覇道の限界と日本の補完性6

TPP参加では、中国寄りの民主党政権下でバスに乗り遅れたものの、アメリカが参加期限を延長して日本参加を待つしかなかったのは、中国のAIIB構想(中国は日本参加を待つために締め切り期限を延長しました)同様です。
世界中(アメリカだけではなく中国もロシアもブラジルも)がいろんな構想実現のためには、日本の参加を正統性・信用力補完のために必要としているのが現状です。
冗談で言えば、アメリカがミスアメリカに日本を加えると、ミスワールドと言えるようになったのと同じです。
中東の紛争国であれ、EU加盟を模索しているトルコであれ欧米に対する不信感はかなりの程度に達していますが、日本に対する信頼性は高いことが知られています。
アメリカ国内でさえも同じで、人種的差別・偏見のリスクの高い裁判では、中立性・日系裁判官が一番信頼度が高いと言われています。
今やアメリカは日本を旧敵国と差別して苛め続けられるような国際情勢・力学ではありません。
旧敵国関係の強調はアメリカによる日本差別の力学の基本だったのですが、今後は悪くすると日本によるアメリカ差別の力学に作用する材料になりかねません。
一日も早く旧敵国関係を解消して「太平洋戦争の惨禍」を日本に忘れて欲しいのはアメリカの方ではないでしょうか?
被害者がいつまでも酷い目に遭ったと言い続けるのは分りますが、加害者であるアメリカがいつまでも加害したことを自慢し続けて来たのは異様です。
毎年のように「何周年だから謝れ・・お前の親世代が戦争に負けたのだから、謝罪しろ」と言い続ける神経(人としての智恵)が分りません。
正義感が全く存在しない・・道義観念が狂っているアメリカ精神の一面を表していると言えるでしょう。
喧嘩に負けた方の被害がより大きいのが普通ですから、何故加害者・勝者に謝り続けるのか不思議です。
15年5月アメリカ訪問時に安倍総理が米兵死者に対するお悔やみの言葉を述べていましたが、攻撃して来て死んだ人に何故攻撃された方が謝るのか不思議な気持ちにさせられました。
無辜の民を皆殺しにするために空襲に来て撃墜された飛行士の霊にお悔やみを言うくらいならば、アメリカの方はその何百倍(東京空襲死者だけでも約30万人ですから死亡に至らない被害者はその何倍です)も謝るべきではないでしょうか?
加害したことは早く忘れて欲しいのが普通の智恵ですから、殺人犯が、70年間も「お前の先祖は俺に殺されたのだ」・・「加害されたことを忘れるな!」と言い続けて年に1回反省の弁を述べろと言い・・表現を毎回以前よりもレベルアップしろとか、トーンダウンしていないかと大騒ぎして迫って来るやり方・・年中行事化?を続けて来たのは、余程レベルが低いとしか言いようがありません。
アメリカとしては、置き土産として育てておいた反日分子が一人歩きしているのであって、アメリカ自身はとっくに反日政策を放棄しているのかも知れませんが、占領後の置き土産に育てておいた反日勢力の跳梁跋扈・(アメリカの後ろ盾がなくなってからスポンサーを中韓に切り替えたのかも知れませんが・・)一人歩きをそのままにしておいて自分の気持ちは変わっていると言う言い訳は通りません。
刑事事件で言えば、共犯仲間が実行するのを放置して自分一人が現場離脱しても、中止犯の適用がない・・未遂でなく既遂犯です。
まして自分が命令・教唆して手下が実行に向かっているときに、自分の気が変わっただけで手下に実行を中止させないで放置した場合、手下が実行すれば命令・教唆者が共犯責任を負うことは法の素人でも分ることです。
時限爆弾(反日教育や宣伝は何十年も効果が持続するものです)を仕掛けてから、反省してやめる気になった場合、仕掛けておいた爆弾(反日宣伝システム)を撤去すべき責任があるでしょう。
(何十年も持続効果のある)爆弾や毒物の撤去努力をしない以上は、やる気で放置していたことになります。
法的には継続的加害行為と言う不法行為類型がありますが、(事件発覚を恐れて何十年も監禁していた誘拐事件がたまに発覚しますが・・)余程悪事露見が怖い・・東京裁判の不正義を暴かれるのが怖くて、70年間日本を脅し続けて来たことになるのでしょうか?

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