11/30/05

明治以降儒教的社会の到来3(自営業従属化)姉歯設計事務所

あえて、法に違反してでも、コストを安くするように改竄せざるを得ないのは、発注者側の意向に逆らえない弱さがあったと言うべきでしょう。
彼が悪いと言うよりも、彼は設計事務所経営者として、違法な注文・・圧力を断れない弱者であり、その意味では市場競争に負けた社会不適合者・敗者なのです。
隆盛に事業をしていれば、そんな違法なことには応じられないときっぱり断れたでしょうが、それが出来なかったのでしょう。
或いは、仕事が順調で充分な収入があれば、自発的にせよこのようなう違法なことに手を染めることはなかったでしょう。
11/10/05「変質・常習犯罪の解決4(服役プログラムの研究・学者の責務1)」前後で刑罰論を書いたばかりですが、懲罰としての刑罰の必要性を否定するわけではありませんが、近代社会では刑罰の主目的は矯正・更生を図ることになっているのです。
その為の刑罰はどうあるべきでしょうか?
国民の憤りに任せて、従来どおりの怠け者向きの労務作業を刑務所で強制するだけで、刑期さえ長くすれば、出所して一人前の設計士としてやっていけるようになるのでしょうか?
姉歯問題は別にまとめて書きますので、話を支配・従属社会に戻しましょう。
このよう日本の社会隅々まで、支配服従関係が貫徹していて、儒教道徳は、(科挙類似の官僚制も明治以降に発達・完成したものです)わが国で定着する下地が、今こそ完成したばかりというべきかもしれません。
女性の地位低下が完成したのもこのころであることを、夫婦別姓に関連して04/06/05「農村の衰退3と女性の地位低下6・・・貨幣経済1」前後のコラムで紹介しました。
儒教道徳の妥当する社会になると、(その象徴が官僚制・サラリーマン社会です)既存秩序維持が本質的思想ですから、社会は停滞してしまいます。
儒教道徳にどっぷり浸かったサラリーマン社会の咎めが出たのが、バブル崩壊後の日本社会だと言うのが私の一貫した意見です。
こうした意見は、05/09/03「学校教育の功罪(セミプロの社会)1」その他各所で書いていますのでサーチしてみてください。



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