12/28/03

身分とは?5(中世社会4)(エタ、非人=権現?)

遠回りしましたが、いよいよ奴、非人の説明です。
「奴」とは、前回のコラムで紹介した下人,所従の中の「C」の分類にあたるグループの江戸時代版というところでしょうか?
「奴」の刑は、関所をしのび通った罪の女に科されるもので、しかるべきもの(地位相応ということか?)に遣わして使役させるものです。
「非人手下」の刑と言うのは、江戸では、車善七の配下に編入されることになっていました。
皆さん非人といえば、カムイ列伝などで、よく知っているとおりですが、何となく分かっているだけの人も多いと思います。
この機会に、少し学問的に?非人・今の部落民の先祖について掘り下げておきましょう。
非人の語源は、元来鬼神、夜叉など「人に非ざる」ものが、人の姿を借りて現れたものを指す仏教用語であったのです。
その意味では権現様・・東照権現様=家康と同じですね。
権現の意味については、象徴天皇制のコラムで説明しましたのでサーチで検索してみてください。
象徴天皇のコラムでは、「権」と言う漢字の意味を中心に、ちょっと書いただけですので、ここでもう少し敷衍しておきましょう。
言うまでもなく権現と言うのは、宗教的意味から生じた熟語です。
このことは、日本中に「・・・・権現」と言う社がたくさんあるのをみれば分かります。
詳しくは分かりませんが、神仏習合のわが国独特の宗教発達の過程で、生まれてきた熟語のようです。
権現とは神仏習合についての仏側からの説明で、仏が神となって現れている姿を言うらしいのです。
権現様では、(草分けとも言える)一番古くから知られている那智・熊野の三所権現を例にすると、熊野十二所権現には、すべて本地としての仏や菩薩などがあるらしいのです。
例えば、熊野の三所権現の神と仏の関係について見ておきましょう。
本宮の熊野坐(います)神社(主祭神は家津御子・けつみこ神)、阿弥陀如来の権現したものであり、新宮の熊野速玉(はやたま)神社(主祭神は熊野速玉神)は、薬師如来の権現したもの、那智滝の熊野那智神社(主祭神は牟須美・むすび・結神)は、千手観音の権現・化身であるらしいのです。
ついでに12所の紹介もしておきましょう。
12所とは、上記の熊野三所プラス五所王子(若宮、禅師宮、聖宮、児宮、子守宮 )プラス四所宮 (一万・十万宮、勧請十五所、飛行夜叉、米持金剛童子 )を併せて言うものらしいです。
ちなみに王子とは、難しくは分かりませんが、熊野参詣者を守護する童子(牛頭天王の子供達、または、不動明王の従者)という意味もあわせ持っているかもしれませんが、大雑把に言えば分身または末寺、末社と言う程度に理解すればいいでしょう。


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