10/13/08
インフレの功罪1
10月4日には、銀行の資産規模がベルギーのGDPの何倍もある金融大手フォルティスの100%国有化発表に追い込まれていますが、自国総生産よりも巨額の金融資産が劣化していると言うのに、(自分より大きな人をおんぶするようなものですから、)どうやって、この支払いを保障するのでしょうか?
アイスランドも10月7〜8日ころに自国のGDPをはるかに超過する銀行の国有化=支払い保証に追い込まれましたが、その翌日辺りには、アイスランド自体がデフォルト宣言したとか報じられています。
世界全体の金融資産が世界の・・GDP≒支払い能力(支払い能力を年収の何倍と見るかは、議論のあるところでしょう・・)よりも大きくなっていること自体が論理的に不自然ですから、支払い能力に等しくなるまで収縮・評価減・下がるのを途中で食い止める試みは無理があるでしょう。
これが増税による資金吸収によらずに国債等で賄われることになるのは必至ですから、信用創造機能の収縮が終わってまた実際紙幣の何倍に回転し始めると、ものすごい過剰流動性の問題になってきます。
今回のサブプライムローンの根源は、世界的に過剰流動状態になっていて・・その結果世界中の有望資産・・資源などが、バブルっぽく何倍にも値上がりしていたのです。
全体のインフレになれば、物価上昇に合わせた賃金その他の調整過程で国民が苦しむ代わりに一定の調整期間を経れば、賃金も地代も消費財もすべて倍・・貨幣価値が半額になって安定するので、その段階で国民が慣れてしまうので、バブル崩壊の心配がなく、その物価で安定するだけです。
ここ1週間ほどの私の意見は、金融資産が信用創造機能によって、支払い能力≒世界のGDP総額の何倍にも膨れ上がっている現状を直視すれば、世界中の物価を金融産と均衡するように数倍〜X倍に引き上げれば支払い能力と均衡するだろうと発想で書いているのです。
均衡させる方法としての評価減に任せる従来のやり方は無理があるので、その逆張りで支払い能力のかさ上げ・・インフレ政策しかないだろうというのが今回の視点です。
そこでインフレの功罪をこれから書いていきます。
現在日本の諸物価は、戦後直後から比べたら何百倍でしょうが、国民がこれに慣れてしまったので、これが正常と思って生活しています。
ですからインフレが困ると言うのは、過渡期の現象を捉えて言っているに過ぎません。
物価が倍になっても収入も倍になれば倍の家賃を払えるし食料品も買えるので、現役でいフローの収入のある人は何も困らないのですが、過去の蓄積で生きている人にとっては、運用能力の差が出てきます。
金融資産で持っている人は、諸物価が倍になると価値が半減で大損ですが、金地金や土地など物価上昇に比例する資産で持っている人には物価上昇の影響は中立です。
このように保有する資産や能力によって、インフレが困った現象であったり、関係がなかったりするのです。
08/01/08「ドル暴落6(インフレの功罪1)」で少し書きましたが、諸物価がおおむね倍になるとは言っても、(土地でも値上がり率の高い土地と過疎地のように全然上がらない土地のように差があります)詳細に見るとでこぼこがあるので、インフレ社会では適応能力が厳しく問われることになります。
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