12/02/07

北朝鮮の核無能力化1とテロ支援国家指定解除

話がそれていきますので、GHQの占領政策に戻りますが、これを、現在問題になっている北朝鮮の核施設の破壊封印政策と比較したらどうでしょうか。
核関連施設を一時的に破壊したりコンクリで固めても、一度作った経験があれば、(多分設計図などは、どこかで温存されているでしょうから・・・)一定の工期ですぐに再建設が可能ですから、ホンの僅かな時間差を狙っただけで、恒久的安全保障政策には何の価値もありません。
この再建設を遅らすためには、開発に携わった中堅以上の技能者の追放こそ重要ですが、(根こそぎ追放は無理でしょう)単に建て物をコンクリで固めるだけでは、殆ど意味がない筈です。
以前にも書きましたが、同規模の国同士で戦争・開戦になるには10日や20日の争いで戦端が開かれるのではなく、一触即発状態になるまでには、半年から数年単位の多方面での対立感情が発生し、戦争やむなしの世論が高まる必要があるのです。
核爆弾やミサイルを作って実験までした経験があれば、その間にいくらでも、再開発可能ですが、日本のようにミサイルひとつをつくったこともなければ、核爆弾の開発をしたこともなくて、作るだけの技術レベルがあるというだけでは、開発要員を集めて、それから実際に試作品を作って、さらに確実に利用できる・・命中精度を上げるなどの実験をしていくためには、間に合わないのです。
宇宙ロケットの打ち上げでも、何回も失敗していることからも分かるでしょうが、試作品で成功してもその次に作った物がうまく行く保障がないので、実験の積み重ねが必要なのです。
それに核の時代には、長期的総力戦ではなく数分でも先に核爆弾を使った方が全面的な勝利者になれるのですから、すでに実験で先行している方が比較にならないほどの優勢になります。
北朝鮮も国民のレベルは日本同様に同質的ですから、前回書いたように、中堅クラス以上を追放しても日本同様にいくらでも後釜がいるでしょうが・・核再開発を少しくらい遅らせることはできるでしょう。
今回のアメリカと北朝鮮の妥協の仕方は、(支配層の総入れ替えさえもしない)茶番劇そのものです。
ブッシュ政権は、実質的内容にかかわらず、核問題を解決したという形式的成果だけを求めているとしか思えません。
(北朝鮮の外交戦略の勝利でしょう。
) (ちょうど大阪城の外堀をうずめる休戦協定みたいなマヤカシにアメリカは乗ってしまったのです。
) テロ支援国家の定義からいっても、指定された後に始めた核開発の中止をするだけで、テロ支援国家の指定解除をするのでは、その前の指定は何だったのか?ということになります。
論理的にも無茶ですし、アメリカの応援団として行動して来た日本にとっては、2階に上がってから梯子をはずされたような関係です。



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