12/03/07
アングロサクソンの離間政策2(原油暴騰策1)
イラン・イラク戦争を8年間戦わせ、中東の大国双方を疲弊させたのはアメリカの外交が大成功していた時代でしょう。
これが勝敗の着かないうちに終わり、国内不満の持って行き場をなくしたフセインが、反転して、親米国のクエーとを侵攻するに及んで、飼い犬に手を咬まれたと言うこと・・言いがかり?・・でアメリカの不興を買うようになって、フセインの運命が左前になってきたのです。
そもそもイラクでは、アメリカの介入・侵略があるまでは宗教対立によるテロなど皆無(またはこれに近かった)だったのに、アメリカが占領した途端にいきなり自爆テロまでしなければならない程国内で憎しみ合うようになったのは、裏でアメリカが互いの憎悪を掻きたてるように仕向けていて、これが、まんまと成功しているとしか言いようがないでしょう。
イラク占領後何年も混乱しているからアメリカの占領は失敗だと思っている方が多いでしょうが、実はアメリカ軍に対するテロよりもイラク人同士のテロ被害の方が大きい・・・内部紛争に転換して混乱を招いているだけですから、アメリカの思う壺なのです。
アメリカは、もう少し内紛を激化させて、アメリカがけしかけなくとも自分達で自発的に憎しみ合う様になったところで、徐々に手を引いていき、あとはイラク国民の責任だとうそぶいてれば良いのです。
アメリカにとっては、「中東が半永久的に騒乱の地でのままであればいい」という程度のことで介入しているのではないでしょうか? イラク戦争開始のころに、このコラムで中東の混乱による石油値上がりを目的するアメリカの陰謀ではないか?と書いたことがありましたが、まさにそのような展開で原油の暴騰がとどまるところを知らない有様です。
工業国としては2流国になりつつあるアメリカですが、今なお資源大国であることは紛れもない現実です。
ここ20年前後、原油その他の資源価格が下落してきたために、アメリカの資源は国際競争力がなくなって、資源輸入国に転落しつつあっただけなのですが、原油価格が2倍3倍にもなれば、アメリカ国内での採算割れの油田が復活できる・・資源輸出国になれると言う計算です。
もちろん国際石油資本は、米英系が殆どを牛耳っていますので、その方面の利潤・利潤率のアップも半端なものではありません。
どこかで見たうろ覚えの記憶だけですが、メジャー1社の純利益は日本の誇るトヨタなど遠く及ばないものであったと思いますよ! それに、資源の値上がりほど安定した世界支配の道具はありません。
この辺のところは、06/24/06「軍事予算増加の危険性5・・・・ガン細胞化」でも書きましたが、原油が半端に値上がりするだけではアメリカの不採算油田はまだ赤字ですから、再操業できません。
この値上がり率が1割2割の話ではなく、今回のように思いっきり2〜3倍を通り越して4〜5倍に値上がりすれば、殆どのアメリカ国内油田が息を吹き返し、好景気になると言う、算段です。
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