12/18/07

農業補助金・有識者の指導よりは自由化へ

健全な人間でも、慈善や施しに長年頼っていると人格が腐ってしまうでしょうし、そうした環境から逃げ出せるものなら逃げ出したいのが人情です。
肉体でもそうですが、楽だからといって寝転んでばかりいたら筋肉がたるんでしまうので、相応の運動をしたくなるのが健全な人と言うものでしょう。
自分の働きによる収入だけによらず、他人の働きによる収入で生活するようなことが長く続くとこれと同じで健全な精神が参ってしまうのです。
補助金に頼る産業は、過程が複雑なだけで結局はその業に従事する人たちが、その働き以上の収入を得ているのですから、まともな人間ならば逃げ出したくなるし、そういう職場にわざわざ新規参入する希望者が滅多にいなくなるのは当然です。
その上に農業自体の進路を自分達で決められず、役人や審議会に決めてもらうやり方では、いよいよ嫌になってしまうでしょう。
自動車でも半導体でも、ゲーム機でも何の保護も無く、シビアーな競争に曝された経営者が、必死に考えて、その進路・新製品を決めていくのであって、有識者が何人も集まって進むべき道を議論しても役に立つことはありえないのです。
国際的に戦っている先端企業の進路(工場進出の可否・輸出価格の決定などの)決断について、役人や有識者と称するものたちの会議や提言が役立っている事例があるでしょうか? 当事者である農民を脇に置いておいて、有識者や役人が会議を繰り返して農業の進むべき道を議論しても、衰退するばかりでしょう。
農業の活性化には、審議会など無くして新規参入の道を開き、自由な競争の導入こそが必要です。
農業全体を腐らせて、自然死を待つ・・あるいは逃げ出したくなるような不健全な状態にしておいて、嬉々としているのは、補助金を支給する権限を握る役人だけでしょうか。
あるいは、何とか審議会で、どうしたら良いとか、ああしたら良いとか結局何の役にも立たない意見を述べる機会のある識者も、職を失わないで済むので喜んでいるのでしょうか? このようにして、甘やかすだけ甘やかして、衰退するに任せてその業界が世の中から消えていくだけならば良いのですが、農業の場合、なくしてしまう訳には行かない分野ですから、国民には不幸な事態・・補助金の垂れ流しになる可能性があるのです。
バーチャルの時代だからと言って、食糧もネット上のバーチャルで食べたことに出来るならいいですが、生身の人間は実際に腹が減ってくるので、知財の時代、コンピューターの時代といっても、食糧ばかりは無しには済まされません。
その他の分野の比重が上がったので、食糧の比重が下がったと言うだけで、一人当たりの必要とする絶対量は同じです。
(逆に昔より、絶対量としては飽食・たらふく食べているでしょう) この結果、食糧生産に従事する農業は、なくす訳に行かないと言うが、今のところ常識です。

 



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