12/03/05

儒教的社会完成3(モラル衰退姉歯設計事務所問題

規定量の3分の一或いは似たようなビルの4分の1あまりしか鉄筋やコンクリートを使っていない工事現場があっても、誰も気がつかないなどと言うことは、プロばかりの集まる現場で考えられない事態です。
鉄筋の加工会社や、運送屋、現場での作業員は1社専属ではなく、他社掛け持ちの下請けが殆どですから、他所の同じようなビル現場に比べて3分の1とか4分の1しか資材が来なければ直ぐに分る筈です。
木造の家でも家一軒分の木材と言えば、設計図などを見なくとも何トン車何台分とか大体の見当で車の手配をしたり、現場の積み下ろしや置き場の手配、人工(作業要員の数)の計算をするものです。
1つのビルの大体の大きさを聞けば、鉄筋の運搬には大方何台分の見当で大体の段取りをつけて、あとは、詳細打ち合わせになる筈ですから、他所の同じようなビルで他所はトラック20台必要なのに、そのビルだけが5台か6台で間に合うとなれば、どうして?となる筈です。
同様にに鉄筋工などの仕事でも、大方の仕事のやり方は図面を見なくとも決まっていますから、ここはヤケに鉄筋が細いなあとか(プロが触れば直径2センチと1センチかの違いが分らない筈がないのです)、10センチ間隔でいつもやっている配筋がいきなり20〜30センチ間隔になれば何故?と直ぐにバレル筈です。
これがまるでばれなかった、気が付かなかったと言う建築業界の説明を信用するならば、以下の推論が成り立つでしょう。
すなわち、どこかの建設会社が規定量の98%に下げ、他社が 
   「あそこがそうなら、うちは96%でも、分らないだろう」
と言う具合に長年に亘って業界全体で徐々に引き下げ競争をして来た結果、業界全体で30%前後まで落ちていき、その基準での設計施工に落ち着いていたので、これをみんなが守ってきた。
それで、現場職人もこれに慣れてしまっていて、誰も気付かなかったと言うことにならざるを得ません。
そうだとすれば、日本中の建物全部の強度検査をし直さねばならないでしょう。 
設計のいんちきどころか、現場では設計どおり施工していない事例の方が多いのですから、そのうえに日本中の設計図書自体がいい加減だとなれば大変な事態です。
更に言えば、確認申請が正しいからと言っても、安心は出来ません。
今では一寸したソフトを造れば、コンピューターで、正式計算書の90%とか80%とインプットすれば整合性を以ってうまく変更できるでしょうから、現場向き・・資材発注向きには、2重帳簿でやっている会社がないとは限りません。



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