11/16/07

犯罪多発社会3(社会の複雑性とチェック体制強化)

経理帳簿の複雑さを利用した経理担当者の不正は昔からあったことですし、これが経理だけでなくいろんな分野のデータ・書類・・製造工程が複雑になったので、改ざんなどの不正行為が広まっただけの話です。
韓国で、昨年あたりに発覚した人ES細胞の研究成果の捏造も、同じ原理でしょう。
ニチアスや栗本鉄工所の検査データの捏造が騒がれていますが、建築関連だけではなく、各種分野・・たとえば薬品治験データの捏造もそのうち続々と出てくるのでしょうが。
そうとすれば、経理担当者の不正を防止するために、各種業界で採用してきた不正防止策の応用編を業種ごとに工夫することで、何とか道が開かれるのではないでしょうか?
大きくは、監査法人の数年毎の入れ替えの強制とか、小さくは、転任による同僚他者によるチェック、他の部署、別の機関による抜き打ち検査の励行などが必須です。
税務でお馴染みの2重帳簿などは、今ではパソコンをちょっといじれば簡単なことですから、建築確認申請添付図書どおりの図面やデータどおりに鉄筋、鉄骨の加工がなされ、作業手順もそのとおり現場におろされているかどうか位は、随時立ち入り検査すべきでしょう。
出来あがってからの検査では、鉄筋の本数、直径、強度などは、コンクリで覆われているので、全く分からずに限度があるのです。
饅頭の作り直しなどいろんな不正は、製造工程での査察をしなければ、完成品の店頭検査では分からないでしょう。
姉歯事件後の建築確認は、狂牛病の全頭検査みたいなことをして建築関連業務の停滞を招いているようですが、そのときのコラムでも書きましたが、何かあるとすぐに役人の数・権限を増やすことばかり考えるから、事態がややこしくするのです。
そんな無駄なことをせずに、許可後でも各工程ごとに一定頻度の随時立ち入り抜き打ち検査の方が、人的資源配分としては合理的でしょう。
・・事前通告の慣習ほどおかしな制度はありません・・・・。
これからは、事前審査だけの社会から、事後審査・・抜き打ち検査社会に切り替えていくべきです。
そのかわり、不正混入・データ改ざんが発覚すれば、厳罰・・社会的に抹殺されるほどの処分にする方が合理的です。
昔、米俵にピンみたいなものを差し込んで米の品質検査をしていましたが、膨大な量をチェックするには、サンプル調査など同じ原理が必要でしょう。
要するに、他人の目が随時入る・・・風通しを良くすることが肝要です。
こうした随時チェック担当者は、役人である必要がなく、重層的下請けの入っている建築現場などでは、元請(ゼネコン)が、下請けの納入する鉄筋や部材が、設計図書どおりかどうか、あるいは、工程ごとの作業内容を随時(手抜きがないか)チェックするシステムをとるだけでもかなりの不正が防げるのです。



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