ダイジェスト報道3と正確(中立)性担保2

原子力発電所事故調査報告書その他難解膨大な資料の場合、どこかが報告すると基本方向を真似して自社の独自性を少し出せれば良いと言う程度・・基本同旨と言う形になりがちな点が問題で、基本方向での意見の違いによる市場競争が滅多にないと思われます。
原子力の専門家でも、頼まれた仕事ならば、間違いないように読み返してきっちり読むでしょうが、仕事でもないのにきっちり読む暇のある人は滅多にいません。
こう言うテーマでは、どこかの報道基幹が一定の角度で報告するとそれが、日本ひいては世界での既成事実として拡大して一人歩きして行く仕組みです。
このような怠慢・・受け売り中心の業界が言論の自由の総本山のように主張しているのって、ギャグみたいです。
保険赤字と高齢化の問題に戻りますと、(政府の意を受けたか、「可哀相論」勢力の後押しで)どこかのマスコミがこのように無理なショートをさせて報告した結果このような無関係な結びつけが表現が一般化した可能性があります。
このシリーズを書いている期間だけでも日経新聞を見ていると1週間ほど前には、ガン治療に関して粒子線を利用した画期的治療法が開発されていて,これが今年からか來年からだったか記憶していませんが、保険適用になると言う「朗報」的イメージで書いていました。
その2〜3日後にも、別の高度医療の保険的報道がありましたが、いずれも医学の進歩を賞讃し、国民福利の増進を賞讃する方向性のイメージばかりで保険財政との絡みで書いていません。
スイス旅行に行くのは有り難いがいくらい掛かるの?と言うのが普通の関心です・・これを国民規模にすれば、保険掛け金がどうなると言うコストとセットにしないと片手落ち・・中立性違反です。
これを次々と保険適用にすると一人当たりいくらかかり、年間どの程度の利用者が予測され、国民一人当たりの負担が何円になると言う・負担増加に関する記事が一切ありません。
家庭で言えば、今年の夏は一家でスイス旅行に行く、冬には、オーストラリアに連れて行っててやると言われれば、子供は少しは心配があっても先ずは大喜びで、両親がそれなりに考えているのだろうと思って、いきなり大判振る舞いで大丈夫かとは言いません。
マスコミ報道の仕方って、国民を家計に関係・責任のない子供扱いしているのでしょうか?
子供は消費するだけで資金負担がないので、消費が多くなれば喜びますが、国民は両親同様に支出の担い手でもあるのです。
一家でスイスに行くには、いくらかかるかのコスト計算しないで旅行計画する親はいないでしょう。
マスコミ支配勢力の大方は人権擁護・弱者救済論ですから、財源等は政府が考えることだと言う(国民を無知蒙昧・何も知らなくて良い子供扱いしている)論者が多いので、私のように高額医療や免除制度との関係がどうなのかと言う財源に踏み込みたくない・・マスコミ一致のすり替え論かも知れません。
国民には財源を心配する人もいるのですから、保険適用開始が如何にも良いことのようなイメージ報道は中立性に反しています。
こう言う中立に反した一方的イメージ刷り込み報道が普通に行なわれていて、(コストも書いてこそ中立報道です)どこのマスコミもコストを書かない・・大量にマスメデイアがある意味がない状態なので対マスコミのチェック機関が必要になります。
朝日の慰安婦虚偽報道に関しては国民が立ち上がってこれを暴きましたが、細かな日常的不正報道に関しては、自費で頑張る人が出て来ません。
珊瑚礁のヤラセ事件では地元漁協が立ち上がって防ぎましたが、こう言う利害関係組織がないと難しい・・これがマスコミの虚偽報道を阻止出来ない・・結果的にはびこる原因です。
マスコミは反対論がないから中立に反していないと言う姿勢のようですが、マスコミ界で一致していれば、(マスコミが国民代表と僭称していますが・・)一方的立場で報道していれば良いものではありません。
反対論がないのではなく、声なき声に気が付かない・・理解力が低いだけです。
従業員柔いものが不満の声を上げない限り、いくらでも働かせれば良いと言う思いやりのない経営者のようです。

©2002-2016 稲垣法律事務所 All Right Reserved. ©Designed By Pear Computing LLC