11/16/07

犯罪多発社会2(密行性の増加)

これからの時代、食の安全も建築の安全も車の安全も軽視することはできません。
違法性の意識の低い分野も、全国的影響のある違反の場合・・・食の偽装など・・社会全体への影響とういう点では無視できなくなっているのです。
一つ一つの違反は軽微でも、全国展開商品では、累積的に重大な影響を及ぼす時代ですから、何とかしなくてはなりません。
個々の違反行為者に対する垣根・バリアーの低下傾向に対しては、教育・・社会意識・・意識の変化に合わせて業者のモラルを引き上げていくしかないのですが、こうした精神論だけに頼らない方策としては、密行性の削減・・・各種手続きや行為の透明化ではないでしょうか?
暗闇が犯罪の助長することは、百鬼夜行として昔から知られていて、このために街灯・・子供のころは防犯灯とも言いました・・の設置が奨励されるのです。
街灯設置の精神は、犯罪者は第三者の目が気になるということでしょう。
経済その他の帳簿関係の不正防止には、物理的な照明の代りに各種手続きの透明性の確保が重要です。
公務員はできるだけ秘密文書にして公開を妨害しようとしていますし、これでは防ぎきれなくなると個人情報保護という名分で、少しでも秘密を保持しようとする始末です。
コンピューター関係の犯罪も、秘密裏に行える点がハードルを低くしているのです。
白昼の住居侵入ならば、人に発見される確率が高いので滅多に実行しませんし、夜でも家族の起きている宵のうちに侵入する泥棒は稀でしょう。
ただし、共働きの増えた現今では、日暮れても電灯の点かない家が空き巣の格好な標的になっています・・・宵のうちが稼ぎ時なのです。
ところで、携帯やコンピューターを利用した「なりスマシ」その他の各種犯罪は、白昼公然と道を歩きながら電話やメールすることすらも可能です。
うっかりすると大勢の同僚社員が横にいるデスクでさえ、仕事をしてるフリをして何食わぬ顔で、キーボードを叩くだけで実行できるのです。
この密行性・・行為の通常性(塀を乗り越えたり、ガラス戸を破壊するなど異常性がない点)が、犯罪抑止力を大幅に低下させている大きな要因でしょう。
もちろん各種データ改竄行為(原子力発電から建築確認、食品の消費期限あるいは国産牛に輸入肉を混ぜるなどにいたるまで幅広いのですが・・・)も同じで、その行為自体外部から見れば仕事熱心に働いているように見えるだけで、旧来の犯罪行為(けんかや殺人など)のように異様な光景には見えません。
真面目に仕事しているフリで、改ざん・偽装行為をできるのです。
そのうえ、ちょっと見には簡単に分からないデータや製品の複雑さが、データ改ざんなどの犯罪行為を助長しているのです。
発覚率の低さが犯罪を助長するのは、今に始まったことではありません。
検挙の確実さこそが、犯罪抑止力の要です。
滅多に捕まえないで、刑ばかり重くするよりは確実に検挙するほうが、犯罪抑止力が高いのです。



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