12/07/07

日米同盟の行方2(米安全保障条約1)

ベトナム戦争は、共産主義から守るため(いわゆるドミノ理論)と言い、今度はテロから守るためと言いますが、テロを生み出しているのは、アメリカの強権的支配が大きな原因ではないでしょうか? 一種のテロ生産・支援国家の大本が、テロ撲滅のためと言っては、世界中に介入し続ける名分に使っているのです。
(マッチポンプをやっているのです。
) 第二次大戦後の中東の絶えざる紛争は、英米両国が、重要資源を有する中東地域で、まとまった強国が生まれるのを阻止するために部族・宗派間の怨恨を煽り立てて混沌を演出しているだけです。
こんな自分勝手なアメリカの思惑のために、なんで日本が協力しなければならないのでしょうか? 昔から強国の支配下にある与国は、こうした戦争に先兵として駆り出されるのは宿命ですが、それにしても露骨過ぎると厭戦気分・・連盟からの離脱機運がおきてくるものです。
元々核の傘で守ってやると言われても、それほど信用しているわけではないのです。
アメリカだけが保有しているときには、核の傘の有効性は、論を俟ちません。
アメリカが参戦すると言えば、核を持たない敵国は、引っ込まざるを得ないからです。
しかし、核保有国の中国やロシアと日本が争そい、日本が核攻撃の危機にさらされていて、アメリカには核攻撃される危険がないときに、日本のためにアメリカが参戦してアメリカも一緒に核攻撃される危険にさらされる行動を取ってくれる可能性があるのかとなると、基本的な疑いがあるのです。
たとえば、米ロの争いに日本が巻き込まれて、まず手始めに手先になっている日本だけが攻撃される事態になったときでも、アメリカがその報復としてロシアに向けて核の引き金を引いてくれるかさえ怪しいのです。
日本だけ攻撃された後で、和平交渉が開始されて、日本は捨石に使われる可能性の方が高いでしょう。
あるいは、アメリカ本土への攻撃を避けるために、ロシアの端っこしか攻撃しないなど・・・・まず相手の様子を見るなどが行われるのでしょう。
まして日本独自の紛争で、中ロと事を構えることになったときに、アメリカに何の関係もない事柄の紛争で参戦してくれるとはとても思えないのが普通です。
スエズ動乱のときに、英仏がソ連の核攻撃の威嚇に脅かされて引き下がった例を、09/10/05「アラブ、ペルシャ地域の社会構造と民主制(カリスマ指導者の必要な社会)」のコラムで紹介しましたが、その例を見ても明らかです。
アメリカと関係の深い英仏(昔は「血は水よりも濃い」と表現されてきました)でさえ、アメリカの核の傘が全く当てにならなかったのですから、アメリカに従属させるための便宜上、日米同盟とか米韓同盟を標榜しているだけの関係では、なおさら応援を期待できないのが明白でしょう。



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