12/10/02

民主主義とは、2

前回までのコラムで、私の言いたい事が少しお分かり頂けたと思いますが、民主主義と言うのは議会制民主主義だけではなく、他にもいろいろな方法があると言う事です。
県知事の例をみれば、一種の大統領制にメリットがあると言えるでしょう。
過去の事例では、(まだ歴史とまで行かないと思いますが、若い人にとっては教科書で習う事かな?)ド・ゴール大統領が、アルジェリアの内線を終結したのはそのよい例です。
それまでは小党分立のフランスでは、何とかしなくては国が持たない、と誰もが認識していたのに議会ではどうする事も出来ず、ずるずると泥沼化していたのを、ド・ゴール将軍に一任する事によって、(第5共和制と言う一種の革命的憲法改革によってド・ゴールに大権を付与したのです。) 解決し、フランスは、やっと泥沼の内線から解放されたのです。
現在のイスラエルの実情を見ますと、アルジェの教訓が必要な気がしますね。
過去の歴史を振り返りますと、抜本的な改革は、独裁的な権力行使以外に成功する事が出来ないといえるでしょう。
小泉さんの竹中金融大臣への一任の仕方が良くないと、11月 日のコラムで一言だけ書きましたが、今回の民営化論争を論ずるついでに、もう少し詳しく書いておきます。
今回の騒動でも、今井委員長が、国会を通りそうもないからと言う主張をしていましたので、そのときああ、小泉総理が、『責任は俺が取るんだから皆さん何も心配しないで充分議論して下さい』と言わないからいけないんだと、私は内心怒っていました。
土壇場で、総理は形勢判断をした結果、『政治の事は政治家に任せてくれ』と言った事により決着がついたので、良かったと思っていますが、改革を丸投げするのが悪いのではなく、『後は心配するな』と言う絶対の支持を与えないで中途半端な丸投げでは、無責任の誹りを免れないと思います。
歴史上の改革を見ても、老中合議制の江戸時代でも、水野忠邦の改革、松平定信の改革、吉宗の改革と言うように常に個人が絶大な権力を握ってやったものでした。
最近マスコミで有名な上杉鷹山の改革も、前藩主の絶大な支持、睨みの下に実行出来たものでした。
中国でも、古い順に書きますと、呉子、商おう、王安石、等々有名な改革は、全て国王または皇帝の絶大なにらみがあって出来たのです。
それなのに小泉首相は、『後は俺が責任を取る』と明言しないまま丸投げしておいて、形勢観望してから明言するやり方では、時には煮え湯を飲まされる田中真紀子さん(もう皆さんはそんな人がいたかな?と御忘れかも知れませんが?)のような事件が繰り返し、発生する事に成るでしょう。




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