アメリカの神道敵視政策6(日本人奴隷化2)

飛行機製造禁止が新幹線開発に繋がったのは有名な話で誰でも知っていますが、今もマトモな兵器はほぼ100%製造禁止でアメリカからの購入を義務づけられているとはおぼろげながらみんな知っています。
しかし、当時は一般民需品も製造禁止・・どころか折角焼け残っていた民需用の製造設備を海外搬出されていたとまで知る人は少ないでしょう。
敗戦後焦土化して食うや食わずの日本からナケナシの製造設備まで運び出していたのですから、まさにアメリカは日本人を奴隷解放前のアメリカ黒人奴隷並みの生活水準に落とし日本人を精神的奴隷下におくことが目的だったことがわかります。
日本人を実質的奴隷化の一環として、日本人が抵抗しないように団結力の基礎であり、文化・絆の基礎である日本精神の解体・弱体化が急速に図られます。
これが占領後まず発した神道指令に繋がるのです。
今にして思えば、アメリカの邪悪な意図に抗して良く日本人の尊厳・独立が守れた・・アメリカの奴隷にならないで済んだものだと感心しますが、負け戦の中で日本将兵が各地で最後まで果敢に戦い抜いたように、銃後の政治家・官僚・一人一人の国民も敗戦後の日本民族を守るために本当に困難な戦いをしていたことが分ります。
ポツダム宣言受諾後もずっと戦争が続いていたのです。
関係者が自分さえ良ければ良いという人・・アメリカに受けがよければ、民族などうなっても良いと言う人が出ないで、民族全体を思う心の人ばかりだったことが民族の尊厳を守れたのです。
まさに神道の民族一体精神をハッキして一糸乱れずに粛々と武装解除して行ったこともアメリカには程路危機だったでしょう。
降伏とその後の手順が見事であった結果、民族がアメリカによる奴隷化政策から民族全体を守れたのです。
国民の末端にいたるまで,アメリカ軍に乱暴する口実を与えないという智恵があったでしょう。
マッカーサー着任後直ぐに布告予定だった軍政を撤回させる(このときもマッカーサーは奴隷化するつもりはないと言い訳しています)など、この逆境に日本の政治家・官僚・国民の末端に至るまで必死に民族を守ってくれたので、現在の豊かな日本があります。
日本軍の末端の兵士は優秀であったが如何に日本の官僚や軍中枢が腐っていたか・だから戦犯処刑するという論法をアメリカは宣伝し、これに迎合している文化人の著作・映画が一杯あり・・我々もそれを読んで、観て育ちました。
中国等の主張する戦犯や政府と人民2分する宣伝は、ココから始まるのです。
国民的作家と言われた・・司馬遼太郎などもその一人になるかも知れません・・実際には戦線の軍人同様に中央にも必死に国民を守った優秀な人材が一杯いたからこそ、アメリカ側に付け入る隙を与えずに武装解除後まるで武力のない官僚が、米国の日本人奴隷化政策を水際で次々と阻止できたのです。
ポツダム宣言違反の米軍の非人道・奴隷化政策に対して、不満があっても反乱等の暴動を起こさずにうまくやった結果、今の日本があるのであって、朝鮮人の挑発に反応して、暴動を起こしていれば軍政を布いて直接奴隷的支配下におきたい米軍の思うつぼだったでしょう。
話を神道敵視政策に戻します。
10月24日にGHQの神道指令を紹介しましたが、戦後の民主化改革中最も早く神道指令が出ている・・進駐御直ぐの45年中に出ていることからも事前の計画性・アメリカが重視していたことが看取されます。
とはいえ、キリスト教やイスラム教が、教義に基づいて無知蒙昧な信者を一方的指導して行く宗教とは違い、草の根の思いが支えあって曖昧に出来上がっている日本神道とを同視した点に誤りがあったと思われます。
神道は指導者が一定の方向を示して国民が盲目的に従うものではなく、(政治の世界でも企業でも欧米では全て指導者次第ですが、日本では総意を汲み取る社会で逆です。)日本列島に住む人々が自然発生的に、「みんな仲良くしましょう・万物を慈しみましょう・・豊かな自然に感謝しましょう」という心が芽生えていて、この総体として象徴する神道・神社が各地にあるのであって、頭になる神社さえ圧迫し潰せば日本人の心が変わる訳ではなかったのです。
順序が西洋等の宗教などとは逆です。
日本列島に住む万人の心の象徴でしかないので、神社はどこでも豪華設備を自慢するものではなく、こんもりとした森の中に質素な小さなホコラ類似の建物があるだけです・・。
今年伊勢人宮にお参りすると休憩所等一般人の入るところは今風に立派・・快適になっていますが、神殿本体は質素なままでした。
伊勢神宮に参拝しても質素さこそが却って国民の自慢で、偉容を誇るのが好きな外国人には理解不能かも知れません。
お寺は外国から入ってきたので、最初は丹塗り極彩色のもので偉容を誇る大伽藍が普通でしたが、神社はそう言う性質を持ち合わせていません。
お寺も長い時間の経過で建物も色がはげ落ちて却って日本人好みになってきましたし、今では、偉容を見るために訪れるのではなく、時代のかかった落ちついた建物や綺麗な庭園と付属したうっそうとした森/長い参道などが売りになっているようです。

アメリカの神道敵視政策5(日本人奴隷化1)

日本民族が如何に酷い民族であったかの宣伝を徹底するには、日本人の気高い生き方自体を否定する必要がある・・そうすれば戦前のアメリカ政府の宣伝が正しかったことになります。
万物を慈しみ畏敬する神道の存在・・日本人の和の心が残っているのでは、日本人が植民地で人道的な政治をして来た証拠になり不都合だったでしょう。
神道の否定・・政教分離・日本人のモラルバックボーンの否定・破壊こそは、アメリカが日本に戦争をせざるを得ないように仕組んで引きずり込んだ大義の証明に必要でした。
戦後日本人を退廃化させるにはバックボーンになっている神道の破壊こそが有効と考えたのでしょう。
戦時中の研究の結果、日本人の強固な団結心が神道によると分ったので、彼らは神道を目の敵にしたのです。
米軍占領政策の一部を2013-10-27日現在の「連合国軍占領下の日本」と題するウイキペデイアから抜粋します。

「1946年11月、ポーレーは最終報告として「我々は日本の真珠湾攻撃を決して忘れない」と報復的性格を前文で明言し、「日本に対する許容工業力は、日本による被侵略国の生活水準以下を維持するに足るものとする。右水準以上の施設は撤去して有権国側に移す」とした。軍需産業と指定されたすべてと平和産業の約 30%が賠償施設に指定され、戦災をかろうじて免れた工業設備をも、中間賠償としてアジアへ次々と強制移転させた。」

これを見ると決して日本人民を奴隷化するものでははないとポツダム宣言では言いながら、(ポツダム宣言に技書かれてること自体が怪しい・・実質奴隷化が目的だったのではないかと以前コラムで書いたことがあります)イザ降伏すると相手に武器がなくなったことを良いことにして、日本を日本の非支配下人民レベル以下に落とす・・軽工業と農業しかさせないという基本方針が決められました。
そもそも日本の民主化と植民地以上の工業生産禁止とどう言う関係があるの?アメリカの邪悪な意思が明らかな決定です。
欧米の非植民地の東南アジア等で読み書きさえ自由に教育されない・何ら植民地人には近代工業力を着けさせないというレベルにしか、日本人に生活させないという決意がここで証明されます。
実際に爆撃から守り抜いて漸く国内に残った工業設備がドンドン中国等へ搬出されました・・。
朝鮮半島は無傷でしたから、そこへは運びませんでしたが日本は焼け野が原でしかも残った工業設備も重要なものは全部(当時の植民地のレベル以上のものを搬出するとなれば、ほぼ全部です))持って行かれてしまったのです。
中国等へ搬出用に梱包作業を命じられた当時の日本人は明日からその仕事ができなくなるのですから、その心を思うと涙が出ます。
日本には存在を許されない工業設備を中国へ持って行くということは、搬出された国・・中国以下の工業力によるしか生活しかさせないという近代的奴隷化の実現でした。
物を作る能力があるのにそれを禁止し、燃料その他必要ならば輸入させる・・輸入代金は農産物輸出で賄えというのです。
・元々食糧不足国ですから、そこから輸出に回せばしょっ中餓死者の出る国・ひいては文化活動に割くに余力がなくなり、文化的にもアフリカ並みの国に転落させるもくろみだったでしょう。
能力のあるものに能力を発揮さないほど残酷な仕打ちはありません。
優秀な子供に勉強させないで家事労働等で酷使するシンデレラの話を地でいくような目標をアメリカは立てていて、表向き奴隷化しないと主張していたのです。
マッカーサーが最高司令官に選任されたのは赴任直前だったと言われていますが、彼が日本軍に対する復讐心に燃えていたので適任と考えられたのでしょう。

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