11/18/06

人口政策と家督相続制度5(人を大切にする社会・少子化)

再び、人口が多くなり過ぎて使い捨て・・人命軽視の時代に戻って欲しいと思う人は、少ないのではないでしょうか?
使い棄て時代に早く戻って欲しい指導者は、多いでしょうが・・・・。
これからは長寿時代ですから、人を使い捨てにしないで少量生産で、せっかく生まれた少しの人間を長く大事に使っていく方が良いのじゃないでしょうか?
物品で言えば、大量生産・・使い捨て政策は、資源の無駄、地球温暖化阻止に反する時代錯誤傾向と言えるので、どこでもそんな宣伝をしていないでしょう。
それなのに、何故、人間だけ大量生産大量廃棄時代に戻そうとマスコミが宣伝するのか、不思議な現象です。
家督相続制に話を戻しますと、江戸時代に妹が離婚でたまたま一人で戻って来るのとは違い、昭和恐慌期には、都会に出た次男三男の所帯全員(妻と子ども4〜5人連れて)で戻ってくるのです。
次男だけ偶然の失業ではなく、恐慌で失業は社会的現象でしたから、みんなで実家に帰る事になります。
その兄弟みんなが、次々と妻子を伴って帰ってきて面倒を見ろと言われても、豪農は別として、普通の農家の長男にとっては土台無理な要求でした。
分家するだけの経済力がないから、都会に出していた(押し出されていた)のですから、当たり前です。
こうして、子沢山な社会を前提に出来上がった筈の家督相続制度が、皮肉なことに子沢山になると長男がイザと言うときに多くの弟妹の面倒を見られないと言う矛盾関係になっていたのです。
逆に、1男1女ならイザというときには、一人くらいは面倒を見られるのです。
要するに家督相続制の論理(子沢山を奨励し、イザとなれば面倒見るから弟妹に家を出てくれ」は、初めから論理矛盾していた・・・国民を誤魔化していたことになります。
こうした変遷について、既に家の制度の変遷のテーマで、04/04/05「都市労働者の増加と家父長制の矛盾2(厄介の社会化1)女性の地位低下2」前後コラムで、一男一女の時代から「産めよ増やせよの時代」を経て、家督相続・・・・家父長制の実質が失われて来たことを詳しく紹介しています。
結局、明治の家督相続制は、実質的には一回も機能したことがないと言えるでしょう。



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