外出規制緩和基準4(ウイルス死滅が分かるか?2)

コロナ型ウイルスと共存関係になった場合、共存している人の体内ではどこかに限定して棲み分けて(人間の大腸菌やフグの猛毒のように?)悪さしないのでしょうが、日々糞便や、呼吸を通じて空気中に撒き散らすと危険性があるでしょう。
こういう長期共存型が皆無、体内に入ったウイルスの寿命が一定で一定期間内にだれか他の宿主に引っ越さない限り、細胞分裂が止まる仕組みになっている前提ならば、一定期間プラスアルファの期間国内で国内発症がなければ、国内にコロナ型ウイルスが存在しないという論理で一定期間以上発症患者ゼロが続けば、もはや死滅したという判断は一応論理的です。
潜伏期間プラスアルファでウイルスが死滅する考え方は、単純明快で一見一貫していますが、一定期間で死滅するとどうやって証明するのか?一定期間をどうやって決めるのか、ウイルスが体内に入ると100%発症すると決まっているか、発症しなくとも国民皆検査システムにより、体内にウイルスが入れば、例えば3〜10日以内に100%発見できるような検査体制に対する信用が前提になるべきでしょう。
元気な人というか、どういうわけか感染=体内にウイルスが入っているが発症しないままになっている人がいる・・あるとき体力低下した時に勢力均衡が破れて発症する可能性もあります。
こういう人の場合、一定期間でウイルスを体内免疫機能がウイルスを退治してウイルスが100%無くなっているのか?長期共存中(勢力拮抗中)か9対1で押さえ込んでいるだけなのかなど色々なパターンがあり得るでしょうが、それが現在わかっていません。
時々再発事例がニュースに出ることからもわかるように入院管理し退院した場合でさえも、100%ウイルス駆逐死滅できていると言う実証データがあるかすら不明です。
・・・長期闘病生活を経て陰性になる人もいれば、逆に体力尽きて死亡する人もいるはずです。
現在の治療法は闘病能力温存の栄養補給・外野応援団のようなもので、(日露戦争で英米が武器弾薬の補給をしてくれた程度)直接ウイルスをやっつける応援をするものではありません。
比喩的に言えば患者の栄養補給の質向上(籠城中のお城に兵糧や弾丸を運び込むようなもの)とウイルスを直撃できないまでもウイルスの戦闘力を弱らせる効能のありそうな薬を工夫することによって、5〜10日間の闘病能力を20日〜30日に延長努力し、その間にウイルスの方が降参するの待っているだけのように見えます。
この程度の状態であるから、基礎体力の弱い人・・特定疾病に罹患しなくとも生命維持限界に近い老人ホーム等入院中の余命いくばくもない超高齢者が感染した場合、家族が栄養補給(人工呼吸器利用もこの一種です)「延命処置に同意しないで死亡」という事態が(千葉県で)起きているのです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200428/k10012409711000.html

千葉県 死者の半数以上が高齢者介護施設の入所者 新型コロナ
2020年4月28日 20時59分
・・・施設内で亡くなった11人のうち、8人は家族が延命措置を希望せず、2人は救急搬送しないという同意を得ている人だったということです。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/ny90.php

NY州調査、人工呼吸器装着の重症患者「90%近くが死亡」
2020年4月24日(金)15時00分
<新型コロナウイルスに感染して入院した患者5700人を対象に行われた初の大規模調査の結果が明らかに>
米ニューヨーク州で実施された大規模な調査で、新型コロナウイルスに感染して人工呼吸器を使用した患者の死亡率が90%近くにのぼったことが分かった。同州最大の民間医療機関「ノースウェル・ヘルス」が系列病院に入院した患者を調査し、米医師会報(JAMA)で発表した。報告書によれば、人工呼吸器を使用した患者のうち、18~65歳の患者の死亡率は76.4%で、65歳以上の死亡率は97.2%だった。

65歳以上では幅がありすぎですが、仮に75歳以上では99%死亡でしょうか?
これでは老人ホーム入居者が罹患した場合に、ICUや体外呼吸器装着治療を望まないでしょう。
いわゆるPCR検査の正確性も重要です。
ネット検索してみると陽性捕捉率・・感度というらしいですが、「一般的に3〜70%と言われている」という程度の根拠ない解説が普通です。
仮に70%とすれば、検査で3割の陽性を見落としていることになり、3割とすれば7割も見落としていることになります。
ところで発症している場合「どんどん重症化している肺炎検査結果その他のコロナ型特徴があるのに陰性の結果GAおかしい」ということで、繰り返し検査して何回目か?でやっと陽性になる・・仮にこういう統計でわかったのが3〜7割の感度というのでしょうか?
https://www.asahi.com/articles/ASN3M7G1XN3MULBJ01C.html
にはこのような説明が出ています。

日本プライマリ・ケア連合学会の診療の手引きによれば、「PCR検査はウイルスゲノムを検出するという原理から、一般論として感度は低く、特異度が高いと考えられます。初期のPCR検査で陰性だが後日陽性となった患者等の検討により、感度は30~70%程度、特異度は99%以上と推定されています」とあります。

ほかの専門家のコメントでもだいたい同じぐらいです。
ちなみに感度とは陽性捕捉率のことであり特異度とは陰性を間違って陽性にしないレベルのことらしいです。
PCR検査は検体を培養して倍々ゲーム的に増やすので理論的には、何万倍に培養しても「無から有は生じない」ので(他の検体が混じるミスがない限り?)特異度は限りなく100%に近いものです。

外出規制緩和基準3(ウイルス死滅が分かるか?1)

治療薬開発成功するまではコロナ禍沈静に成功した経験を活かすしかないのですが、これまでの経験を活かすならば、ロックダウン解除〜経済娯楽活動再開するにしても、従来と違った就労・娯楽パターンへの切り替えに成功した企業に限定すべきように見えます。
従来型のままでの経済活動再開では、何故今後安全になったと言えるのかの理解困難です。
13日日経新聞朝刊36p「疫病の文明論7中国の歴史」を読むと中国は古来から広大な地域と人口を擁していたので、集団免疫戦略で疫病が広まるとなすがままにする?しかないので、その内収まるので生き残った人が人口爆発で盛り返せばいいというような暗黙の合意・思想があるような解説です。
中国は古代から広大で人口が多いということ自体同意できませんが・・。
古代には国境がなく地球が広いという程度ならどこに住む民族でも同じです。
ちなみに疫病の疫とは、兵役の役の右側・・たて鉾を持って病と闘う文字で防疫とは文字通り戦争だったようです。
今回の武漢封鎖ではなぜか武装兵士が繰り出して要所要所を固めたほか、医師団、看護団その他要員を軍事組織のように編成して全国から動員して野戦病院を建て、戦時体制で対応していたのはこの歴史によるようです。
戦争なので負けてられない・・民間では「駆邪逐疫」で大人数動員で爆竹を鳴らしドラを叩いて大騒ぎするようです。
この文章を読んで(上記の通り中国の歴史としては同意できないものの)思いついたのですが、米国各州でロックダウン解除に動き始めたのは、米国得意のスクラップアンドビルド・・現在版の「どこかの町がダメになれば放っておけばいい、元気な町が頑張れば良い」ということでしょうか?
人間で言えば、なんとなくコロナに感染している人の圧倒的多数は下層労働者(不法移民が多い?)であると分かってきました。
米国ではとてつもない格差社会が構築されていて、住む場所も何もかも違い・・製造工場や各種サービス現場を再開した結果現場労働者がバタバタ死ねば、いくらでも移民を入れて補充すれば良い、いくらでも米国に来たい人はいるという姿勢があるのでしょうか?
武漢全面封鎖には驚きましたが、昔流に言えば、武漢城を厳重包囲して、城外へ人一人も出させないで城外への感染を遮断する・・その間に、城内に侵入したウイルス掃討作戦をするという現在版でした。
城を乗っ取った犯人も人質も区別なく容赦なく大砲や機関銃をガンガン打ち込むのと違い、一応籠城中の市民には食料配給し、治療行為をしていた点は現代的で、中国も結構やると思いましたが・・。
以上は冗談として、増加こそ止まっているものの日々の感染者数が高原状態で高止まり状態のアメリカや西欧諸国がどういう合理的成算があって解除に踏み切ったかに戻ります。
韓国が5月始め頃から解除に踏み切っていますのでその結果から見ていきます。
5月9日には韓国で規制緩和した結果、感染者が出かけたナイトクラブで大規模感染が判明したとニュースが出ています。
韓国も感染者との隔離・距離政策で感染縮小に成功した過ぎない以上、隔離前と同じ業態→濃厚接触再開すればウイルス感染が再開するのは当然ではないでしょうか?
韓国では新規感染が止まっていたので、国内にウイルスは最早存在しないと思い込んでいたのでしょうか?
あるいは集団免疫が成立していると思ったのかもしれません。
韓国内ウイルス絶滅論の合理性は、ウイルス生息環境に対する考え方次第ですが、プラスチックスや金属製の手すりドアノブ等に付着したウイルスは72時間も生きていると言われますので、この思考方式からいえば、生物体内に入り込まない限り最長何時間という実験をして生存期間が分かっているのでしょうか?
いろんな物質に付着させたり、乾燥した空気内で何時間とか紫外線に何時間など多種多様な実験をすれば、生物外での寿命がどのくらいかの実験はある程度可能でしょうが・・。
生物・・当面人間限定と思われますが、人間体内に入り込んだ場合の発症までの時間簡単に実験できず、いろんな結果からの推論でしかない点が、難しいところです。
発症者の感染場所機会を推定して、その日から検査して要請になった日までの期間が2週間前後が多い、あるいは最長で二十日前後しかないという経験に頼るだけであって、論理的に1ヶ月生きられるはずがないという論理が全くありません。
2週間〜20日以上の潜伏期間経過しても新規感染者が出ないとしても「逆は必ずしも真ならず」の原理通りで、ウイルスと体内抗争していた結果これといった発熱もなく数ヶ月経過で漸く完全駆逐(気がつかないうちに治った)した人がいないとは限りません。
日頃誰でも頻繁に経験する「軽い風邪にかかったのかな?」という罹り方をして忘れてしまうことが多いですが、このような軽い付き合いで終わる人が意外に多いのではないでしょうか?
こういう人はインフルエンザ等のウイルスを駆逐したのかゆるい症状で共存しているのか外形からは不明です。
この程度の人は検査を受けるチャンスが稀です
結果からの推論の場合、未発症のまま治ってしまった人は最後まで検査に来ないので、どの程度の期間、未発症・・体内でウイルスが潜伏していられるかの統計がありません。
まだどこでいつ感染したか不明の人が発症した場合には、感染したのが1ヶ月前か2ヶ月前かもわかっていません。
ほとんどの病気に急性〇〇炎と慢性〇〇炎や〇〇症の二種類がありますが、慢性の場合、我慢できない酷い症状がある人ばかりでなく時々調子悪いことがある程度の軽い人が一杯います。
このように病気と適当に付き合うのが上手な人がいっぱいいますし、大腸内で共存している大腸菌みたいにコロナウイルスをうまく飼い慣らしている人がいてもおかしくありません。
大腸菌の場合腸内にいる限り人に悪さしないのですが、糞便になって体外に出るとこれにそのまま接触するとお腹を壊します。

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