12/26/04

身分とは?8(職業選択の自由)憲法97

今では、「職業選択の自由」と言っても、あたり前過ぎて「それが何ナノ?」という時代ですが、身分、階級性打破を目指すためには、その基礎になる職業の固定化を打破する必要があるのです。
幸いわが国では、階級意識が希薄で、誰でも平社員から社長になっていける仕組みですから、「職業選択の自由」の有り難味が分らなくなっているだけです。
アメリカや諸外国では、今でも労働者とホワイトカラーは同じ食堂で食べないなど階級意識が濃厚と言われます。
身分差別を禁ずる現憲法では、「職業選択の自由」が基本的人権として掲げられているゆえんです。
職業の流動化こそ、自由な発想、自由な思想の保障になるものではないでしょうか?
以上のように考えて見ますと、身分差別と言うのは、社会の発展に応じて職業分化がある程度進んだ社会で生成し、これの固定化が社会矛盾となって社会変革がおき、次の職業選択の自由に発展していくものであることが分ります。
わが国では、私の考えでは(昨日書いたように学者の説とはかなり違いますが・・・)士農工商のうち,農工商は流動性があったので、社会経済的な矛盾はそれほどでもなかったでしょう。
しかし、「士」それも上級武士に関しては、固定化していたために軍人としての能力と地位が乖離していたのですが、維新までは平和国家でしたので、武士道と言う形式・様式論でごまかせたのです。
国際競争にさらされないサービス業は、いかに時代遅れでもやっていけるのと同じです。
美容院が気に入らないからと言って、アメリカまでちょっと行ってくる時代はまだまだ先の話でしょう。(ただし、先端的な手術など医療では現実化しています)
開国によって、わが国は弱肉強食・一種の戦国乱世に突入・仲間入りしたのですから、江戸時代のように精神論だけでは困ります。
本当に役立つ(国際競争力のある)軍人が、必要になったのです。
明治維新になって、国際競争力維持の為に「4民平等」と言う名目のもと、「士族」というものを事実上廃止し、軍人にも自由応募、職業選択の自由を保障する必要が生まれたのです。
士族=士官から、士官学校制度に移行し、士族の職業上の特権を消滅させた経緯については、06/19/04「明治政府の合理化1(廃刀令と家禄制の廃止)金禄公債証書1」以下の連載コラムで紹介しました。

 


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