10/23/08

世界金融危機とわが国の無縁性2

あるいは、国民が銀行や郵貯に預けずに直接国債を買えれば、その金利は国民に還元されます。

中間に銀行や郵便局と言う無駄なものが、介在して金利を食っているのですが、この組織が何故必要かということです。

日銀引き受けに比べて民間銀行の引き受けの場合、民間から預金として紙幣を吸い上げるので、日銀引き受けよりは、インフレになり難い・・紙幣増発を防げると言うのが、普通の説明でしょうが、

銀行が引き受けた国債をそのまま金庫にしまっているならば、そのとおりです。

(国民が直接国債を買っても同じです)

しかし、03/19/08「サブプライム問題と世界経済6(円の大量供給の功罪2)」のコラムで、紹介しましたが、銀行の資金繰りのために国債を市中で売ると国債が値下がりするので、ロンバート型資金供給形式といって、国債を担保に日銀が資金を貸付をする仕組みを採用しているのです。

この結果、結局は国債発行で市中から吸い上げた紙幣を政府が使い、他方で国債担保に日銀から民間銀行が紙幣を借りるので、2重に紙幣が使われるのですから、銀行が国債担保に日銀から借り受けている限度で市中から紙幣を吸い上げたことにはなりません。

こうしてみると、銀行の国債引き受け制度は、日銀の直接引き受けの隠れ蓑・・ダミーに使われている面がないとはいえません。

道路公団が、黒字隠しのために、ファミリー企業を介在させて食い物にしているのと同じです。

銀行が国債担保に借り受ける場合とは、市中での資金需要が旺盛で国債購入した残りの預金だけでは賄えないときでしょうから、景気がよくなったときだけかと言うとそうとは限りません。

今回のように金融危機の結果、銀行間の短期資金取引が停滞したときにも、国愛をもっていると、これを担保にして・・あるいは売却して銀行自身の資金繰りにも使える制度です。

個人でいえば何かの時のために預貯金しているのと同じで、国債を買っておくのは、定期預金をしておくような意味でしょうか?

預金に対する国債保有の比率次第で・・・これが高すぎると、国内に散らばった資金を集めて、産業資本として有効利用する業種としての銀行の存在意義が低下していることになります。

わが国の金融界は、せっかく国民から掻き集めた資金を産業資本向けに有効利用する能力がないので、その殆どを客には0,00何%しか金利をつけず、国債を買ったり日銀に預けたりしているのです。

今回のドル暴落含み・・予感の世界大騒動の中で、わが国だけが、圏外で円相場も堅調に推移しています。

底堅いと思われていたユーロも下落傾向(160円前後から130円前後・10月22日には126円に下落)ですし、資源国で強いはずのオーストラリアドルなども低落傾向にも拘らず、資源もない円の独歩高になりつつあるのは、わが国の保有資金の厚さ・・・金融関連業界の無能さによるところが大きいのではないでしょうか?

株式を買わずにたんす預金にしておこうと言う判断も、その人の能力のバロメーターと言えるので、右から左へ国債ばかり買っていた・・個人で言えばたんす預金と同じです・・日本の銀行業界は、世界一進んでいた(あるいは周回遅れだったのか?)のが、今回損失が少なかったメリットだったかもしれません。

 



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