12/06/04
札幌旅行・・・5(雪の定山渓3)「地爐火煖かにして・・・」
宿には午後2時ころ帰りましたが、半端な時間ですので女将さん1人しか居らず、工芸品などの説明を聞いているうちに、質感のある気に入ったものが見つかりました。
聞いてみると売り物ではなく、職員がとど松か蝦夷松の松ボっクリを集めて、リースにしたものだと言うのです。
その隣にあったお洒落なリースも聞いてみると、これも職員の手作りだと言うことでした。
「せっかく気に入って下さったので、記念に差し上げます」とのことで、材料を買ってつくったものは、材料費だけと言うことで、譲って頂いてとても気に入ったお土産が出きました。
ネジのしまった感じの女将のイメージとぴったりですから、「女将自身の作品かも?・・・・」と私達は想像しています。
日曜日のせいか、ホテル客が私たち2人だけというシーンとした空気の中で、ゆったりお湯に浸かったりテレビをみたり、ツララを見たりしているうちに、すぐ夕暮れになってしまいました。
まさに宋の潘ロウの「宿霊陰寺」という詩の1節
「満天の風雪杉松(さんしょう)を打ち、地爐火煖かにして、黄昏に睡る」
「更に何人か我が慵(よう・・・のんびり)に似たる有らんや」
と言う風情です。
何回入浴しても、私が入った後誰も入った形跡がなく、お湯がどんどん流れているばかりで勿体無い気がしますが、ここの泉源は、このホテルだけのために掘削したものですから、客がいなくとも文字とおり掛け流し、お湯の出放題というところです。
雪はいよいよ激しく降り続き、もう山のどこを見ても(段差のあるところでも)黒い土の部分はありません。
雪は嬉しいのですが、明日帰りの飛行機の時間に車が間に合うか心配になってきましたが、温泉街のホテルから送ってくれた人に聞くと、この辺では「この程度の雪では車が渋滞しない」そうで安心しました。
時々積もりすぎた雪が屋根からすごい音を立てて「どさーっ」と落ちる音がして、そのたびに窓辺によって見つめるのですが、これも壮観でした。
落葉した幹ばかりの下にある雪の積もった白い山肌を見ていると、東山魁夷の国立劇場にかかっている絵で、落葉した大きな幹と山肌が真っ白な雪ばかりの大きな絵画があったのが、実感をもって思い出されました。
朝起きてみると、まだ降り続いていて、山に少しある常緑樹にも降り積もって、全部雪の団子状になっています。
軒先のツララも1メートル半くらいになっていて、なにもかも、生まれて始めてみる景色です。
(正確にはスキーなどで、雪の山に行ったことがありますが、もう出来上がった雪の世界でした。)
飛行機に間に合うか心配でしたが、ホテル側で少し早く迎えの車を出してくれましたので、安心して下山できました。
驚いたことに、温泉街まで下ると雪が少なくて、山の樹木にはまだ少ししか積もっていないのです。
そこからさらに下って札幌郊外に着くと、屋根にもうっすらしか雪が積もっておらず、市内に入るとまったく雪の陰も形もありません。
距離的にはわずかですが、高度差(仲居さんの話ですと、市内の藻岩山の頂上と同じくらいの高さとのこでした。)がこんなにも違うのかと、また驚きました。
定山渓では、楽しい良い経験をしました。
月曜日の午後4時半に東京高裁の和解が入っていたので、それに間に合うように帰ればいいということで、日曜日も泊まったわけですが、相手の弁護士の都合でその事件は変更になってしまいました。
月曜日に急いで帰る必要がなくなったのですが、飛行機と言うものは簡単に変更できないのが不便です。
随分と休んだので、火曜日以降の仕事がきついので、結局いつものとおり、午後4時ころ事務所に寄って、明日すぐに仕事にかかれる体制を整えてから帰宅しました。
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