10/19/08

銀行の融資・信用創造機能8と国債購入額

全国銀行 預金・貸出金速報 
          ―平成20年8月末―

II 貸出金の動向

 全国銀行の貸出金は、前月末比2,618億円、0.1%増、前年同月末比では、8兆160億円、2.0%増であった。
 各業態における8月中の主な動向は次のとおりである。

都市銀行
 都市銀行は、前月末比2,090億円、0.1%減、前年同月末比では、1兆370億円、0.6%増となった。

地方銀行
 地方銀行は、前月末比4,527億円、0.3%増、前年同月末比では、5兆1,355億円、3.6%増となった。

地方銀行II
 地方銀行IIは、前月末比824億円、0.2%増、前年同月末比では、1兆1,010億円、2.6%増となった。

信託銀行
 信託銀行は、前月末比1,407億円、0.5%減、前年同月末比では、1,418億円、0.5%減となった。

〔参考〕
 全国銀行の8月末総貸出残高(ユーロ円インパ等を含む)は、417兆830億円であるが、債権流動化額等の特殊要因1兆2,000億円を加えた調整後残高は、418兆2,830億円、前年同月末比9兆3,060億円、2.3%増となった。

上記全銀協のデータによると、約611兆円の預金に対して、貸し出し総額は417兆円しかなく、残り約200兆円は何に使っているのかを見るには、国債の引き受け額が200兆円とすればつじつまが合います。

国債の国内購入額は、発行残高の685兆円×93%〜95%=637兆円〜650兆円以上に上っていることになります。

09/07/08「国債引き受け先の分散2」で紹介したように、銀行は国債引き受けの約32%のシェアーとすると、200兆円前後の国債購入資金が必要ですが、この611兆円の預金から貸付金を除いた残金マルマル流出していることになるのでしょうか?

実際に国債を買えば、その分お金が減るはずですが、銀行は預金をそのままにして国債を買っているから国債を買っても預金は減りません。

こういう話になってくると、これまでパラパラと書いてきた銀行の信用創造機能の話に入っていかざるを得ません。

信用創造機能とは、たとえば100万円の預金があると預金準備率10%の場合、10%を日銀に預けて、残り90万円を貸し出すと同時に債務者の預金口座に90万円を振り込み入金=すなわち新たにどこかの銀行口座に預金されます。

その90万円の9割、81万円をその銀行が貸し出すと次の借主の銀行口座にこの81万円が振り込み入金され新たな預金が増える→と言う順序で資金循環が繰り返される結果、当初預金100万円が結果的に合計1000万円前後に膨らむのが信用創造機能です。

10倍の信用創造機能を前提にすれば、611兆円の預金残高と言っても核になる当初預金は、約10分の1しかなかったのかもしれません。

 



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