10/01/08
刑の長期化と短縮1(刑法112)
現在の刑法では何が犯罪かについては、書かれているとしても、犯罪を犯した場合の違反効果不明・・範囲の広すぎるので、言うならばイメージ広告の域・・あるいは友人間の来春の旅行予約みたいな段階にとどまっているのです。
これでは、旅行や法案の予告広告で終わっているようなものです。
日本の刑法はこれまで書いて来た様に無茶に幅が広いまま、具体性のない状態で完結しているので、シェフお任せ料理みたいです。
料理の場合にはリピーターが必須の商売ですので、シェフの裁量の幅が広いことに乗じて値段相応以下の料理を出すと次から客が来なくなるリスクが用意されているので、「シェフお任せ」でも大方間違いがないのです。
これに対して、1回きりの商売が普通の場合、契約内容を予め明示するようになっているのが普通です。
ナチスドイツのように、法律が白紙委任されると、国民は簡単に海外に逃げられないので、悪徳商法に引っかかったのと同じようなことになり兼ねません。
日本の現状の刑法では、法律があるといっても幅の広い法定刑の範囲内で、量刑基準を自由自在に裁判所が変更できる・・・「ナチスと違い裁判所に一任だから良いでしょう」と言えるのでしょうか?
裁判官個々人は、裁判所内部で徐々に形作られている量刑相場に拘束される・・はみ出ると高裁で破棄されるにしても、裁判所全体の相場形成については民主的に担保されていないのです。
従来の懲役刑や罰金の基準を2倍前後にするのは、税金を倍にするのに似て、本来は国民的議論が必要な重要テーマです。
重罰化が必要になったのならば、必要とする理由を、国民に公開して議会で正々堂々と議論すべき問題でしょう。
06/07/08「収容強化の背景(施設の整備・充実)」その他で犯罪統計を何回も紹介していますが、ここ10年以上犯罪は激減中なのですが、犯罪が減少つつある状況で、何故重罰化が必要になるのか?
もしも刑務所ががら空きで困っているなどの職域確保のための役人の理由説明では、議会討論には耐えられないはずです・・。
ただし、私は別の観点で、もしかしたら刑の長期化が中高年者以上に対しては、必要になってきたかもしれないとは思っています。
凶悪犯罪でも従来10年程度で出てきていたのですが、これでは短過ぎる印象になってきたのは事実でしょう。
これはまだ自信のない思いつきの思いつきですが、このころは平均的寿命が平均1,5倍くらいに延びていますので、これまでとは時間の長さに対する観念が変わってきたのです。
昔と違って「10年一昔」どころか10年前の出来事はつい最近の出来事と言う感じになって来たので、従来どおりの服役期間でよいかは別に検討を要するでしょう。
要は、時間観念が長寿化で変わっているからです。
これでは従来の殺人罪の平均10〜10数年の刑期では、2〜3年の仮釈放があると直ぐに出てきたような印象になってしまうし、出所してからもう一度凶悪事件を犯す,体力・時間もあるので、再犯率も高くなります。
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