米国基地2と日本支配の継続2

アメリカは戦中戦後現在に至るまで、本音では(国土が巨大・人口が巨大でも文化水準が低いので)中国・ソ連は大して脅威に感じていない・日本とドイツさえ管理しておけばパックスアメリカーナを維持出来ると考えてずっとやって来たと思われます。
もしも、アメリカが尖閣諸島問題で明白に日本を支持するようになるときには、アメリカにとって日本よりも中国の方を脅威と考えるようになったとき・・韓国大統領の言うように日本は今後大した力を持てないと考えるようになったときでしょう。
日本は別にアメリカを脅かす勢力になる必要がないのですから、アメリカの言うとおり・・アメリカの腰巾着でも良いのですが、いずれにせよ正義が通用する世の中になってほしいものです。
戦後円価値が上昇する一方・・貨幣価値の上下は国力上下を表す客観指標であることは経済学的に明白ですが、この客観指標を無視してことあるごとに欧米の牛耳るマスコミ・経済学者では「日本はもう駄目だ駄目だ」という宣伝を約30年間以上も続けています。
(GHQの思想統制以来の習慣によって日本のマスコミや学者もこれに迎合して、いつも日本駄目論・・同じことを報道し続けています・・私はこれに対してバブル崩壊後の日本の実生活水準は円高に対応して着実に上昇して来たことを繰り返し書いてきました・・。)
丸の内ビル街の一新や最近完成した東京駅駅舎の再生等を見れば分るように、日本はこの2〜30年間着実に市街地その他インフラを綺麗にしています。
欧米メデイアの対日経済報道の仕方は、客観的事実を無視して歴史ねつ造をしてでも、世界中で「嘘でも何でも宣伝さえすれば勝ち」だという中国や韓国の歴史教育と同じ手法です。
こうした報道が未だに欧米メデイア中心(この受け売りに終始している日本マスコミも同じです)に続いていることを見ると、日本が欧米諸国から戦前戦後を通じて今だに警戒対象にされている・・日本脅威論が前提になってるのでしょう。
日本の実力が下がって円がジリジリと長期低落傾向になったら、本当に警戒されなくなり、日本に対する根拠のない誹謗がなくなるのでしょうか?
そのときは本当に日本の国力が低下し始めるときですから、そのときにアメリカが背後で中韓をけしかけなくなっていても、日本自身が自力で押し返す力がなくなっていると中韓から好きなように脅迫されてしまう点は変わりません。
このように考えるといつも日本は困った立場にあることは変わりがないようですから、個々人が正しいことをして世界中で信頼を得るように頑張るしかないでしょう。
米軍基地の存続問題は、アメリカは日本を守るためではなく日本に武力を持たせない・半永久的支配しておくための軍事支配拠点として基地を残しているとみるべきですが、冷戦時代初期にはアメリカの本音がどうであれ、外見上矛盾していませんでした。
しかし、中ソ両国が大陸間弾道弾を保有し原水爆を大量保有するようになると、日本だけに対する攻撃があった場合、「アメリカに攻撃が向けられていないのに敢えて参戦してくれるか」となると「先ずそれはないだろう」と見るのが子供でも分る論理です。
「イザとなればアメリカが守ってくれる」と信じろというのは、裸の王様の寓話そのものです。
意味のない同盟国・・軍事的な意味がなくても仲良しとなっていれば、何かと厚遇してくれるので意味があることはありますが、陰で足を引っ張るために努力している国とすれば、何のための仲良しクラブかも分らなくなります。
こう言う状態で毎年巨額の費用負担させられているのではまるで詐欺にあっているか、怖くて断れないとすれば恐喝されている・占領政治が体よく続いていることになります。
(被支配者である日本に費用負担までさせているのは、苛めるための道具を苛められっ子に「お前の金で買ってこい」と言っているようなものですから、まさに奴隷支配の象徴です・・)
とは言え、いじめられっ子は断ることも出来ないほど怖いから苛められているのですから、断る訳にも行かず、占領状態がこのまま続くしかないのでしょう。

米軍基地1

ポツダム宣言によると戦後の日本は、軍備ゼロ・警察力もゼロが要求されていました。
・・・軍備ゼロということは主権国として永久に独立を認めない・・領土を守ることをさせない・・その代わりアメリカが領土を守ってくれるのかと言うとそれはしない・・アメリカの軍事支配に必要な範囲で自己の利益のために守るだけでそれ以外の領土紛争にはタッチしないのですから、アメリカの覇権を脅かさない限り近隣国が好きなように占領しても良いという意思表示でした。
単的に言えばアメリカ軍基地への侵入は断固阻止するが、基地の安全と関係ない場所はどうぞお好きにと言うスタンスです。
・・基地の安全を脅かすその周辺・・半径何kmまでかはアメリカが判断することで、日本がとやかく言う権利がない・・と言う勝手なスタンスです。
今のところ中国が沖縄まで寄越せと言えないのは、アメリカ軍基地があるからでしょう。
これの実践をしたのが、李承晩による竹島不法占拠だったことになります。
これに対する日本からの抗議に対して、アメリカ軍は韓国に対して何も(追い払って)してくれませんでした。
これが現在の紛争の元凶になっているのですが、韓国もアメリカ軍の事実上の支配下にある国ですので、アメリカの安全保障にとってはどちらが支配しても意味がないのでアメリカには利害がなかったことが第一です。
まして将来日本が国力を持った場合アメリカに対抗することを恐れていたことから、これを種にいつも両国がいがみ合っている方がアメリカに利益だったこともあります。
アメリカ支配下の李承晩政権がこんなことを出来たのには、内々アメリカの了解を得てやったことは想像に難くありません。
同盟国同士で戦争にまで発展するのは困りますが、不満が燻っている関係である方が支配者にとっては都合がいいものです。
タマタマ朝鮮戦争が勃発したので、アメリカは已むなく日本に警察予備隊を持たせることになり、相応の経済復興を認めざるを得なくなりましたが、それでも韓国が竹島を武力占領しそれまで漁業していた地元の多数漁民が拿捕されても、日本は何も出来ない・・・この厳然たる事実を日本国民に見せしめ的に明示し・日本の無力さを見せつけた一コマだったことになります。
国内では戦後直後朝鮮人によって各地で不法占拠・不法行為が相次いだことは誰でも経験して知っているとおりですが、(ピストルさえ所持出来なかった)丸腰の警察が朝鮮人の不法襲撃に逃げ回るしかなかった、今考えると想像を絶する悲惨な時代があったことが想起されるべきです。
これも英米流離間の策に(インド支配もこの成功によるものだったことを大分前に書いたことがあります東南アジアでではビルマやインドシナ半島に中国人を送り込んで二重支配し、アフリカにはインド人を送り込むなど、すべてこのやり方です)朝鮮人が浅はかにもこれに乗ってしまったことによるでしょう。
弱ったときに助け合う道徳のある日本(東北大震災でも同胞意識がハッキされましたが、これが日本社会では何千年も続く道徳です・・)・・裏返せば、弱った隙をつく生き方は最低の人間として子々孫々に語り継ぐべき恨みになりますので、最大のタブーになる社会です。
韓国では今でも「大震災で弱った日本をやっつけるのは今だ」と喜びに湧いていたことはネット報道等で周知のとおりですし、この時点で竹島をクローズアップした意味を問われた李明博大統領自身が「今、日本は弱ってるから・・」と言い訳していました・・これが韓国では正当性の根拠になる国民性ですから、日本の価値観からすれば驚きですし、余計怒りを買ったことになります。

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