10/14/08
インフレとバブル3
現在世界の金融資産は世界のGDPの何倍にも上っていると言われていますが、GDP=支払い能力のことだとすれば、(適正債務は何年分の年収が妥当かなど細かく言えばキリがありませんが単純化して年収比で書いているだけです。)この超過分が本来不良債権です。
10月3日ころにベルギーで銀行の国有化が決定されたそうですが、その銀行の資産総額はベネルックス3国のGDPの3倍とかの規模らしいです。
これを国有化してもどうなるの?自分より大きな物を飲み込むようなもので、この銀行の資産が不良化しつつあるときに、この救済・・支払い保証をするにはそれ以上の国力がなければならないはずですが・・・・?
このように先進国の金融資産はモンスターのように実物経済の何倍にも膨らんでいる・・不良債権化しているのが実態です。
これのアンバランスの顕在化がバブル破裂ですが、超過金融資産=支払い能力超過債権の解消には、インフレ政策で実物の名目価値・支払い能力を引き揚げるか、債権を実物価値または支払い能力の範囲まで不良債権として評価減していくかしかないはずです。
ところが先進国ではいくら紙幣を増発しても国内投資には回りにくいし、インフレになり難い・・なることが不可能な社会になっているのですから、金融危機に端を発する不景気対策としての紙幣増発政策は時代遅れなのです。
公的資金投入よりは、諸物価引き揚げによる支払い能力向上・・インフレ政策のほうが抜本低解決になるのですが、先進国ではその効果がなくなっているのです。
ただし、為替相場への事実上の介入目的・・ドルや円の切り下げ目的で、紙幣を大量発行して円やドルを海外に流出させて為替相場の下落によって輸入物価を引き上げることは可能です。
ただ、この方法は回り回ってくるまで、年単位の時間がかかるので、短期対応が要求される景気対策としては不向きでしょう。
昔のように紙幣を増発すれば、直ぐにも買い物が始まり生産が間に合わなくなって国内物価が上がって、景気が良くなる時代・・飢えている時代・・ほしいものが一杯あるのに買えない時代ではなくなったのです。
前回書いたように、先進国=供給過剰=金融資産超過社会では、金融当局がインフレ政策を採りたくとも、国民はたんす預金を増やすだけ・・あるいは円キャリー取引で円が海外流出したり国民自身が直接海外投資してしまい、国内投資に向かわない時代ですから、金融「政策」というほどの能力・・・影響力がないのです。
ですから、金融政策の発表ごとに株式市場や債券市場が大げさに反応しますが、実は金融政策当局は、現在では大した影響力がないのですから、(政府には長期的な構造改革政策などによる影響力がありますが、金融政策に限った話です)市場の反応も、30〜50年前の経済理論に振り回されているだけです。
(もちろん門外漢である私による独自意見です・・素人は無茶な意見を書けます。)
現在世界は、支払い能力・・実物価値あるいは支払い能力以上の金融資産=担保割れ状態である以上、インフレ政策によって、支払い能力の向上を図らない限り、いつかは不良債権化が白日の下に曝される・・バブル崩壊にならざるを得ないのは理の当然です。
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