11/29/06
ポツダム宣言の無条件受諾と無条件降伏4(降伏文書)
極東軍事裁判を見れば、GHQが、日本国家の上に・・超法規的に君臨していたことは間違いがないでしょう。
こういうことが出来るのは、何らの条件もなしに、日本政府が「無条件降伏」しているからに外なりません。
GHQがどこまでやれるかどうかについて、政府との議論が一切要らなかったし、日本政府も条件違反じゃないかと文句を言う権利もチャンスもなかったのです。
これが、11月28日に紹介した吉田茂の国会答弁の趣旨でした。
「政府が降伏したのか?軍部だけの降伏か?」
が気になる人のために、東京湾に浮かぶミズーリ号上で、日本政府全権大使重光葵が調印した降伏文書の原文を紹介しておきましょう。
「下名ハ茲ニ合衆国,中華民国及「グレート,ブリテン」国ノ政府ノ首班ガ千九百四十五年七月二十六日「ポツダム」ニ於テ発シ後ニ「ソヴィエト」社会主義共和国聨邦ガ参加シタル宣言ノ条項ヲ日本国天皇,日本国政府及日本帝国大本営ノ命ニ依リ且之ニ代リ受諾ス右四国ハ以下之ヲ聨合国ト称ス
下名ハ茲ニ日本帝国大本営竝ニ何レノ位置ニ在ルヲ問ハズ一切ノ日本国軍隊及日本国ノ支配下ニ在ル一切ノ軍隊ノ聨合国ニ対スル無条件降伏ヲ布告ス
下名ハ茲ニ何レノ位置ニ在ルヲ問ハズ一切ノ日本国軍隊及日本国臣民ニ対シ敵対行為ヲ直ニ終止スルコト,一切ノ船舶,航空機竝ニ軍用及非軍用財産ヲ保存シ之ガ毀損ヲ防止スルコト及聨合国最高司令官又ハ其ノ指示ニ基キ日本国政府ノ諸機関ノ課スベキ一切ノ要求ニ応ズルコトヲ命ズ
下名ハ茲ニ日本帝国大本営ガ何レノ位置ニ在ルヲ問ハズ一切ノ日本国軍隊及日本国ノ支配下ニ在ル一切ノ軍隊ノ指揮官ニ対シ自身及其ノ支配下ニ在ル一切ノ軍隊ガ無条件ニ降伏スベキ旨ノ命令ヲ直ニ発スルコトヲ命ズ
下名ハ茲ニ一切ノ官庁,陸軍及海軍ノ職員ニ対シ聨合国最高司令官ガ本降伏実施ノ為適当ナリト認メテ自ラ発シ又ハ其ノ委任ニ基キ発セシムル一切ノ布告,命令及指示ヲ遵守シ且之ヲ施行スベキコトヲ命ジ竝ニ右職員ガ聨合国最高司令官ニ依リ又ハ其ノ委任ニ基キ特ニ任務ヲ解カレザル限リ各自ノ地位ニ留リ且引続キ各自ノ非戦闘的任務ヲ行フコトヲ命ズ
下名ハ茲ニ「ポツダム」宣言ノ条項ヲ誠実ニ履行スルコト竝ニ右宣言ヲ実施スル為聨合国最高司令官又ハ其ノ他特定ノ聨合国代表者ガ要求スルコトアルベキ一切ノ命令ヲ発シ且斯ル一切ノ措置ヲ執ルコトヲ天皇,日本国政府及其ノ後継者ノ為ニ約ス
下名ハ茲ニ日本帝国政府及日本帝国大本営ニ対シ現ニ日本国ノ支配下ニ在ル一切ノ聨合国俘虜及被抑留者ヲ直ニ解放スルコト竝ニ其ノ保護,手当,給養及指示セラレタル場所ヘノ即時輸送ノ為ノ措置ヲ執ルコトヲ命ズ
天皇及日本国政府ノ国家統治ノ権限ハ本降伏条項ヲ実施スル為適当ト認ムル措置ヲ執ル聨合国最高司令官ノ制限ノ下ニ置カルルモノトス
千九百四十五年九月二日午前九時四分日本国東京湾上ニ於テ署名ス
大日本帝国天皇陛下及日本国政府ノ命ニ依リ且其ノ名ニ於テ
重 光 葵
日本帝国大本営ノ命ニ依リ且其ノ名ニ於テ
梅津美治郎
千九百四十五年九月二日午前九時八分東京湾上ニ於テ合衆国,中華民国,聨合王国及「ソヴィエト」社会主義共和国聨邦ノ為ニ竝ニ日本国ト戦争状態ニ在ル他ノ聨合諸国家ノ利益ノ為ニ受諾ス
聨合国最高司令官
ダグラス,マックアーサー
合衆国代表者
シー,ダブリュー,ニミッツ
中華民国代表者
徐永昌
聨合王国代表者
ブルース,フレーザー
「ソヴィエト」社会主義共和国聨邦代表者
クズマ,エヌ,ヂェレヴィヤンコ
以下の諸国省略
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