国民への説明責任3(逆は真ならずとは?)

人道主義的文化人の論文がネットに出ていましたので、これが代表的かどうかわかりませんがこのような意見をあちこちで読んだ記憶があるので多分代表的意見の一つでしょう。
ネットから消えてしまわないうちに紹介しておきます。
ただし引用の順序は前後します。
https://ci.nii.ac.jp/els/contents110005050293.pdf?id=ART0008078537
Kobe College

NII-Electronic Library Service
日本軍性奴隷制(「従軍慰安婦」)問題と最近の動向
上野輝将
・・・・・『広辞苑』でみましたところ、「人間としての権利・自由を認められず、他人の支配の下に諸々の労務に服し、かつ売買・譲渡の目的とされる人」となっています、これで何が言いたいのかといいますと、暴力的な拉致があったか無かったか、それは奴隷の要件ではないということです。

ここで、論者はどういう根拠か「かつ売買・譲渡の目的とされる人」という必須要件を無視した議論を展開します。
前段の「人間としての権利・自由を認められず、他人の支配の下に諸々の労務に服し」という要件は、時代や社会状況によって、労働基準や人権概念自体が変わっていく要件ですから、これだけを基準にすると恣意的になりすぎます。
(武士が主君の命令に従うのは、今風にいえば人間としての権利がなかった・・し、戦前の労働は、今の労働基準で見れば奴隷労働になるか?)
「お金欲しさに労働条件のきつい企業に就職したりヤクザの下働きをする人もいるでしょうが、(あとで振り返ってあの時は「奴隷みたい」だった比喩的な言い方があるとしても)彼ら全てを「奴隷」とは言いません。
まして売春婦の多くはお金欲しさに自ら職業を選ぶことが多いから西欧の多くでは今でも売春を合法化しているし、日本でも管理売春だけが刑事処罰になっているのです。
奴隷か否かを分ける最重要要件は、牛馬のごとく「売買の対象」売買に関与できない「対象・商品」になっている状態こそがその本質です。
そこで広辞苑は「「かつ売買・譲渡の目的とされる人」という要件を「かつ」という単語を付加しているのです。
上野氏は、上記本質要件該当性チェックをすっ飛ばすどころかなんらの説明もなくいきなり

「暴力的な拉致があったか無かったか、それは奴隷の要件ではないということです。」

と言い切っています。
暴力的拉致と売買は時間差がある・.原因と結果の関係なので必ずしも一致しません・・拉致しなくとも人身売買の対象になってしまう場合もあるので(日本の高名な蔵相高橋是清が若い頃に何かの紹介でアメリカに渡ったら、奴隷に売られていたという有名な事例があります。
拉致が売買対象になる場合の原因の全てではないという意味では正しいのですが、広辞苑の要件は原因は何であれ現実に売買対象になっているかどうか・その人間に自由があるかどうかということです。
ですから、拉致→軍の強制不要というのは一応あっていますが、要は従軍慰安婦が(売り主が親かヤクザか別として)売春行為時に商品として売買対象であったかどうか・.女衒に騙されたにしても、その後日本軍相手の売春行為時にも監視監禁されて逃げられない状態が続いていたか?こそが重要でしょう。
これらを論証してから、慰安婦が性奴隷であったかどうかがきまることです。
拉致の必要がないことから軍が拉致していなくとも性奴隷だというのですが、そもそもど奴隷状態にある場合にその原因を問わないのはわかりますが、慰安婦が奴隷状態にあったか否かの前提事実を書いていないので分かりにくくなっています。
ただ広辞苑は一般の奴隷の定義ですから、慰安婦特有の政治問題・・諸外国での戦場で同じように行われていた売春婦(彼女らも多くは元はと言えば一定率で女衒に騙された女性もいるでしょうが)と違って、日本政府国民だけが何十年(パク前大統領によれば千年)たっても謝罪を続けねばならないほどの人道問題かは別問題です。
日本固有の問題にするには、諸外国とこの点が違うという・・「日本軍が直接売買拉致監禁に関係しているような事情が必要でしょう」という議論とゴッチャになっているように見えます。
泥棒をした者が悪いのはあたり前ですが、それを買ったものが悪いか?仮に悪い場合があるとしても泥棒以上に非難されるべきかは別問題です。
客の方は元どこかで何かの事情で売られた女性か、女衒に騙されたか、お金が欲しくて任意に売春している人かの区別はつきません。
性奴隷かどうかを見るには、拉致されて売春を強制されている人か、親に売られたか?女衒に騙されて途中で暴力団に売り飛ばれた人か等々によって色々なランクの人がいるのでそれ分類も必要です。
売春婦の中には逃げるに逃げられずに売春している女性が全くいないとは言い切れないでしょうが、売春婦の全部ではないことも公知の事実です。
西欧で合法化されている国で客は相手の氏素性を知らないのが普通ですから、「性奴隷の売春婦を相手にすれば処罰する」という法律は世界中にないはずです。
軍人が顧客だったということははっきりしていますが、それは世界中の戦場では古来から売春婦が付きものである事実からして、軍人が売春婦を相手にすれば日本だけ批判される理由にするのは無理があります。
日本だけ非難するには、特別事情の主張が必要でしょう。
ここで広辞苑の「奴隷」の定義に戻ります。
軍の強制がなくとも人身売買対象の場合がありますから、軍の強制が必須要件でないのは確かですが、広辞苑の定義では、「売買対象」であることが必須です。
軍の強制がないとしても慰安婦が任意に(金儲けのために)売春していたこととは必ずしも結びつかない(暴力団に拉致された場合もある)のと同様に、軍の強制不要ということから自発的売春婦まで性奴隷とはなりません。
要は売買対象(当事者の意思が尊重されない)の商品であったか否かです。
現在社会では、アメリカで知られるような公然たる奴隷制度がない・・人身売買は許されず、刑事処罰される現実があるので、「売買で物品のように取り引きされた」というためには、逃亡できない監視・・結果的に非合法な拉致監禁の仕組み=拉致被害の場合以外にはほぼ存在しえない現実があります。
逆からいえば、一定の自己資金を持ち自由に宿舎から出入りできる環境・.時には旅行できるような場合、奴隷とは言わないでしょう。
「逆は必ずしも真ならず」とはいうものの、「必ずしも」という意味は、「例外がありうる」→「逆が真であることが多い」という原則を表しています。
犯罪捜査も多くの状況証拠から犯人らしい人物を絞り込み(犯行現場付近にいた多くの人物から別の同種犯行現場にもいた人物を絞り込むなどしていますし、科学や化学・薬学の実験もこのやり方です。
一定の状況証拠があれば、それを覆すに足りる逆の状況証拠を出してこそ主張の合理性が担保されるのです。
自由に辞めることができるのに強制されていたということがあるの普通にはあり得ない状況です。
拉致された場合には自由意志によらない→奴隷状態ということですが、ごく例外的に拉致された場合以外でも奴隷になることもあるでしょうが、「拉致による以外の奴隷もありうる」ということから直ちに慰安婦が性奴隷と決まる仕組みが不明です。
慰安婦が拉致されたわけでもないのに「奴隷」状態というのは極めて少ない例外事例ですから、奴隷であった=自由意志がなかったことを事実をあげて積極的に証明する必要があるでしょう。
上野氏は、単に広辞苑では拉致を直接の要件にしていないというだけで、そこからなぜ慰安婦が性奴隷となるのかの説明がありません。

マスコミと民主党は真の愛国者?2

今回の中韓を中心(ロシアはすぐに離脱しました)とする一連の行動によって、日本が中韓両国のためになると思って援助しても、中韓にとっては援助で得た技術や資金は,日本からうまくだまし取った・・自分の腕の良さを自慢する材料にこそなれ、何の恩義もない・・日本侵略の目的にしか使わない気持ちであったのかなと思う人が増えたでしょう。
マスコミ界と文化人は、長年にわたる努力・・「日本弱し」論の誤った(虚偽)報道を続けてくれたので、中韓両国にこの印象を持ってしまったかのように見えます。
言わば、籠城方は攻撃軍の夜襲に備えているのに、「今は、おお酒を飲んで寝入っているから今こそ総攻撃すべき」と噓の報告する二重スパイのような役割をしたのが日本マスコミや民主党政権でした。
・・日本人はハニートラップに簡単に引っかかる心底腐った人間ばかりになった・・原発事故で弱った今こそ、ロシア中国、韓国共同の圧力・・一撃で崩壊するだろうと思ったようです。
3ヶ国の脅しに屈し、属国化すると言う・・安心感を与え続けたばかりか、一説によれば(すなわち真偽不明ですが・・)民主党政権時代には、自衛隊機密文書を丸ごと中国へ横流ししていたとも言われています。
日本では歴史上このような大それた裏切り経験はありませんので、多分デマだとは思いますが、もしも本当にあったとすれば、徳川の備えの機密を持って、秀吉に走った(これは開戦を阻止する秘策だったと言われていますが・・小説を読んだ知識しかありません)と言われる岡崎城代だった石川数正氏以来の大事件です。
ここまで誘いをかけられれば、元々色気のある周辺三ヶ国が軍事圧力をかけたくなるのが人情です。
こうしてどこの国が中心になって同時圧力行為になったの分りませんが、中ロ韓三か国の同時的軍事行動・・ロシアによる日本列島周回威嚇?飛行開始と北方領土への首相訪問・韓国大統領の竹島上陸と軍事基地化工事着工、中国漁船による尖閣諸島侵犯開始が一斉に始まりました。
国際世論工作として、如何に日本が過去に残虐なことをしていたかの慰安婦や南京大虐殺宣伝開始も一緒でした。
中韓露の予想どおり、日本政府・・民主党は何の抵抗もしない様子・・国民にはあまり知らされない状態が続きました。
・・慰安婦・南京虐殺などに対する政府の対応や国民が反発するからいけないのだと言う・・もっと誠意を示す必要がある・・謝れば良い式の対応を模索する姿勢?で終始していたのかな?
中国漁船?の乱暴な侵犯行為のビデオすら公開出来ず,折角検挙した船長を中国の要求どおりに釈放してしまう・・これのやり方は、年来の非武装平和論を絵に描いたような対応でした。
こんな対応を見て、中韓は余計自信を持ったでしょうが、実は中韓に根拠なく謝る対応の模索ばかりしているように見える政府対応に国民不満が発火点に来ていました。
野田政権は韓国との間で、慰安婦解決に向けた巨額積み増し合意寸前で、韓国が更なる譲歩を要求をして再協議途中で安倍政権に変わってしまったと言われています。
この辺は韓国川から、「まとまる寸前だった野田政権のを守れ」と言う要求が出て来たと言う新聞報道だったように思いますが、今になると、単なるネットの噂だったかどうか思い出せません。
国民不満・危機感の発火点着火によって、本来は派閥支持がなくて泡沫候補扱いされていた安倍氏が、突然総裁選挙に勝ち上がり、続けての総選挙で安倍氏が総理に就任しました。
以後の展開はご承知のとおりですが、中韓の思惑に反して安倍政権による正面からの対抗処置によって中韓の方が、今や青息吐息になっています。
防衛努力があってこそ国の安全は守れるのであって、非武装平和論・・「相手の言いなりになってれば良い・・謝り方が足りないから相手が怒っている」と言う対応ばかりでは国民の安全を守れないことが証明されました。
中ロ韓3カ国が日本人の怒り・・日本古来からの火の玉のような愛国心を理解出来なかったのは、マスコミや文化人の中韓協力姿勢の結果、中韓に対する日本人の本音の意見・気持ちが表面化しなかったからです。
中韓政府による日本マスコミ浸透に成功すればするほど、日本人の本音を知る眼鏡を自ら曇らせていたのです。
中国政府が国民に言論の自由を認めない統制が成功すればするほど、あるいは統計誤摩化しが成功すればするほど、却って自国の国民意思や経済実態を読み違えてしまうのと同じです。
結果的に中国や韓国にとっては日本人を甘く見過ぎてしまった大失敗→日本にとって早めに彼らの真意を知るチャンスがあったことは、大きな利益があったと思われます。
今回の慰安婦騒動や中国の反日暴動に始まる反日行動は,日本人に彼らの意図の早期おびき出し成功・・(おとり捜査みたいなものです)意図が早めに知られてしまった・中韓両国にとって取り返しのつかない大失策ですが、これは情勢把握の失敗によると思われます。
ロシアはすぐに引いたのですが、中韓はなお強引に攻勢を拡大して行き、引くのが遅過ぎたのは、マスコミ浸透が強過ぎて(親中韓勢力の方が多いと言う)誤った情報が伝わり続けたからでしょう。
2月20日(今朝)のmsnニュースからの引用です。
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/「東北の魅力」紹介行事、急きょ中止に=市民団体の反発考慮か―ソウル/ar-BBpIATh
「東北の魅力」紹介行事、急きょ中止に=市民団体の反発考慮か―ソウル【ソウル時事】東北地方などの魅力を紹介するため日本外務省が20、21の両日ソウルで開く予定だった行事が、開催直前に中止になった。外務省が20日発表した。外務省当局者は「韓国当局と調整を続けてきたが、開催許可が下りなかった。背景について説明する立場にない」と述べた。

上記のとおり、いまなお韓国では、市民感情が許さないと称して原発事故被害を煽って、東北地方産品輸入を禁止を続けている外東北地方魅力紹介行事開催さえ許さない状況です。
このように攻撃を強めれば、日本がまた折れて来ると言う長年続いて来た読みがあると思われます。
年末の政府間の慰安婦合意を受けて今度は、世界中に少女像を造る運動など次々と繰り出してきますが、やれば金が出ると言う根っこの思想は同じです。
執拗な日本攻撃が、日本国民感情にどのような影響を与えているかの理解が進まないのは、ひとえに日本マスコミや文化人・民主党などの巧みな連係プレーによる(後一押しで日本が折れる筈と言う誤報告の)大功績と言うべきです。

マスコミと民主党は真の愛国者?1

運命の皮肉と言うか悪事は続かないもので産業発展妨害運動の多くは国民の支持を受けられず、効果があったのは公害防止運動くらいでした。
国民は賢いのです。
左翼が期待するように操業をやめてしまうのではなく、両立の道・・世界一厳しい公害規制の結果公害防止技術が発達し、先端公害防止技術国家になり、結果的に良かったことになります。
核廃絶運動で周辺国が核武装しても、日本だけが永久に持てないようにする無防備国家化への運動も、賢明な日本では体をかわされて・核の平和利用とは別と言う基準が生まれ、厳しい基準で運用するようになっていました。
中ソの公害や核実験を見ないマスコミも、これを隠せなくなくなって来た・・・中国自身のひどい公害がクローズアップされる時代が来ているので、最近では公害反対運動は鳴りを潜めました。
核兵器の強迫で戦わずして日本を屈服させたい中国にとって、(中国同盟国・戦勝国として?おこぼれにあずかる日本の領土割譲や無理難題持ちかけを狙う韓国にとって)この10数年間中韓による日本への毒仕込みの焦点は、イザとなればいつでも核兵器を作れる世界先端技術を持っている日本原子力技術の停滞・陳腐化→廃絶!を究極の目的化していたように見えます。
米国の核の傘は、今でも実際には無いに等しいし(アメリカは自国が核報復を受けるリスクを冒してまで日本と中国の紛争に介入出来ないのは国際常識です)、長期的にはアメリカと中国の軍事力格差が縮小して行くことが明らかですから、なおさら実効性を失って行くことが目に見える現実です。
折柄発生した福島原発事故は、核反対運動家と中韓両国にとって小躍りして喜ぶべき千載一遇のチャンス・慶事発生と受け止めている印象でした。
福島事故に対して喜びを隠し切れない李明博大統領の数々の言動・・これを受けた韓国庶民の言動、韓国官民挙げての露骨な大はしゃぎ・・スポーツ大会にまでプラカードを持って来てはしゃいでいる滑稽さを想起すべきです。
以後、中韓政府の意を受けたマスコミ・文化人の批判焦点が・・如何にして再稼働させないか、一日でも遅らせる方法がないかに関心が集まっています。
原発は経済面起こすとパフォ−マンスばかりではなく、防衛面からも核兵器を持たないまでも、相手が核兵器で脅して来れば即対応出来る程度の潜在能力保持をどうするかの両面性が必要であることを前から書いてきました。
どんな兵器でも、兵器保持は経済面だけで見れば、マイナスに決まっています。
右翼系からみれば、マスコミ・文化人を国賊扱いですが、私はそうとは限らない・・場面によっては役に立っていると思っています。
中韓びいきのように見える文化人やマスコミは、中韓スパイを欺いて本音を早めにあらわにさせる効果・・浮き彫りにさせるべく貴重な役割を果たして来た愛国者と言えます。
御陰で日本が充分な国力を持っているし、なお米国の軍事力が卓越しているこの時期に、「日本弱し・・」何をされても要求されても唯々諾々と受入れるしかない「ふぬけ」になっていると誤解して攻勢を仕掛けて来たのは、日本にとっては早めに両国の本音を察するべきチャンス・天佑でした。
前から書いていますが、原発事故後中ロ韓3カ国が語らって一斉に軍事行動に出て来たのは特筆すべきことでした。
ロシアはイキナリ日本列島周回の空軍機を飛ばして威嚇した上で、北方領土に首相を派遣し、韓国は大統領が竹島上陸を敢行し天皇侮辱発言をして挑発し、中国は尖閣諸島への侵犯を同時に繰り返すようになりました。
漁船が体当たりして来ても民主党政権はその事実すら発表せずに隠蔽していたのですが、愛国心に駆られた、一公務員が職を賭してビデオ映像を公開したことによって国内外が騒然となりました。
マスコミ基準・民主党政権では中韓に不利な事実を明らかにすることが御法度(政治家が発言すると「失言」と称して抹殺に躍起であることを書いてきました)ですから直ちにその公務員は秘密漏洩のトガで解雇された(か、辞職せられたか、刑事立件まではさすがに出来なかったか?)と思います。
マスコミと文化人によるたぶらかし・・キツネに騙されてお風呂に入っているつもりだった国民も、この映像公開でさすがに目が覚めました・・我が国内は騒然となり、これに対抗するための政権交代が実現しました。
日本マスコミの親中韓報道の功績は、早めに?中韓両国本音の残虐さを明からさまにした功績・・相手が弱いと見れば何をして来る国民か分らない怖い国だと言う認識が身に付いたことです。
あらためて、元寇のときに侵攻軍の行なった残虐な行為を思い出したり、中国の歴史では戦争に勝てば、相手の将軍を切り刻んで食べたり、何十万単位で皆殺しにするようなことが普通であったことを想起した人が多いでしょう。
近くは、ソ連軍によるシベリや抑留の現実化が目前に迫っている恐怖を感じた人も多いでしょう。
いずれにせよ将来国力減退したときの恐怖感をたっぷり疑似体験させてくれた効果・・マスコミの警鐘・おびき出し効果が大きかったように思えます。
それまでは困っている中国や韓国を助けてやれば将来良いことがあると言う日本人の長期的関係重視の価値観・・善意で援助して来たのですが、彼らには、何の効果もないどころか仇で返して来る民族だと思った人が多いでしょう。
彼らの本音は、日本人を奴隷化したい・・気の済むまでなぶり殺しのようなことをしたいと言う本音が見えて来たのが、この数年の動きでした。
彼らが日本から援助を引き出したことには、恩義など全く感じない・・自分たちが日本人よりも狡猾であり、うまく技術を盗みマスコミ支配した成果である・・自分達の力量自慢になっているだけなのでしょうか。
言わば、日本企業が良いものを作って海外で売れて現地企業を負かしたのと、どう違うの?同じことだと言う理解ではないでしょうか?

紙幣の強弱と真の国力1

貧困層と言えども需要の多くは、今では食料品ばかりではなく工業製品の比率が上がっていて、工業製品は工場増設や輸入でいくらでも供給出来るので需要が伸びても物価(例えば車やテレビ・携帯の値段)は上がりません。
供給増の困難な資源・不動産バブルになるのが普通です。
我が国でも今回の紙幣大量供給に先ず反応するのは、不動産価格や株価である点は前回のバブル時と同じです。
ただ、我が国の場合4月21日に書いたように世界一の低金利=紙幣の価格競争力が高い・・金利の低い国の紙幣が輸出競争力・世界最強ですので、余剰資金を海外へ押し出す力があって、国内余剰資金が行き場を失って前回のような大規模なバブル再来にはなり難いでしょう。
世界で日本の低金利政策に対抗・・負けずに低金利に出来る国はない・・低金利競争に勝ち残れるか否かこそが、現在での国際競争力・国力の集中的表現です。
欧州危機の再燃あるいはアメリカ経済の変調の兆し・北朝鮮情勢の緊迫等々・・リスクがあると怯えるだけで、その日のうちに円が高くなりドルが下がるようになっていることから分るように、マスコミが何と言おうと今や円は世界最強通貨です。
米ドルが基軸通貨のママだと世間ではまだ言われていますが,世界の金利水準の最低を画するのは日本の政策次第になっている・・どこの国も日本より低い金利水準の設定が出来ない時代が大分前から来ています。
この辺の意見は最近では「基軸通貨とは」5Published April 14, 2012前後で書いている外、リーマンショック前からこのコラムで書いています。
日本国内で日銀が公定歩合→基準金利設定で銀行貸し出し金利を規定し、紙幣需要を規制していたような役割を、日銀が世界各国に果たしていることを未だに誰も論じません。
個別の物品で言えば、どこまで価格競争に耐えられるかの基準・・これが競争力の基準ですし、紙幣の競争力はどこまで低金利に出来るかの競争です。
この競争力を規定するのは本当に保有している外貨・・他所から引いて来た資金ではなく純債権額の多寡によるしかあり得ません。
アメリカは戦後世界で最大の純債権国であったことから基軸通貨の地位を獲得していたのですが、純債務国に転落してからも基軸通貨の地位を維持していると世界のマスコミが認めているのはアメリカに遠慮したまやかしでしかありません。
ちなみにアメリカが純債務国に転落したのは、以下に引用する「アダム・スミス2世の経済解説(http://stockbondcurrency.blog.fc2.com)」によれば1986年ころのようであり、その後債務がふえ続けて2011年末には4兆ドルをこえるようになっています。

「以前、世界最大の対外債権国日本の対外純資産が、いかに円高によって傷付いているかを示した(*1)。一方、世界最大の対外債務国は、言うまでもなくアメリカである。アメリカの対外純負債は、2011年末の時点で、4兆0303億ドルと、文句無く世界ダントツの第一位である。この債務は、基本的には、毎年の経常収支の赤字の累積である。この巨額の対外純負債のため、将来ドルは暴落するのではないか、ドルは世界の基軸通貨の地位から転落するのではないか、等々の心配をする人が多い。ここでは、その心配は半分は正しく、半分は杞憂であることを示す。」

我が国の場合、上記のとおり世界最大の純債権国である結果、紙幣と言う商品の国際競争力が世界最強であるので、(どこの国も日本以下の低金利にすることが出来ません)今のところ余剰紙幣をいくら印刷しても国内に滞留しないで海外需要があるのでUSドル等に変換して海外に出て行くので、前回(1990年ころ)のようなバブルにはならないのではないかと期待しています。
例えば1兆円国内で余剰になったとすれば、その分を海外投資家が日本の銀行から円で借りて海外に持ち出して(あるいは日本国内でドル等に両替して)新興国や欧州等でドルその他に両替して再投資して利ざやを稼ぐのが円キャリー取引ですが、円が世界最低金利の場合、円を大量発行しても利ざやを求める投資家の力で直ぐに海外流出してしまいます。
需要増大に対して海外から輸入品が増えて物価が簡単に上がらなくなっていることの裏側で,紙幣も余剰になれば海外に漏れ出る時代です。

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