アメリカの指導力低下9(合従連衡策)

韓国を除くアジア諸国では中国の専制支配に親和感がないのですから、(価値観が違い過ぎます)アメリカから中国へ用心棒を乗り換えるわけにはいかない以上,引き止め策を工夫するしかありません。
まだアメリカの方が強そうなのと、価値観が共通で優しそうなので頼る相手を変えたくないが、電話しても直ぐに応援に来てくれるかどうか頼りないので、ミカジメ料を値切りたい・・あるいはアメリカがキチンと対応してくれないと気前よく払えませんよ!と言うのがアジア諸国でしょう。
アメリカはミカジメ料を増やしてくれないと、今以上の応援出来ないという立場でしょうしお互いのせめぎ合いがTPP交渉になります。
日本は反日の中国で売れなくとも、車業界が世界で大躍進していることから分るように、中国から自由になるためには中国市場を気にしないでやって行けるように周辺諸国の底上げ・・中国市場の比重を下げるためにその他の国の市場拡大を図るのが交渉力を引き上げるために一番重要な方策でしょう。
まさに大東亜共栄圏の再現・・ウインウインの関係で、お互いに底上げするように協調することが重要です。
そうすれば日本に主導権が徐々に奪われても、ある程度アメリカに有利な交渉が成立すればアジア連合と仲良くしている方がアメリカにとって利益があります。
中国の人口が約13億に対して、東南アジアからインドまでの人口合計は16億とも言いますし、これからの人口伸び率は中国を上回ることが予想されます。
彼らのレベルアップに協力すれば、無茶な要求を突きつけて来る中国を相手にしなくとも、十分対抗出来るでしょう。
この策は、真珠の環とか言われて如何にもいつでもぶち切れそうな弱いメージで、先秦時代の蘇秦の合従策に似ています。
当時の合従は弱者連合でしたし直ぐについえてしまった故事からも張儀の連衡策の方が優っているように見えますが、今回は単純弱者連合ではなく中核になる日本は中国よりずっと先の先端技術を握ってる上に、中国の統計が当てにならないので、今でも日本の方が経済力が上の可能性が高いでしょう。
中国は昨年も8%弱の成長率と発表していますが、電力統計、輸送統計など過去に指摘されたデータは改ざんされるようになって当てにならなくなりましたが、今年は原油消費量の伸び率が注目されています。
消費量がはっきりすればその増減率が成長率とほぼ比例関係ですから、かなり正確ですが、これが不明瞭なために輸入統計数字を見ると原油輸入量は4%以下しか伸びていないと言うことですから、実質成長率は4%を大幅に下回るらしいです。
グーグルの 2010/02/04のニュースhttp://news.searchina.ne.jp/disp.cgiy=2010&d=0204&f=business_0204_053.shtmlでは、中国の原油自給率は50%割るリスクを書いています。
輸入が50%とすれば、50%の輸入が4%増えれば全体の消費量は2%増えたことになり、成長率は2%以下だったことになります。
日本のように省エネの発達した先進国と違い、新興国は消費材としても燃費性能の低い車その他の利用率が高い上に、ローエンド産業中心では生産単位として燃料利用率が高いので、工業化が1割進むと1割以上のエネルギー消費という構図が普通です。
新興国では、先進国の成長率よりエネルギー消費率が高くなる傾向がありますから、原油消費量が2%しか増加していないのに7〜8%成長であったという不思議さがココではっきりします。
昨年春から初夏ころに中国発表の貿易黒字が相手国の貿易統計とあわないことが世界で大問題になりましたが、このときは政府が誤摩化したのではなく投機資金流入用の偽装取引だったということでした。
電力消費量と成長率が合わないと言われば、そのデータを成長率発表にあわせればおしまいですし、国内データはいくらでも改ざん可能ですが、原油輸入の場合輸出国が限定されるので、誤摩化し難いのがミソです。
過去にもこうしたやり方で何十年も誤摩化して来たのですから、その累積の結果たる実際のGDPは本当の所、全く信用で来ません。
仮に本当に日本同様としても日本のように実需があって生産している国とは違い、国策で無駄な投資を繰り返している結果の生産量では実際の経済力とは言えません。
話がそれましたが、中国は粗暴そうだから恐れられているだけであって、真偽は別として、軍事面で見ても実際には日本と互角に戦えないとも言われています。
弱者連合であった古代の脆弱な合従策をイメージさせる「真珠の環」と表現するマスコミ呼称は如何にもな中国政府の喜びそうな表現ですが実態は違っています。

政府と国民の分断策(日本人の識字率・民度1)4

日本人は結婚であれ投票であれ、何であれ、個々人の心には親でさえも踏み込まないのが古代からの習慣です。
結婚は文化の融合ですから、同格の結婚が一番文化摩擦リスク回避には無難ですから結果を見れば家と家の結婚のような結果になりますが、親が頼んでも個々人がイヤだ言えばまとまらなかった点が重要です。
文化人は頭でっかちに理解しているので、西洋方式を日本に当てはめようとして無理に西洋式の階級社会を擬制し、信教の自由がなかったかのように教え、現実直視出来ないのです。
社会組織でも恰も西洋式の大地主と奴隷的小作人を措定していろんな物語が作られていますが、実際に我が国で大地主が生まれたのは明治の地租改正と同時施行にかかる江戸時代からの農地永代売買禁止令解除以降の短期間のことでしかないのです。
この弊害のために戦後の農地解放によって、農地売買が再び許可制になっています。
この辺は04/09/04「地租改正と農地売買の自由化3(大地主の誕生と小作農の出現=窮乏化)」前後のコラムで紹介しています。
信教の自由の大前提・・大名も信仰の内心にまで踏み込めない前提があってこそ、一向一揆などで戦国大名が悩まされていたのです。
歴史では、士農工商を階級制度と大げさに習いますが、一応の区分けでしかなく、江戸時代に活躍したいろんな人を見れば明らかなように、階級間の相互乗り入れ自由な緩い社会でした。
戦後イヤっと言うほど日本人は集団主義で個性がないと言う自虐史観を刷り込まれてきましたが、日本軍が最後まで戦場から逃亡せずに戦い抜いたことがアメリカでは脅威だったからです。
日本人が庶民・末端に至るまで集団での行動を一糸乱れず行なえるのは・・ゴミも散らさないし、秩序だって混雑の中で行動出来るのも・・規律を守るのは個性がないからではありません。
逆に、民族の最下層に至るまでレベルが高いし、民族一体感ひいては環境全体を愛する公徳心が強いことによるのです。
米軍は日本軍の強さを教養がないから命令に対して盲目的に従う民族と誤解して漢字からローマ字にすれば識字率あがるだろうと考えていたようです。
幕末日本にきた西洋人の観察にも多くあるように、女中でさえも命令すると働かないが、任せるとその何倍もやってくれると賞讃されています。
日本軍が強かったのは、個性のない集団主義だからではなく、逆に個々人が心底日本民族を守ると言う使命に燃えているから強かったのです。
集団主義で個性がないと批判する同じ文化人が、「西洋では街並が統一されているが日本では街並がバラバラだ」と批判するので子供心に矛盾を感じて育ちました。
日本は西洋と違って、かなり昔から庶民向けの絵草紙や江戸時代では庶民向け文芸の花が開いています。
芭蕉が奥の細道の旅に出られたのは行く先々でスポンサーが待っていたからできたことですし、それだけ文化の裾野が奥地まで広がっていたことが分ります。
西洋では20世紀の大衆社会が始まるまでは、庶民は文字すら知らず文化に接する必要もない社会でした.
音楽や絵画・演劇等文化的なものは、全て宮廷や教会でしか経験・見られないものでした。
オペラ座と言っても貴族の社交場であって、庶民が行くところではありません。
日本の歌舞伎が庶民の娯楽として始まっているのとは大違いです。
勿論相撲や文楽も俳諧も小唄、端唄、都々逸あるいは浮世絵も皆、庶民大衆向けの娯楽であり芸術でした。
西洋では、庶民にはパンとサーカスという程度の発想でした。
引用文の最後を見れば分るように文盲率が1%と言えば、知恵遅れ等がその程度いますので普通の人はほぼ100%が読み書き出来ていたことになります。
こう言う民族に対して自国の基準を持って、文字が読めないから政府に庶民がたぶらかされていると想像して日本人の知的レベルを上げるためにローマ字を教えてやろうと言うアメリカ国民の知的レベルが分ります.
うろ覚えばかりでは信用性がないので以下のデータを引用します。http://www.nipponnosekaiichi.com/mind_culture/literacy_rate.html

日本は世界一の識字率を誇る。
江戸時代の日本は、庶民の就学率、識字率はともに世界一だった。
嘉永年間(1850年頃)の江戸の就学率は70~86%で、裏長屋に住む子供でも手習いへ行かない子供は男女ともほとんどいなかったという。
また、日本橋、赤坂、本郷などの地域では、男子よりも女子の修学数の方が多かったという記録もある。
もちろん、寺子屋は義務教育ではない。寺子屋制度は、庶民自身の主体的な熱意で自然発生した世界的にも稀有なものだった。 当時の日本は、重要なことは役所や国がやるべきだなどという発想はなく、自分にとって重要であるならば、自分たちで自治的に運営するのが当たり前という感覚を持っていた。
これに対し、1837年当時のイギリスの大工業都市での就学率は、わずか20~25%だった。
19世紀中頃の、イギリス最盛期のヴィクトリア時代でさえ、ロンドンの下層階級の識字率は10%程度だったという。
フランスでは1794年に初等教育の授業料が無料となったが、10~16歳の就学率はわずか1.4%にすぎなかった。<『大江戸ボランティア事情』(石川英輔・田中優子著、講談社)より>
江戸時代の幕末期では、武士階級はほぼ100%が読み書きができたと考えられている。
町人ら庶民層でみた場合も、男子で49~54%、女子では19~21%という推定値が出されている。
江戸に限定すれば70~80%、さらに江戸の中心部に限定すれば約90%が読み書きができたという。<『「奇跡」の日本史』(歴史の謎研究会編、青春出版社)より>
また、1860(万延元)年に日本との間に通商条約を結ぶために来日したプロイセン海軍のラインホルト・ヴェルナー(エルベ号艦長)は、航海記で次のように述べた。
「子供の就学年齢はおそく7歳あるいは8歳だが、彼らはそれだけますます迅速に学習する。民衆の学校教育は、中国よりも普及している。
中国では民衆の中でほとんどの場合、男子だけが就学しているのと違い、日本ではたしかに学校といっても中国同様私立校しかないものの、女子も学んでいる。日本では、召使い女がたがいに親しい友達に手紙を書くために、余暇を利用し、ボロをまとった肉体労働者でも、読み書きができることでわれわれを驚かす。民衆教育についてわれわれが観察したところによれば、読み書きが全然できない文盲は、全体の1%にすぎない。世界の他のどこの国が、自国についてこのようなことを主張できようか?」<『エルベ号艦長幕末記』(ラインホルト・ヴェルナー著、新人物往来社)より>

政府と国民の分断策(日本人の一体感)3

アメリカはイラク戦争の大義を証明するには、大量破壊兵器が存在した証拠が必要でした。
ルーズベルト大統領は、対日開戦の大義・・日本は支配下で酷い奴隷政治をしていると言う宣伝を繰り返してアメリカ国民を対日開戦に、賛同させるために煽って行きました。
その宣伝の正しさを維持するためには、まずはでっち上げの極東軍事裁判をするしか外ありませんでした。
それでも数名殺したとか小さな事件しか摘発出来なかったので、内心のやましさを克服するために時間をかけて日本統治下での残酷政治を捏造して行くしかなかったのです。
今では、韓国大統領が日本はナチスによるユダヤ人大虐殺に匹敵する大犯罪を日本が冒したのに謝らないと世界中に宣伝して歩いています。
これがアメリカの意図する総仕上げかも知れませんが、そこまで行けば、慰安婦のでっち上げどころか朝鮮人民を収容所へ入れて何百万と殺したという途方もないでっち上げが必要です。
そこまで言い出した時点で、韓国人による空想的非難のバカさ加減が世界中で解されるようになってきました。
アメリカはそこまでの嘘につき合うと、自分まで気違い扱いされかねませんから、つき合う気がなくなったようです。
しかし、その程度まで行かないと原爆投下や日本中の都市を包囲して非戦闘員の婦女子を焼き殺して来たことの言い訳が出来ないことも確かです。
アメリカは虚偽宣伝の無力さを理解して、今では方針変更し始めていることを昨日のコラムで書きました。
ところで、終戦直後にアメリカのでっち上げ作戦に協力したのが唯一朝鮮民族でしたが、その外はどこの国も協力しませんでした。
わずかにアメリカの支配下にあったフィリッピンだけが、山下奉文大将の処刑に協力した程度でしょう。
中国の場合、その当時国民政府(蒋介石)でしたが、アメリカによるでっち上げに協力しなかったので、南京虐殺事件など当時は全く問題になっていません。
アメリカと言うかルーズベルトによる戦争に向けた大義のシナリオでは、日本人自身も天皇制の下で隷属下におかれていて、国民の怨嗟の声が大きい・・だから外国でも無茶苦茶やっていた・これを暗黒の軍国支配から解放する戦争をしたとでっち上げる必要があったでしょう。
占領軍は、国民解放軍として歓迎され君臨するつもりで上陸してきたことになります。
これが権力と人民を二分する戦後宣伝の基本思想でした。
日本民族の政府に対する隷属・支配の道具が神道であったとでっち上げたのが、アメリカ政府の基本方針だったようです。
神道は酷い宗教であって、これが国民を隷属させてさらには朝鮮や中国、東南アジアその他の民族を虐げて来たという架空ストーリーです。
これの元凶として神道を措定してこれを壊滅させることによって、日本支配体制の変革・神道解体→国体の変革に意義を見いだしていたようです。
アメリカの占領方針は、指導者の下にどんな無茶なことでも従うしかない欧米の弱い庶被支配者をイメージして神道・その頂点の天皇制さえぶっつぶせば、日本人を変えられると誤解していたことによります。
西洋の宗教戦争と言っても領主ごとの宗教にその領民には信教の自由がなく、盲目的に改宗して行くだけであったことを以前書いたことがあります。
04/17/06「世界宗教の非合理化と改革6(仏の場合1・・・ナントの勅令1)」05/17/06「宗教改革14(独の場合7・・シュマルカルデン戦争」等をお読み下さい。
イギリスで言えば、ヘンリイ8世が、離婚事件でローマ法王と喧嘩して国王がカトリックと縁を切れば、国民はみんな自動的にイギリス国教会の信徒になってしまったと言えば理解出来るでしょうか。
織豊時代に宣教師が領主さえ改宗させれば良いと思って布教にきたら、日本では個々人が宗教を決める社会であったことに驚いた記述が残っているそうです。
領主ごとに宗教が決まる西洋型社会であれば隠れ切支丹など残らなかったでしょう。
西洋の個人主義・人権尊重と言っても大革命がなければ存在しない・・革命でやっとそう言うスローガンになった程度で底の浅いものです。
アメリカも150年前に奴隷解放をスローガンに戦争して漸くその必要性に目覚めた程度に過ぎず、心の底からの納得にはほど遠くて1900年代の終わりころに漸く公民権が認めれられたに過ぎません。
やっと人を大切にしなればならないと気が付いたばかりの国々が、千年単位も前から犬猫まで大事にしている日本に対して人権がどうのと自慢することがおかしいのです。
日本とその他の国では、千年単位の民度差があるといつも書いている一事例です。
これが後に紹介しますが、アメリカ政府は日本から日本語.漢字をなくしてローマ字にする占領計画をしていた(日本民族の独自性消滅を画策していただけではなく自分たちのレベルが低かった)のは、西洋やアメリカでは指導者の言いなりになる・庶民の知的レベルが低いことが前提でした。
日本語をなくす奴隷化目的ではなく、日本人の多くが漢字が読めないので天皇の政府にいいように教えられているので、識字率を上げる目的だったと言い訳しています。
結果的にローマ字化は実施されずに終わりましたが、軍政実施目的同様の理解不足・・自国民レベルと日本人を同視していたことに原因がありました.
この点朝鮮はアメリカの期待どおりの民度でしたので、軍政も予定どおり実行されたし、アメリカの意向で?漢字使用をやめてアルファベットの代わりにハングル文字だけになっています。
勿論韓国では宗教面でもキリスト教が、大盛況になっていることはご承知のとおりです。

政府と国民の分断策(日本人の一体感)2

韓国による靖国参拝批判やでっち上げ慰安婦問題の盛り上げは、日米離間が韓国の狙いでしょうが、この盛り上がりに比例して、朝鮮人による戦後直ぐの暴虐・違法行為もネット上で次々と明るみに出始めました。
朝鮮人に対するマイナス情報が出始めたにとどまらず、結果的に国内では在日朝鮮人や朝鮮人系帰化人にとって日本で肩身が狭くなりつつあること・・政府間でも国民意識の変化を受けて、スワップ協定の延長をしないなど全ての分野に冷却化が及び始めています。
韓国の靖国参拝攻撃や慰安婦問題激化策は、日米離間効果よりは、日本の対韓離間効果の方が先に進んでいます。
アメリカは戦犯にこだわらない姿勢を示し始めて長いですし、大震災では中韓がチャンスとばかりに露骨に日本叩きをしていましたが、アメリカは逆にともだち作戦で日本へのすり寄り姿勢・好感度アップに前向きです。
昨年来の中韓の攻勢に対するアメリカの反応は、中韓の意図とは逆に日本を怒らせない方向への方針を明確にしています。
今年になってアメリカ政府要人が千鳥が渕の戦没者墓地に献花し、再軍備関連でも日本の集団自衛権問題に前向きである外、戦闘能力向上に理解を示し始める・・日本敵視・警戒政策を逆に緩める方向になっています。
アメリカは国力衰退に伴って、太平洋での補完勢力として日本を当てにするしかない点・・実質を重視するしかないからです。
今は全ての分野で(TPPがその1例です)日本が入らないと話にならない・・アメリカ独力ではどうにもならない時代がきていることをアメリカは自覚しています。
昨日まで書いて来たように、アメリカは開き直り・虚偽宣伝をやめて事実上過去の非を認める方向・・次第に日米が真に仲直りの方向に向かう兆しが見え始めました・・目出たいことです。
韓国が日本と距離を置いて何か得することがあるの?というのが一般的理解ですが、感情の赴くままにものごとを激化させるしかないのが、朝鮮族の特徴です。
中韓だけではなく、我が国左翼系文化人を中心に、天皇や戦前の軍首脳と人民を区分して当時の支配者を非難する攻勢が未だに盛んです。
「あなたのように理解のある人は良いが、日本の一部の人の言動は困る」というような選択的振るい分け論理ですり寄る人が多くいます。
日本人でありながら文化人が何故中韓的思考回路になるかですが、知識人は多くの場合、お勉強(既存知識の習得)が得意な人が多いので、西洋の知識(権力者が無茶をやるものと言う)を勉強しているだけで、日本にある目の前の現状(一体感・同胞意識・古代から続く現実の仁慈の政治)を理解する能力が低いからこうなると思います。
左翼と言っても、アメリカの戦後体制を賛美して、中韓政府と同意見というだけであって共産主義者とは限りません。
左翼に限らず知識人にはこうした傾向があるので、何かあると「欧米では・・」と欧米の先進事例を紹介していれば良い時代ではなくなって以降、存在感が低くなっていることをこれまで随所に書いてきました。
今は田中さんのノーベル賞受賞を見ても分るように現場主義と言うか、現場で現実を見て努力している人が尊敬され影響力のある時代です。
政府と国民に関する意見は、2013/02/08〜2013/02/17「政府と国民の違い(中国人との付き合い方)1」〜5まで連載しました。
特に「政府と国民の違い(中国人との付き合い方)3」では、政府と国民を分断する宣伝の効果を書いていますが、我が国ではこれが通用しないことも書きました。
マッカーサー上陸後数日〜週単位で日本の民度や天皇の存在意義を理解して、軍政施行をやめるなど直ちに軌道修正しました。
これに対して長年日本支配下にあって、しかも戦後も多くの在日が居住していて交流の多い朝鮮民族が、日本人の深層心を理解出来ないで、戦犯批判や天皇侮辱発言する点が、彼らのレベルの低さを現しています。
あるいは日本人の本心を理解しているので、日本人を怒らせるにはより強烈な効果があると思って李前大統領が天皇侮辱発言を公表してあえて挑発したと言うべきでしょうか。
李前大統領は大阪生まれともいいますので、天皇に関する日本人の感情をよく知っていてこれを敢えて侮辱するためにやったと理解すべきでしょう。
朝鮮族は感情の赴くままに相手の一番いやがることを見つけては、口を極めて罵る傾向があり、これが世界中行った先々で最も嫌われる民族になっている原因です。
今ではマスコミを買収してどのような虚偽宣伝を繰り返そうとも、あるいは大金を投じてロビー活動をしても、韓国人や中国人が世界中に大量進出しているので、彼らの具体的行動を通して世界中で評価が定まってしまう時代です。
彼らは折角の知識・理解を悪い方にしか使えないとすれば・・有効に使う能力のない民族となります。
知識・情報さえあれば、良い政治や経営を出来るのではなく、それらをどのように利用するかの能力が文化度を表します。
韓国語には、日本語に比べてもの凄い数の罵り言語があるときいていますが、変な方向の言語ばかり発達していることからも、その民族の基礎的レベルが判明します。

中韓両政府の移(棄)民政策2

自国で半人前の人間が自国に愛想を尽かして外国へ逃げても、逃げた先でも半人前以下にしかなりません。
勤務先の不平ばかり言っていて転職すると、転職先では仕事に慣れていない分余計うまく行かずに更に不満が生じるのと同じです。
自国や勤務先企業等を馬鹿にしている人は、自分が馬鹿にしているレベルの低い社会にすら適応出来ない人が多いのです。
・・その国の平均人よりも更に低いレベル・・更に半人前→4分の1人前の人が言葉の通じない外国へ行ってうまく行く訳がありません。
昔から勤務先や配偶者の批判・不満ばかり言っている人に対して、「言ってるあなたがどうなのよ!」と言われることがあるのと同じです。
自国・郷里でうまく行かない人が自国から逃げても国家という障壁がなくなる分、外国へ逃げればもっと厳しい落差に直面するでしょう。
頑迷固陋な狭い社会では高級な能力を持った有能な青年を活かす需要がない場合,広い天地に出て花が開くこともありますが、これは余程の才能に恵まれた例外です・・。
福島の野口英世や栃木の二宮金次郎、佐原の伊能忠敬あるいは本居宣長などなど(大村益次郎や吉田松陰その他いくらでも言います)、みな地方出身ですが、有能であれば直ぐに中央で活躍出来るのが,我が国の歴史です。
あまり優れ過ぎていて地元の人には有能かどうかさえ分らないほどの場合そう言うごく例外的場合だけ新天地に飛び出してうまく行くに過ぎません。
芸術家の場合、田舎では認められないかと言うとそうではなく,能登出身の長谷川等伯を例にすれば,地元である程度知られていて更に芸を磨くために上京したものでした。
留学と移民の違い・・単に労働賃金が低い・待遇が悪いのが不満という程度で、故国や故郷を棄てる大多数の人材を中心に書いています。
この結果,韓国人はアメリカに逃げても黒人と職を奪い合う底辺層に比較的多く定着していると言われています。
それにつけても、上層階級に確固とした地位を占めている日本人がうらやましい・・日頃から「韓国系です」と胸を張って名乗れずに日本人のフリをして生きている人が大半と言われています。
国を棄てる・・愛国心の薄い人たちが、しかも日頃から日本人のフリをせざるを得ない人たちが、却って反感を募らせるのは理解出来るところです。
反感の溜まったところへ本国から、あるいは運動家が働きかければ直ぐに飛びつく心理状態になっているのです。
ストレスの強さが、アメリカでもどこへ行っても反日活動に駆り立てる原動力になっているようです。
欧米諸国では中国・韓国料理では客が来ないので、日本料理と銘打って怪しげな飲食店を経営しているのが韓国人や中国人ですが、ギャグみたいですが日本料理店に休日等に集まって慰安婦問題等の反日宣伝策を練っていると言われています。
如何に屈折した心理で生きているかが、分かります。
我が国では、農産物や製品が作れないならば、自国や故郷から逃げるのではなく、故郷でも同じものが作れるように品種改良に努めるとか、他所で修行して来て地元にうどんや果樹園芸の作り方を広めるなどして来た人が多いのです。
日本から逃げ出して永住するつもりでイタリアやウイーン等に行くのではなく、修行してその技術を習得して持ち帰るために行くのが普通です。
2011年3月11日の大震災で言えば、東北から逃げる人もたまにはいましたが、多くは踏みとどまって震災や津波に強い故郷にする努力をしている人が大方です。
日本以外では、何かあると直ぐにゴーストタウンにして棄てて行くのが普通のようですから、祖国よりもアメリカの方が良いとなれば、簡単に祖国を棄てて行く願望が強くなっているのは中韓だけの行動パターンではありません・・比率が高すぎるというくらいでしょうか?
どんな激しい災害に遭っても父祖の土地にしがみつき何とかその土地でも生きて行く努力をするのは、日本人だけの例外現象ですが、このような違いがあります。
日本以外ではその会社・組織が駄目になれば転職する・・逃げてしまうのですが、日本人の場合競争に負けて来るとその会社を何とか盛り返そうとみんなで努力するのが普通です。
企業運営に関係していなくて証券会社を通して買ったに過ぎない株式でさえも、下がれば直ぐに売るのではなく、盛り返してくれるのを期待して長期保有する人が多いし、プロ野球や相撲ファンが贔屓の選手が落ち目になっても最後まで応援する人が多いようです。
これが、我が国では伝統行事・工芸品その他企業や組織が時代の荒波を越えて、工夫を重ねて何百年も続いている基礎になっています。

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