12/14/03
真田軍記(近江源氏先陣館)
話ががさらに変わりますが、歌舞伎の有名なだしもの「近江源氏先陣館」というのは、前回紹介した真田幸村と兄信幸が敵味方に分かれて戦う悲劇と忠孝のハザマを演じたもので、(祖母と孫、母と子、兄と弟、忠義と肉親の情など)特に「盛綱陣屋」の場面では、いかにも徳川家康らしく扮した北条時政が見守る中で、兄弟だから分かるだろうと首実検を迫られる場面が圧巻です。
近江源氏と言うのは、名門佐々木家のことですが、江戸時代の歌舞伎では、鎌倉時代の戦に演出しなおして舞台に乗せられるのです.。
まさか徳川家康を腹黒い悪役には出来せんので、北条時政と言う役に替えられます。
真田ものでは、どうしても悪役の家康の役どころが必要ですので、承久の乱に移し変えた場合、鎌倉方の大将軍が尼将軍と言われた政子ではどうにもなりません。
頼家が出てきたりして、時政と同時代だったかな?と迷ったりしますが、歌舞伎は時間設定が結構いいかげんですから、気にしないで筋を楽しめ(悲しめ)ばいいのです。
若いころには、西洋音楽のコンサート、バレーや歌劇(オペラ)を見て歩きましたが、どうせ歌劇やミュージカルなら、慣れ親しんだ歌舞伎の方がいい感じです。
老齢化してくると、肉料理よりも魚関係の方が良くなるのと似ていますね。
それに歌舞伎は要するに浄瑠璃の語りですから、何といっても近松などの浄瑠璃集を読んでいれば、その物語が例のうろ覚えですが、(高校時代に読んだきりで、今ではうろ覚えもいいとこです。)大体分かっているところが楽ですし、言い回しも自然に耳に入ってくるのと、その節回しもいいですね。
実は、私は法学部卒とは言っても、4年間ある邦楽の部に殆ど入り浸っていましたので、どちらの「ほうがく部」を卒業したのか分からないことになっています。
今になれば、いい寄り道でした。
浄瑠璃は、日本で育った節回しですから、日本人の感性、単語の発声法にも合っているのではないでしょうか?
40才〜50才代になると、妻のお供で歌舞伎座、演舞場、国立劇場、明治座、宝塚、日生劇場、帝劇、池袋、青山劇場などなど、いろんなところに月に1回のペースで歌舞伎から新劇、ミュージカルから、タップダンスに至るまでいろんなジャンルの商業演劇に通いましたが、付け焼刃ですから今ではすべてうろ覚えです。(このコラムはすべてうろ覚えで書いていますのでそのつもりでお読みください)
そう言えば、20年以上前かもしれませんが、今の西武マリオンのところにあった、銀座の名物、日劇がなくなるというので、その前にということで、小さな子供まで連れて日劇ダンスイングチームというのを、見に行ったこともありますよ。
ただし、なくなるだけのことはありましたね。
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