12/24/06

クリスマス・・・老化現象と記憶の美化2

それならば、常に新しいことに挑戦する気持ちを持ち続ければ、老人でない・・老化しないと言えるか?と言うとそうでもないでしょう。
前回書いたとおり、寿命が延びたと言っても、それぞれの分野(幼年期・青少年期、壮年期、老年期)で寿命が延びた・・間延びしただけですから、今で言えば60歳前後で体力の下り坂にはいることを無視出来ないでしょう。
(上記のようにそれぞれの時期が延びていますので、20年先には、70〜75歳くらいが体力のピークになるかもしれません。)
いずれにせよ、誰にも客観的に体力の退化現象・・・下り坂に向かう時期があるのですから、それ以降は、退化現象から目をそむけて、「前向きに生きる!」と頑張っていると、「年寄りの冷や水」と言うことで、無理が生じるでしょう。
精神は、肉体に根ざしている点を無視して前向き・・若向きの人生設計・マスコミに踊ろされていると、無理が生じる筈です。
矢張り、自分の体力の流れに合わせて、柔軟な精神で行きて行く方が、楽です。
ところで、なぜ過去は、美しく見えるのでしょうか?
あるいは、「逃げた魚は大きい」ともいいますが、戻らぬ過去だから、美しく見えるのかも知れません。
私たちの15年前後先輩・・・戦中派は、何かと言うと戦時中の辛かった思い出を語りますが、辛いから忘れられないと言うよりは、どんな辛いことでも過去は懐かしいからでしょう。
こういう人たちも、どんどん現役から離れていき、日ごろ仕事でお会いする機会はなくなってきました。
    「老兵は死なず、ただ去るのみ」
と言う言葉どおりですが、勿論徐々にこの世から去っていく人もいるのでしょうが、仕事での知り合いは、引退してしまった後の消息は不明です。
見上げていた青葉が落ち葉になった後に、いつ土に戻るか、誰も分からないのと同じでしょう。
あの世に行ってしまった人は、この世のことを懐かしいと思っているのでしょうか?



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