4%E6%81%A8
千年恨(천년한)とは、韓国は日本を1000年恨む、という意味の韓国のキャッチフレーズ。朴槿恵韓国大統領の発言「(日本と韓国の)加害者と被害者という歴史的立場は、1000年の歴史が流れても変わることはない」に端を発する(2013年3月1日、三・一独立運動記念式典演説)
江沢民が「繰り返し日本に謝らせるべき」と言う対日方針を公言していたように中韓に対してはどんな謝罪をしても意味がありません・・これが中韓の基本戦略です。
日本としては「両国は日本隷属化するまで満足しない」と言う公式態度表明を受けたコトを前提に国の備えをしておく必要があります。
どんなに日本が誠意を尽くしても相手が、そのつもりでしか受け取らない・・日本が弱ったという理解で「もっと要求レベルアップする」ことを決めているのですから、雌雄を決するべき決戦がいつかは避けられないことがはっきりしています。
これを受けてか?親中韓勢力の基本姿勢は日本が備えをしたり、国内経済力が発展し国力発揮するのを妨害しようとする方向・・何でも反対し1日でも政策実行を引き延ばすにのエネルギーを費やす方向で一貫しています。
働き方改革や昨日あたりの移民関連改革でも(私自身は移民拡大には基本的に反対ですが政治家ではないので、この辺でどの程度緩めるべきかの塩梅がわかっていませんが・・)昨日あたりのニュースでは、単に委員長不信任や大臣問責決議などで、数時間単位での採決引き延ばしに精出しているようですが、数時間とか1日程度政策実行を妨害するのって、政治家のやることでしょうか?
政治家・政党ははその政策でどう日本がどう変わるか・・「働き方改革」をするのと現状維持とでは、どう違う違うかの問題点提示をして国民の判断基準を提示することではないでしょうか?
データのミスがあると報道されていましたが、そのミスと働き方改革や移民増政策全体に反対する必要性とどう関係するか不明・・・例えば、外国人労働者の自殺や交通事故の数について質問し、いきなり聞かれても答えらないという答弁を不服としているとの報道でしたが、それが外国人労働者受け入れ増加政策の可否にどう関係するか不明・外国人の事故を少なくする努力を政府に要望する程度の意味しかないことで、問責決議案等を連発していたようですが、単に揚げ足取りに終始している印象を国民が受けています。
古くは自衛隊違憲論に始まり、岸総理時代の安保反対や最近の集団自衛権反対「軍国主義復活反対」「基地反対」オスプレイ配備反対闘争応援など、日本の自衛力強化を妨害しようとしていることになります。
民生品で言えば、パソコンが出て来ると電磁波が危険と言い、防犯カメラがプライバシー侵害と言い、クルマのエンジン音が静かになると今度は音が聞こえないと歩行者に危険だと言ってワザワザクルマの音がする装置を要求したりと・・思いつく限り何でも反対して来たのが彼らの特技です。
孫文らは日清戦争で負けた日本を見返したい深層心理・・非合理な心情を表に出しませんが、彼らが重きを置く「光復」も「栄華」の復興も、その心情的本音は日本の風下に立たされた屈辱の払拭・報復にあるのです。
孫文ら革命運動家が立ち上がったきっかけは、日清戦争に負けたことによるショックが原動力になった厳然たる事実を軽視出来ません。
欧米列強に領土を蹂躙され・各地に租界地(事実上の領土割譲・・香港やマカオ割譲が有名ですが例えばドイツはチンタオに租借地を持っていましたし、諸外国は南京に租界地を持っていました)を作られても何ともなく、その手先になって働く人が一杯いたのですが、日本に負けて初めてメンツを潰されて憂国の志士が立ち上がった事実を知っておく必要があります。
孫文その他の運動家は日本で世話になっている間だけ、日本の主張するアジア人の団結思想に合わせていたに過ぎず、本音(心情)はアジアでの支配的地位復活(中華の栄光復活)を最優先課題にしていたと思われます。
彼らの心情はアジア全体の復活は二の次で、先ずは日本に奪われた地域大国の名誉復活こそが栄華の復興と言うことでしょうか?
三民主義の1つ・・農地分配の外は主権尊重であって、アジアの自主独立論は全く出ていません。
孫文らは革命運動の根拠地として日本を利用しながら(蒋介石は日本の士官学校に入隊して軍の運営方法を学んでこのやり方を真似て中国で士官学校を設立して成功しています。)本心では、地域大国の地位復活=「日本打倒のためには今の清朝ではダメだ・・先ず清朝を倒すしかない」と考えていたに過ぎなかったと見るべきでしょう。
蒋介石の事例を見ても分るように現在の留学生が、日本的接客方法を学んで帰って成功している例が(例えば日経朝刊16年9月29日1面)紹介されていますが、彼らが親日になるとは限りません。
むしろ親日のレッテル張りが怖いので筋金入りの反日運動家、逆張り行動する人の方が多くなるのが普通です・・。
韓国パク前大統領の反日攻勢の強硬さに驚いた人が多いでしょうが、彼女の父は日本の士官学校出の親日大統領として知られていたから、その逆張り政治をするしかなかったのです。
16年9月末に中国話題の反日ブログを紹介しましたが、日本へしょっ中出掛ける=親日家と思われるのが怖いので,自己保身のためにブログに反日的言動を書いたのかも知れません。
戦前に孫文〜蒋介石は三民主義を唱えたものの、農地分配の実際の実現可能制が低い・抵抗勢力に阻まれますから、手っとり早い国辱のアッピール・・反日アッピールが効果的になったのです。
時あたかも欧米の反日包囲網造り参加への誘導もあって、国内政治に注力すると利害調整困難な分野に足を突っ込むリスクがあります。
中国人は2000年以上も専制支配体制に親しんでいるので、対等者間の利害調整努力の経験がありません。
不得意分野で争うのやめて対日戦優先のために行なわれた国共合作でしたが、日本が敗戦してしまうと国民党が訴えるべき政策がなくなってあっさりと負けてしまいました。
日本的理解では、如何に国民のためになるかの競争が政治家の仕事・・政権に着いてからコソ本当のテストを受けるのですが、国民のためよりは政権を取るのが究極目的・・政権さえとればその後はどんな無茶も出来る専制体制の中国では、政策は支持を集める手段に過ぎません。
日本でも選挙に勝つのが第一歩ですから公約は重要ですが、鳩山民主党のように実現出来ない公約では次の選挙でしっぺ返しを受けますが、中国の場合一旦支配権力を握ると19世紀までの例では約300年間やりたい放題出来る社会であったことが大きな違いです。

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