12/07/06
外圧の効能1(イラクの混乱)
その他アメリカの強制で改革できたと言われる各種分野でも、実は社会実態が、制度と乖離してきて改革しなければどうにもならないところまできていたのです。
ところが、今で言う所の抵抗勢力・・軍部・反動勢力の力で不自然に押し込められ、妨害されていただけであって、アメリカの力で、この障害が取り払われただけのことでしかないのです。
ところが庶民は、目前の事実を見る目が曇っていますので、アメリカから強制された改革と宣伝されれば、そのまま受け止めて、異民族に押し付けられたのは、不愉快だと言う感情的宣伝に踊らされます。
アメリカが制度を強制して成功したのではなく、社会の流れを押しとどめていた邪魔者を取っ払ってくれただけだから成功出来たのです。
ですから、元々こうした社会実態に合わせた改革の必要性が生じていない、よその国(後進国)で、アメリカが同じことをしてもうまく行く筈がないでしょう。
イラクやアフガンで、アメリカ流の押し付けがうまく行くかどうかは、その国の社会実態と制度のあいだに既に矛盾があるかどうかによるのです。
矛盾があって、そこの国民が制度の変革を求めているのに、強権的につっかえ棒をして変化を押しとどめている場合に、外国の勢力がそのつっかえ棒を取っ払う役割をすれば、「偶然」うまく行くだけです。
後進国の制度が、そこの社会実態にあっていて、まだそれほどの社会矛盾が生じていない場合に、(少しくらいの矛盾があっても、その国の民族自決に任せばいいのです)社会実態の全く違う国が
「自分の経験では、この方が良いから・・。」
と押し付けても、文字とおり押し付けでしかないので、却って混乱してしまうだけでしょう。
野球その他のスポーツで、先輩が後輩に対し、身体に合わないフォームを強制しているようなもので、却って打率などが下がってしまうのと同じです。
勿論勉強でも、その子の個性・能力にあわせた指導をしないとうまくいきません。
実態も知らない外野から、押し付けられる方は迷惑そのものでしょう。
現在のイラクがアメリカの侵攻前に比べて、社会的に安定しているかどうかの答えは、衆目の一致する所でしょう。
関連ページリンク
©2002,
2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design
/ Maintained by Pear Computing LLC
