11/30/05

明治以降儒教的社会の到来2(独立者自営業従属化)姉歯設計事務所

優勝劣敗の繰り返しの内に、次第に地方有力大名の支配下に組み込まれていく戦国末になると、武士団の従属性が次第に強まっていきます。
徳川体制確立以降は、この武士層が殆ど自由を奪われ、(喧嘩別れしたら再就職の道がなくなったのです。)ピラミッド型の秩序・構造が完成していくのです。
この構造を前提にして朱子学が取り入れられるのですが、当時は武士しか雇われ人・・服従者がいなかったので、武士にしか浸透しなかっただけのことです。
その他の国民殆どが自営農民が中心の社会では、儒教道徳が根付かなかったと私が言う理由です。 
他方で、農民以外はどうなったのかといいますと、各種自営業者が大企業に飲み込まれていった経緯について、04/06/05「農村の衰退3と女性の地位低下6・・・貨幣経済1」前後のコラムで紹介しました。
こうして、国民全部が企業労働者として上下の身分秩序に組み込まれつつあるのが、現在社会であって、これが今も続いているのです。
ちょうど中国で下層農民まで地主小作関係が成立して、儒教秩序に組み込まれた明末以降清代と同様の社会が出現しつつあるのです。
農家が弱体化しても、自営業者がいるだろうと思う方が多いでしょうが、今では、自営業者といっても殆どが大企業の下請けであって、大手企業のサラリーマンや労働者以上に従属性が強いのです。
個人商店などは、コンビニにとって代わられ、殆ど壊滅してしまったでしょう。
コンビニの経営者は悲惨ですよ〜。
建設業界で言えば、自営業者と言っても最末端の個人事業者・下請けの大工さんなどの職人と殆ど同じです。
今回、大問題になっている姉歯設計事務所の建築設計(構造計算)におけるデータ改ざん問題も、彼個人の悪質性の表れというよりも、発注者の(陰陽の)意向に従わざるを得ない弱い立場を如実に表しているのです。
ちなみに、マスコミは偽造と表現していますが、我々法律家の定義では、文書作成名義を偽る場合をいい、こう言う場合偽造と言わないのが通説です。
ただし、有形偽造説と無形偽造説の両説がありますが、詳しくは刑法のテーマのときに説明しましょう。
彼には、正式な計算をした上で、わざわざデータを入れ替える手間を掛けるメリットは、何もない筈です。
むしろ、設計料・監理料等は工事金額におよその比例関係になっていますので、総合計金額が高くなった方が貰う手数料が高くなるはずです。



関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

 


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資